Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

丹沢湖往復100マイル

2021.02.21

天気予報を確認すると早朝の気温は10℃、しかし、日中の気温は5月上旬並みで20℃を超えるとのこと。暑いも寒いも苦手とする私は、この寒暖差の大きさに服装を悩みます。結局、そこそこ着込んで出発し、暑くなったらどんどん脱いでリュックへ放り込む温度調整可能な体制(必然的に荷物が多くなる)で臨むこととしました。この日の天気には、もう一つ特徴があります。一日を通じて南西の風で、風速は午後になるほど強くなるようです。疲れの出る帰路に向い風はNG、必然的に

目的地は神奈川県西部の箱根旧道、足柄峠丹沢湖あたり

と見当をつけて出発しました。

8:15@相模大橋通過時点の気温が16℃!二週間前には、温度計の7℃を見てホットしましたが、この日は、この先どこまで上昇するのかと不安になります。体も異常反応を示し、ここに至るまでに3回もトイレに駆け込んでいます。冬モードの体が汗をかく準備ができておらず、クールダウンのために水分の緊急排出を行っているようです。

f:id:saetta0404:20210223104535j:plain

往路の国道134号線は軽い向い風でしたが、それでも小田原まで行くのが面倒になり、箱根が目的地から脱落します。国府津から県道717号に入ると、風を真正面から受けて更にスピードダウン。久しぶりの向い風の洗礼に泣きが入り、コンビニで休憩にします。同時に長袖ジャージとネックウォーマーをリュックへと放り込みました。上は長袖アンダーに半袖ジャージ、下はタイツに登山用の半ズボンです。完全に春秋の服装です。

10:05@酒匂川CRも向い風、天気は最高ですが楽しめません。この時点で足柄峠も脱落(とてもあの急勾配を登れません)、目的地は丹沢湖に決定しました。

f:id:saetta0404:20210223104621j:plain

f:id:saetta0404:20210223104644j:plain

松田付近まで遡上すると、山肌の一部がピンク色です。エグい角度で登る道筋も見えます。早咲き桜で有名な松田山です。遠目にみると人工的な姿で趣がないので、桜の木下で見るのが正解だな と感じました。

f:id:saetta0404:20210223104727j:plain

どうせ向い風でノロノロ進むのだからと、久しぶりのオフロードを行きます。これは正解でした。路面に集中するので、向い風を忘れます。

f:id:saetta0404:20210223104812j:plain

11:03@ようやく山北の樋口橋交差点に到達。ここから国道246号を回避して、県道76、727号線で丹沢湖を目指します。

f:id:saetta0404:20210223104849j:plain

f:id:saetta0404:20210223104916j:plain

県道727号線、都留良野付近

新東名の建設現場を通過。巨大な橋脚が姿を現し始めていましたが、

あの高さの橋脚の上に、どうやって橋桁を設置するの?

私には謎です。

f:id:saetta0404:20210223104942j:plain

f:id:saetta0404:20210223105012j:plain

11:57@ラストの三保ダムHC。初めて訪れた際には、眼前の勾配にビビりましたが、今となっては高低差が100mもないショートヒルクライムです。

f:id:saetta0404:20210223105100j:plain

12:05@私でも8分程で神尾田隧道まで到達。この隧道を抜ければ丹沢湖です。今年は、雨が少ない気がしますが、そこそこ水量がありました。

f:id:saetta0404:20210223105142j:plain

f:id:saetta0404:20210223105206j:plain

それにしても、自宅から丹沢湖までの80kmに6時間もかかってしまいました。日没を考えると13:00には撤退開始です。丹沢湖での滞在時間は1時間しかありません。あわよくばr76の最深部まで走ることを考えていたのですが、とてもとても無理です。三保ダムから湖畔を一周するのがやっとか と、休憩を兼ねてダムに向かいました。

12:11@三保ダムの天端から対岸を見ると、湖畔に沿って白いガードレールが続いているのが見えます。丹沢湖東側の玄倉方面は何度か走っていますが、西側は走ったことがありません。休憩は後回しにして、対岸の偵察へと向かいました。

f:id:saetta0404:20210223105256j:plain

12:18@対岸の道にはチェーンの車止め、消えかかった林道標識には「世附(よづく)林道」とあります。世附林道というと、

永らく通行止めの丹沢湖から山中湖方面へ向かう林道?ここが起点??

f:id:saetta0404:20210223105327j:plain

いつもの「通行止」標識もないので、ともかく行けるとこまで行ってみようと探索開始。大量の落ち葉と落石が転がっていますがしっかりした舗装路です。それでも何が現れるかと少しドキドキしながら進んでいくと、前方から自転車が3台やって来ました。子供を含む親子連れです。な〜んだ、そんな秘境じゃないんだと緊張が解けました。

f:id:saetta0404:20210223105350j:plain

日当たりの良い休憩ポイントで休憩です。いつも通り、欄干の基部に腰を下ろしてエネルギー補給です。こんなところには誰も来ないだろうと思って、おにぎりを齧っていると、若い男性がブラリと通過(何してるんだ?)。想定外が続きます。

f:id:saetta0404:20210223105415j:plain

リスタートすると対岸に渡る橋が見えて来ました。あそこで県道に復帰できそうです。

f:id:saetta0404:20210223105449j:plain

12:37@反対側の入り口は、いつもの林道ゲート、距離にして1km程の区間でした。

f:id:saetta0404:20210223105514j:plain

ゲートの先には世附隧道がありました。一歩通行、進入禁止の標識があります。

どこに通じているのだろう?

と興味が湧きましたが、何となく

今日はやめとこ!

と判断しました。帰宅後、写真を現像してみると

何これ、心霊写真? 嫌な予感は、これか?

そんな訳はありません。光芒は綺麗な六角形をしているので、明らかにゴーストです。太陽光が、カメラ内部で複雑に反射することで発生する現象で、カメラの絞りの形状により、六角形だったり、菱形だったりするとのことです。

f:id:saetta0404:20210223105548j:plain

12:40@先ほど離れたところから見た世附大橋には多数の車が停車しています。釣り人です。何を釣っているのか尋ねてみると、

ワカサギだよ。ボートで釣ると高くつくからね。

とのこと、秩父さくら湖でも同じような光景を見かけたことを思い出しました。

f:id:saetta0404:20210223105611j:plain

橋を渡ると県道729号線です。道は左方向に奥へ奥へと続いていましたが、右折して現世へと戻ります。落合隧道を抜けるとr76に合流しました。まだ時間があるので、東側も回って行こうと、大仏大橋から湖岸の周回路へと向かいました。

12:59@玄倉の集落。この東側の湖岸の周回路は落合→玄倉方向の一歩通行と記憶していたのですが、これが飛んだ思い違い、玄倉→落合の一方通行でした。たまたま、この日はゲートがクローズしており、車両の通行がないので逆走させてもらいましたが、反省です。

f:id:saetta0404:20210223105638j:plain

13:07@神縄隧道。逆光でひどい写真ですが、この地点が、この日の現世との境界線です。トンネルを抜ければ自宅まで80kmの復路が待ち構えています。往路はルンルン気分ですが、復路は蓄積した疲労の下で如何に安全に走るかの修行、楽しくはありません。

f:id:saetta0404:20210223105704j:plain

ダウンヒルと追い風効果で4時間半で復路の80kmを走破、日没と同時に無事帰宅しました。帰路、街頭の温度計で確認した最高気温は22℃でした。

今月2回目の100マイルオーバーと、なかなか頑張っているのですが、体重が一向に減りません。走れば走るほど、食欲もアップしていくので当然といえば当然の気がしますが、、、

帰宅後、世附林道について調べてみると、

県道729号・山北山中湖線(世附林道)

でした。r729の終点の浅瀬からは本格的な未舗装林道となり、大棚橋から明神峠に向かう林道水ノ木幹線が存在していました。このルート、

2010年に豪雨により通行止め

2017年に一旦復旧

2019年の台風19号で多数の土砂崩れが発生し、寸断状況

となっているようです。途中に「大棚の滝」というスポットもあり、何より明神峠に抜けられる点が魅力的なルートです。復活が待たれる林道リストに追加です。

走行距離:167.6km、獲得標高:1,044m、消費エネルギー:2,649C