犬越路を越えて丹沢湖へ
神奈川の林道で未舗装であるが故に断念していた林道を一つ一つ走破(押し歩き ^_^; )してきましたが、大物が残っていました。道志みちの青根から山北の丹沢湖へ抜ける犬越路です。最高地点には全長800mの犬越路隧道があり、道志側が神の川(かんのがわ)林道(14.6km)、山北側が犬越路林道(4.5km)となります。そして、神の川林道に未舗装部分が存在します。
もはや気楽な身分ですので、今年のGWは9連休、5月2日(水)に犬越路に向かいました。平日ライドなので交通量が少ないうちに道志みちまで辿り着こうと、5:00出発の計画でしたが、寝坊して1時間遅れの6:00スタート。更に、出がけに飲んだ牛乳の影響でしょうか、お腹の不調にみわれコンビニで休憩、30分をロスします。
9:02@通勤渋滞に巻き込まれ、道志みちの入口となる青山の交差点に到着。天気は下り坂で夕方から小雨の予報、その意味でも時間的余裕はありません。
青野ヶ原のコンビニで朝食休憩&食料調達(おにぎり2、ミニあんぱん)。ここのコンビニは平日でも賑わっています。
10:13@R413(神奈川県内)最高地点の標識を通過。この場所、昨年の厳道峠以来です。
10:17@青根でR413を左折し、「いのうえ商店」と「加藤商店」の間の道に入るとすぐに神の川林道の起点です。
林道は、雰囲気のある上りでスタートします。
ひとしきり登った後は、上り3、下り7のアップダウンで渓谷の奥へと進んで行きます。
対岸にはR413のガードレール、両国橋通過後の上り坂付近で、バイクのエンジン音が聞こえてきます。
10:40@キャンプ場を過ぎると道はゆるゆると上り始めます。
10:46@前方に東屋が見えてきて、何だろう?と思ったらエビラの滝でした。
全く期待していませんでしたが、絵になる滝でした。滝壺まで降りることができたので、滝壺からも撮影しましたが、結局採用したのは、東屋付近から撮影したバージョンです。
小瀬戸トンネルを通過したところにあった、うらたんざわ渓流釣場。水の色がエメラルドグリーンでした。白い砂地の水底がこの色を演出しているようです。
「山の神大社」という小さな祠の前を通過。「大社」の二文字に、頭の中で?が飛び交います。
11:17@日陰沢橋を渡ると神の川キャンプ場、レストハウスが見えて来ます。
11:24@ここのゲート脇は、かなり狭くて一苦労。自転車を担ぎ上げてようやく通過できました。
ゲートを通過するとジワジワと高度を上げていきます。犬越路を下ってくる自転車2台とすれ違います。一台は、登山の人の小径車、もう一台は、細いタイヤの普通のロードバイクでした。あれで下ってこれるのなら路面はそれほど悪くないのかなと、期待が膨らみます。
11:32@孫右衛門の滝。水量はありませんが、この滝も絵になります。
11:40@あとさか沢の少し先で舗装路は終了。さて、どんなグラベルでしょうか?
これまで走った中で最悪の超ガレガレ、ボコボコの砂利道でした。とても乗車できず、押し歩き開始です。すると前方から軽トラックがやって来ました。さすがと慎重にゆっくり運転しています。それにしても、さっきのロードバイクは、どうやってここを突破したのでしょうか?
11:59@ヒワタ橋に到着。この道に、こんなに立派な構造物が必要なのか?と物議を醸す橋です。
ヒワタ橋の先で舗装路が復活しますが、コンクリート舗装の斜度10%超ヒルクライムとなります。ここまで乗車できなかった分を頑張って上りました。あっという間に高度を稼ぎ、眼下には広河原が見えます。
12:10@ヒワタの滝を通過。滝という点では、神の川林道は当たりですね。
道は再びガレガレ未舗装となっています。斜度もそこそこあるので、押しに徹するしかありません。
12:33@何箇所か洗い越しがありましたが、晴天が続いたおかげで、この程度で済みました。
時々、乗車できそうな路面が現れるのでチャレンジしますが、少し進むと再びガレガレとなり、長続きしません。乗り降りが面倒になり、歩き中心になって行きます。
12:47@対面の斜面に大規模な砂防ダムが見えて来ました。山の稜線が近づいているので、峠が近そうです。
先ほどの砂防ダムのところまでやって来ました。岩だらけです。大雨の後は、このポイントの危険度は大幅にアップしそうです。
13:00@砂防ダムを通過すると乗車可能な路面となり、まもなく舗装路が復活しました。未舗装区間を突破するのに80分かかりました。疲れた〜。
舗装路復活でホッとしていると、こんな場所が現れ、気を抜くことなかれ!と注意喚起されます。
北丹沢の景色を写真に収めようとポイントを探しましたが、これで精一杯でした。
13:13@左カーブの先に犬越路隧道がありました。なかなか立派なトンネルです。全長800mの真っ暗な直線、覚悟を決めて突入します。車のエンジン音に怯える必要がないので、想像していたほどの恐怖感はありませんでした。
トンネルを抜けると薄日が射してきました。昔の写真を見ると、トンネル横の園地にベンチがあったのですが、崩壊してしまったようで、写真のような有様でした。この仮設ベンチに腰をおろし、檜洞丸を眺めながら昼食としました。いつもの地べたに座っての昼食と比べると、格段の待遇です。
13:42@トンネル出口にある富士見橋から、犬越路林道のダウンヒルを開始します。富士見橋と命名されているだけあって、正面に富士山を見ることができます。この日は、頂上付近は雲に隠れ、裾野しか見えませんでした。
犬越路林道は、落石はありますが、良好な路面でした。ただし、御荷鉾SP林道の直後なので落石に麻痺しています。
途中で東沢林道と合流し、13:54@林道ゲートに到着。
さらに下ると、県道76号線の東沢林道起点に出ました。
K76は、ほとんどが下りなのですが、何箇所か上りに転じます。しかし、脚が全然動きません。押し歩きのダメージ満載でした。途中で中川の箒杉に立ち寄る予定だったのですが、気づかぬまま通り過ぎてしまいました。
14:19@ようやく丹沢湖に到達。ここは素通りして「道の駅やまきた」まで下り、一休みしました。ダウンヒルで体が冷えたのでラーメンを注文。美味しくいただきました。
15:20@山北駅に到着。疲労と空模様を考え、ここから輪行することにします。しかし、長いホイールベースとハの字状に開いたフレアーバーハンドルのため、輪行袋に収めるために試行錯誤。この間に15:48の国府津行きが出発してしまい、次の列車を30分待つことになります。大船でポツリポツリと水滴が窓に当たり始めましたが、ギリギリセーフで濡れずに帰宅しました。
今回は、帰路の輪行を考えて道志側からアプローチしましたが、犬越路林道を上って、神の川林道を下るのが正解ですね。
走行距離:100.9km、獲得標高:1,356m、消費エネルギー:2,329kcal