新緑のユーシン渓谷
4月中旬から胃の調子がダウンして消化不良状態に陥り、自転車に乗れない日々が続いています。11月にピロリ菌の除去を行ったのですが、検査の結果では陽性、再び、薬漬けとなっています。自転車にとって最高のシーズンGWを棒に振ることになって悲しい状況ですが、まずは体調を回復させることに勤めています。
好天が続くGW後半、家で燻っているのも精神的によくありません。そこで徒歩でなければ行くことができないところに出かけましょうと、ユーシン渓谷に行って見ることにしました。ハイキングコースですが片道10km、体力面が少し心配ですが、奥様同伴ですのでなんとかなるでしょう。
GWとあって、道路、駐車場の混雑が予想されるため、5:15(5月4日)に自宅を出発しました。前日のニュースで深夜も混雑する高速道路が報告されていたため、自転車ルート(横浜→国府津→松田→谷峨)を進みましたが、松田から国道246号線に入ると渋滞が始まりました。まだ朝7時前です!
7:45@玄倉駐車場に到着、秦野峠林道の入り口でもあります。この時間で駐車率70%というところでした。
薄曇りで冷んやりした空気の中、8:00@スタート。まだ、富士山がはっきり見えます。秦野峠林道からは絶景が見えるはずです。ちょっと残念。
丹沢湖もまだ静かです。
玄倉川を遡上していきます。帰路に撮影した写真のため青空、初夏の景色ですね。
発電所のあたりでは、なにやら工事を行っています。斜度60%はあろうかという斜面を、このグリーンの車両に機材を積んで登って行くようです。
昨年訪れた際もブルーが綺麗だった序盤のポイントは健在。
30分も歩くと小川谷出合の青い橋が見えてきます。ここで「県民の森」方向へちょっと寄り道。橋の上から眺める景色はお勧めです。ルート上、何箇所か橋の上から渓谷を見ることができますが、このポイントが渓谷との高度差がもっとも大きく迫力があります。
8:45@林道入口ゲートを通過。沢筋からの落石を防ぐロックシェードがいくつも現れます。
新緑の渓谷に沿って、ゆるゆると登っていきます。路面は、80%舗装されていて良好です。
9:18@青崩隧道に到着。懐中電灯を準備して突入します。本当に久しぶりに暗闇を体験しました。トンネルがカーブしているため真っ暗ですが、綺麗に舗装されているので足元の不安はありません。
トンネル通過後の渓谷は、一段と鮮やかです。
9:26@石崩隧道。200mほどのトンネル、出口が見えていたので懐中電灯なしで突入しましたが、これは失敗でした。石崩隧道は舗装されておらず路面は凸凹、足元を照らす必要がありました。このルートは、たくさんトンネルを通過しますが、ライトが必要なのはこの2つです。
石崩隧道を抜けると水の色が青緑色になり、ユーシンブルーの気配が漂ってきます。
9:31@玄倉ダム(玄倉から約6km)に到着。いよいよです。
そして衝撃の光景が、、、
が〜ん、ダムに水がありません!!
なんで?と帰宅後調べて見ると
事前調査不足でした。ガックリきてここで一休みしました。程よい運動でお腹も空いています。昼食はユーシンロッジの予定でしたが、おにぎりを一つほうばりました。新緑の中で食べるおにぎりは格別でした。
元気が回復したところで、先へ進みます。対岸には、かなりの落差の滝が見えました。
9:51@発電所へ向かう橋の上から眺めた渓谷です。
10時を過ぎると青空が広がってきました。新緑が一段と鮮やかになります。
発電所を過ぎると路面は大部分が未舗装となりますが、歩きやすい道です。
水量のあるところではユーシンブルーの片鱗を感じることができます。
広々とした河原に出てきました。遠くに丹沢の主峰級の山並みが見えます。
雨山峠への分岐。登山道は、山の斜面を強引に上がって行きます。昨年の秋に秦野峠で休憩していた際に、雨山峠からハイカーが降りてきましたことを思い出しました。あの辺りにこの道は通じているのかと納得。
10:32@ユーシンロッジはこの道標を左折して、向こう岸へ渡ります。直進すれば塔ノ岳です。ここまではハイキングコース、この先は登山という分岐です。
橋の上から眺めたユーシン渓谷。食事をするならば、ロッジよりもこの河原の方が良さげです。
杉の美林に囲まれた最後の上り坂、ここ迄来ると脚はかなりお疲れモードです。
10:40@ユーシンロッジに到着。宿泊できる立派なロッジですが、現在は休業中。ちょっと勿体無い気がしました。
ロッジ脇に大石山1.5kmとの道標があり、「1.5kmなら行ってもいいかな」と一瞬思いましたが、体調を考えて自粛しました。帰宅後に調べて見ると、この1.5kmの所要時間は1時間、とんでもない急登が待ち構えていたようで、自粛して大正解でした。
道中、色々な花が咲いていたのでパチリ。
マムシ草
スミレ
山躑躅
ハイノキ?
帰路は、中川温泉ぶなの湯で汗を流し、渋滞を避けながら一般道を帰りました。暑からず寒からずと気候に恵まれ、リフレッシュできた1日となりました。