Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

北杜市東部未舗装林道巡り

2022.05.20

山梨県北杜市東部に位置する未舗装林道を走って来ました。このブログのコメントで教えていただいた情報を元に、4つの未舗装林道を3つの舗装林道で結び、木賊峠を目指すルートを作成しました。未舗装区間は、トータル12km程となります。

    • 茅ヶ岳林道
    • 金ヶ岳林道
    • 奥山林道
    • 樫山小森川林道

グラベルを含むルートのため、木賊峠到着時刻が読めず、帰路は峠に到着してから決めることにしました。

8:00@道の駅韮崎をスタート。薄曇りで鳳凰三山もぼんやりとしか見えません。今日は、景色は諦め、走りに徹するしかないようです。

1. 茅ヶ岳林道

8:41@スタート直後から茅ヶ岳広域農道までひたすら上り続けます。直射日光を浴びていたらこの時点でノックアウトされていたかも、曇り空に救われました。あけの農産物直売所のところで、右折して農道に入ります。この日この地点を通過後、木賊峠まで人と出会うことはありませんでした。

あけの農産物直売所:標識には右折する道が記されていません。

8:51@農園の中の道を上り進むと、給水タンクのある十字路に出ます。その先に茅ヶ岳林道の入口が見えました。

茅ヶ岳林道入口

目印の給水タンク

入口付近はフラットですが、うっかり強くペダルを踏み込むと後輪が滑り、右に左に振られます。ソフトで滑らかなペダリングができるギアはどれだと模索します。久しぶりのグラベル、悪戦苦闘が始まりました。

次第に勾配がアップし、それとともに砂利砂利の路面に変化。後輪が滑るので、仕方なく右側の縁石サイドを進みます。

9:00@地元道の舗装路とクロスし、1stパートが終了。この先の路面が思いやられるなぁと思いつつ、2ndパートに突入しました。

2ndパートの路面は、一部ガレている部分もありましたが、基本ダート。雑木林の中を走行ラインを探しながら進みます。上り、フラット、下り、また上りと変化に富んだ道です。

周囲はいつしか深い森となり、登山小屋の横を通過。きつい勾配を上って行くと林道ゲート、その先に林道前山大明神線の標識が見えて来ます。

9:23@前山大明神林道に到達して2ndパート終了。結論として、茅ヶ岳林道は、1stパートは不要、2ndパートだけ走るのがお勧めです。

前山大明神林道で金ヶ岳林道へと向かいます。路面は新品状態で快適、一般道でもこれだけ滑らかなところはそうありません。一旦、標高1,100mまで上り、標高900mまで下ります。今日のルートの舗装路林道は、いずれも上りメインです。

2. 金ヶ岳林道

9:56@金ヶ岳林道入口に到着。工事情報の看板には「規制なし」との貼り紙、元気を貰います。タイヤはグラベルキングSS 35C、空気圧を少し落として突入しました。マニアには有名な林道ですので、轍の跡が多数あります。

冬季閉鎖解除時に整備が行われたようです。荒れた場所には砂利が投入され、路面を平滑化してありました。砕石が使用されているので凸凹感はありませんが、ややスリッピーです。特に下りでタイヤが滑るのを感じ、冷や汗をかきました。ブレーキに頼るから滑るとわかっていても、ビビリな私は頻繁にブレーキを引いてしまいます。

10:18@前半のビューポイントに到着。運が良ければ、ここから甲斐駒ヶ岳八ヶ岳瑞牆山金峰山を見ることができますが、今日はシルエットしか見えません。

金ヶ岳林道は、勾配の厳しい区間(3箇所)がコンクリート舗装されているため、路面が酷く削れているような場所はなく、グラベル修行には最適です。グラベルの感覚をかなり取り戻したところで、金ヶ岳大橋に到着しました。

10:41@まだスタートから14km程しか走れていませんが、金ヶ岳大橋で休憩&エネルギー補給です。藤の花がちょうど見頃でした。

横尾山

11:02@金ヶ岳大橋の先は、悶絶激坂区間です。4回目ともなると残りの距離がわかるので、まだかまだかの心の葛藤は少なくて済みますが、辛いものは辛いことに変わりありません。当然ながら、この日の最高心拍数は、ここで記録しました。

カーブミラーが2つあるコーナーを通過すると、大規模な伐採区間となります。背景が青空ならば気分が高揚するポイントなんですが、残念。

3. 奥山林道

11:40@大規模伐採区間を通過すると道が分岐します。右の本線が金ヶ岳林道です。このまま10分も進めば、観音峠に到達します。左は、奥山林道です。道幅は半分、整備されている気配もありません。これまでも気になっていたのですが、どこに通じているのか分からず、スルーしていました。ネットで調べたところ、小森川林道に接続しており、昨年バイクで走行した記録もあったので、今回いよいよ突入します。

入口付近は怪しい感じでしたが、十分に走れる路面でホッとしました。しかし、凹凸した路面からの振動を常時体に受けます。

本格的に下り始めると、路面の半分が雨水で削られ、走行ライン選択の余地が半減、緊張度Max.でガタガタと揺られながら下って行きます。この日一番サスペンションが欲しいと感じた区間でした。

奥山林道:小森川林道川のゲート

12:06@無事に小森川林道に到達。ブレーキを多用して腕が疲れてしまいました。

小森川林道の路面も良好、はじめは雰囲気のある渓谷沿いの道を楽しめますが、小森川から離れるにつれ、単調な林道ヒルクライムとなります。平均勾配7%なので、ガーミンは、常時8%あたりを表示していました。

4. 樫山小森川林道

12:34@樫山小森川林道入口に到着。本日最後の未舗装路に備えて休憩です。腰を下ろす場所はないので、ガードレールに寄り掛かり、おにぎりと菓子パンを胃に流し込みます。

樫山小森川林道入口から見える路面

12:52@入口から少し上ると林道ゲート、更に進むとよく踏み固められたフラットダートとなりました。この日の4未舗装林道でベストの路面です。

12:59@登山用の駐車スペース(甲府幕岩駐車場)を通過。路面がよく踏み固められていたのは、登山者の車の往来があるからでした。となると、この先は路面が荒れるのではと心配になりましたが、杞憂でした。一部荒れた区間もありましたが、余裕を持って下れる路面状況でした。

観音峠大野山一号支線の入口

13:14@樫山林道側のゲート付近から舗装路となります。

樫山林道の路面状況も良好でしたが、落ちたての落石に遭遇。こんなのを食らったらひとたまりもありません。斜面を見上げて確認しながら進みましたが、小森川林道より一段アップした勾配に、次第に顔が下を向いていきます。

漸く平坦区間に辿り着き、カラ松の新緑に癒されます。いつの間にか標高が1,500mを超えていました。

いかにも峠といった鞍部が見えてきます。

14:07@鞍部にはゴールを象徴するかのような林道ゲート。

少し下ってクリスタルラインに合流。路肩の雰囲気に違和感があり見廻すと、シダ植物の新芽がニョキニョキ、季節を感じます。

14:15@無人木賊峠に到着。富士山の方向は真っ白で何も見えません。13:00までに到着ならば、クリスタルライン荒川ダム→ホッチ峠と巡る計画でしたが、大幅に遅れてしまいました。疲れてこれ以上のヒルクライムを行う気力もありません。大人しく観音峠大野山林道で下ることにしました。

観音峠大野山林道→大明神林道→前山大明神林道と走り下りました。この日、林道区間で遭遇したのはバイク2台のみです。

塩川の段丘崖を眺めながらゴールへと走ります。

16:00@道の駅韮崎に帰着。売店で小梅を仕入れて、今回の遠征の目的が100%達成できました。今年も美味しい梅ジュースが飲めそうです。

この日の走行ルートに林道名を記入したマップを作成してみました。林道の起点終点は、標高の低い側を起点としていますので、本来の起点終点とは異なる可能性があります。

走行距離:62.7km、獲得標高:1,599m、消費エネルギー:1,798C