Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

甘利山2022:リベンジを狙うも、、、

2022.06.28

今回のルートは、梅雨の合間の晴れの日に実行することを計画していたのですが、異例な早さで梅雨が明けてしまいました。おまけに猛暑、実行を躊躇しましたが、夏のライドに体の準備が整っているのかをテストするべく決行しました。

「戦国ヒルクライムin韮崎・甘利山」(距離:11.7km、平均勾配:9.7%)というイベントがあったのですが、コロナの影響で廃止されてしまいました。今回は、この甘利山ヒルクライムのルートである県道613号線(甘利山公園線)を走ります。2017年に挑戦した際は、スタート直後の1km程で、余りの辛さに泣きが入り、DNFの瀬戸際まで追い込まれました。今回は、そのリベンジでもあります。

7:08@2017年と同じく午頭島公園をスタート。この場所を起点とすると、本格的な上りの前に10km程のウォームアップ区間を確保できます。夏場のヒルクライムは、気温が上昇する前に標高1,000mに到達することが私にとっての必須条件です。このために、朝3:30に自宅を出発、飲料水2Lを確保、さらに暑さ対策に水に濡らして首回りを冷やしてくれるネッククーラーも装着しました。

県道12号線(韮崎南アルプス中央線)を甘利山入口へと進むと、田圃越しに富士山のお出迎えです。

早朝は雲が多めで日差しを遮ってくれたので、気持ち良くペダルを廻します。が、5km程進んだところで、

あれ?車ロックした??

7:42@気になって午頭島公園に戻って来ました。やはりロックされていませんでした。車をロックして再スタート。せっかくの早起きが無駄となりました。

r12を午頭島公園方向に走ると八ヶ岳

本日の目的地を視野に捉えます。写真中央にポツンと鉄塔がありますが、その左側の高みが甘利山です。

8:09@甘利山入口の交差点。ここを右折するとr613の上りが始まります。早くもネッククーラーが乾き効果半減、ピンチです。

河岸段丘を上り切り、排水タンクが見えてきた所に水場を発見。ネッククーラにたっぷり水を含ませ、冷却効果を復活させます。

8:22@甘利山タイムトライアルのスタート地点。ここからが本番です。ストレートな勾配10%超区間が始まります。2017年の時は、九十九折れ区間が始まる1.5km先の湯橋まで辿り着けずに途中休憩に追い込まれました。2017年と公平を期すためファイナルローのギア比0.9は封印してチャレンジします。

8:31@一つ目の水神橋は、無事にクリア。この先で勾配がさらにアップします。

8:46@全力を出し切って何とか湯橋に到達。この先もコンスタントに10%超区間が続くことを知っているので、橋の上で一息つきました。

8:59@標高800mの標識を通過。9時を過ぎたあたりから太陽が顔を出し、強い日差しを浴びせかけてきます。緩むことのない厳しい上りを耐え続けるしかありません。

9:18@栗平で一瞬勾配が緩みホッとしますが、すぐに10%区間が復活します。

9:27@標高1,000mの標識で休憩&エネルギー補給。日陰に居れば、気持ち良い気温です。r613にはビューポイントはほぼゼロです。その中で、この1,000m地点は僅かに視界があります。

10:00@林道御庵沢小武川線と交差します。御庵沢小武川林道でここまで来る方が、ルート的には面白いのですが、だいぶ遠回りになります。

10:07@ヒルクライムゾンビと化して標高1,200mを通過。

10:20@ようやくランドマークの椹池(さわらいけ)に到着。前回は、椹池をチラ見しただけでしたが、今回はひと回りしてみました。

カエルの鳴き声を聞きながら静かな池の周囲を歩いて行くと、小さな白い花を付けた野草の群落と遭遇。帰宅後にいろいろ調べても名前がわかりませんでした。ご存知の方、教えてください。

椹池のトイレで、ネッククーラーにタップリ水を含ませて後半戦スタート。

11:03@椹池の先も10%区間が続き、標高1,400m標識に辿り着いた頃には、かなりヘロヘロです。

11:23@残り2kmまで来ましたが、もう限界です。ああ情けないと思いながら、一息入れました。

11:52@ラスト2kmを這うように進み、甘利山駐車場(標高1,640m)に到着。序盤の激坂区間をクリアしたり、椹池を散策した分は進歩しましたが、到着時刻だけ見ると、2017年とほぼ同じで、リベンジ達成とは言い難い結果です。

余りに疲れたので、駐車場のベンチに横になります。木陰は爽やかで、少しウトウト。人声(登山者の会話)で目覚めると、30分が経過していました。

12:39@甘利山登山開始。r613にはビューポイントがありませんが、甘利山山頂からの眺めは、絶品です。高原の野草を愛でながら歩を進めます。案内板等にレンゲツツジのピークは6月下旬と記されていたので、大いに期待していたのですが、既にピークアウトしていました。後で山小屋の人に尋ねたところ、最近は6月中旬がピークに変わって来たそうです。

アヤメ

ウマノアシガタ

レンゲツツジ

13:04@甘利山山頂(標高1,731m)に到着。360度のパノラマを楽しみました。特に眼下に広がる甲府盆地のパノラマがオススメです。

谷越しに千頭星山

夏の富士山

金峰山、北奥仙丈ヶ岳

甲府盆地

13:50@甘利山駐車場を出発。いつもであれば、次は、北精進ヶ滝を目指すのですが、今日は時間的にも、体力的にも無理だなぁと考えながら、小学沢(こあざさわ)林道を下り始めました。市営から県営の小学沢林道区間に入ると落石が目立ち始めます。

14:02@落石を回避しながら十分に注意して走ったのですが、パンクしました。チューブがスパッと切れたリム打ちパンクでした。(と、この時は思ったのですが、実際はタイヤごと切れていたことが後日判明しました。)

14:28@修理完了。パンク修理をしていて、おや?と思ったのは、グラベルキングのビードの柔らかさ。かなりヘニャヘニャで、なんの苦労もなくタイヤを嵌めることが出来ました。グラベルキングをチューブレスで運用していると、突然空気が抜けることがあると聞いていましたが、わかる気がしました。特に気温が高い時期は、リスクがありそうです。今回の修理時間の大部分は、ポンプで空気を入れる作業に費やしました。CO2ボンベの利用を検討する必要がありそうです。

14:51@御座石林道と小武川林道の分岐点。北精進ヶ滝へ向かうのであれば、左折して御座石林道ですが、パンクは、北精進ヶ滝は諦めろ!という神のお告げです。大人しく直進して帰ることにしました。

小武川に沿ってゆるりゆるりと下って行きます。午前中の苦行とは大違い、楽ちんです。

15:02@林道ゲートの先に未舗装路が。

えー、聞いてないよ!

と予想外のことに気が動転しました。応急処置のため2気圧程度しか空気を入れられていないので、パンクのリスク大です。そして、もう予備のチューブがありません。

恐る恐る未舗装区間に突入しましたが、よく踏み固められたフラットダート、救われました。どうやら南アルプスへ向かう登山者の車で踏み固められた道のようです。

15:08@ボロボロの小武川二号橋を通過。緊張していたので、澄んだ小武川の水に感激しました。

15:12@アスファルトですが、舗装路復活。ピンチを脱しましたが、今度は強烈な熱気に包まれます。

15:22@午頭島公園に帰着。リベンジも中途半端に終わったし、北精進ヶ滝にも行けなかったですが、この暑さの中、よく頑張った感があり、納得です。

いつものように「ゆーぷるにらさき」で汗を流し、桃を土産に帰宅しました。

走行距離:51.3km、獲得標高:1,242m