Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

日曜日の林道巡り

4月から本格的に隠居生活がスタートしました。30年以上にわたるサラリーマン生活が染み付いているので、新たな生活リズムがまだ確立できていません。自転車の週末縛りも完全に無くなり、天気に合わせて行動可能となった訳ですが、今回は、敢えて日曜日に出かけました。林道を走るには、山仕事や補修工事に注意が必要です。今回の目的地は、奥多摩の大ダワ、日曜日なら山仕事もお休みではないかと期待しました。

9:00@武蔵五日市駅。好天の日曜日とあって、駅前には多くの登山客の姿があります。実は、7:00にスタートする予定だったのですが、二度寝してしまい、遅れをとってしまいました。風張峠を超えて大ダワにアプローチすることを考えていましたが、この登山者の数からするとバスは増便されそうです。センターポールの設置された奥多摩周遊道路をバスに追い立てられながら上るのは避けたい、風張峠なら平日に来れば良いのです。急遽プラン変更、交通量が圧倒的に少ない梅野木峠を越えて奥多摩に向かうこととしました。

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9:07@勝峰山(かつぼうやま)林道起点。つるつる温泉へ向かう道の途中に太平洋セメントの工場がありますが、その脇にこの林道の起点があります。バイクのオフロード初心者向けルートを紹介しているYouTube動画で発見した林道で、「カブでも走りやすい」となっていたので探検してみます。こんな事もあろうかと、タイヤをグラベルキングに変更してあります。

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フラットダートを200m程進むと、道はUターンして上りがスタート。

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勾配10%前後の砂利道を上って行きます。10%オーバーの未舗装路に対抗するために導入したギア比0.9のファイナルローが大活躍です。まだ新しい林道のため、路面流出防止のゴムブレードが剛性を保っており、これを乗り越える際には気を遣いました。

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コンクリ舗装区間が登場。勾配はコンスタントに12-13%と激坂。

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9:18@コンクリ舗装の終わりが見えてきて、やっと一息つけるぞ!と思ったら、、、愕然としました。斜度の緩む気配はなく、コンクリ区間と同じ角度で未舗装路が続いています。こりゃ無理だわとここでGive Up、シーズン初戦から押し歩きスタートです。YouTube動画では、このキツさが分かりませんでした。

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9:34@駐車スペースまで登ってくると、漸く乗車可能な勾配となりますが、すぐに林道終点でした。

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9:36@林道終点には展望スペースが整備されていて、日の出町から都心方面が見渡せます。掲示物が色々あります。「楽々登れる勝峰山」というチラシに、”勝峰山は、良質の石灰岩を産出しため、昭和の初めから麓にセメント工場が操業していたが、現在は操業を終了。林道を開設し、山頂へ安全に登れるようにした”と記載がありました。テレビドラマのロケ地にもなっているようで、そのうちの一つに「再雇用警察官」というのがあって、我が身に重なります。最も有益だったのが、日の出町の林道マップで、これはキッチリ写真に納めました。

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押し歩きで登っている時から予想していたのですが、恐怖の下りでした。10%超の下りなので、気を抜くと直ぐに加速します。あの巌道峠の下りよりハイリスク、私の実力では、目一杯ブレーキを引き、極力スピードを抑えて下るしかありません。

9:56@つるつる温泉へと向かう都道184号線沿いの桜は、ピークを過ぎていましたが十分に綺麗でした。この日から半袖ジャージと指切りグローブに変更、朝が寒いかと長袖インナーやタイツを着用したのですが、暑いくらいの陽気です。

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10:17@焼石沢林道の入口付近から勾配がアップ、林道大入線のキツイ上りが始まります。ガーミンが17%を表示する辺りでは、心拍数が170を越えました。

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10:55@ヒイヒイ言いながら梅野木峠に到着。奥多摩側からMTBの若者二人が登ってきて、眺めがいいからと急勾配を躊躇なく進んで行きます。眺めが良いのであれば、行ってみるかと私も追従。急勾配は最初だけで、直ぐに電波塔のような施設に出ました。その先は、日の出山への登山道となっていました。眺望も梅野木峠よりGoodです。

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梅野木峠へ戻りベンチで休憩。暑くもなく、寒くもない、最高の気候です。休んでいると登山道をMTBがやって来ます。トレイルMTBってやつです。こんなところを走れちゃうんだと驚きです。

11:24@本日のメインである大ダワ目指して出発。木陰でまったりして、ついつい長居してしまいました。

11:38@大入線を下ると吉野街道。走りやすい滑らかな路面に感動します。

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11:57@万世橋から下を覗いて、渓谷の春を確認。

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12:38@大ダワ、鋸山登山口に到着。2017.11以来の大ダワ、前回の記憶も薄れています。コンスタントに10%超、アレ、こんなにキツかった?という感じの上りが続きます。

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12:54@眼下に奥多摩工業氷川工場が見えると鋸山林道のゲート。前回は無かったような、、、

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13:19@手加減なしの上りを頑張って這い上がっていくと、「遥か上の山腹に白いガードレール」といういつもの光景が現れました。高度差200mはあるじゃん!とげんなりします。

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13:27@標高700m付近の路肩に丸太ベンチを発見。神のご指示と休憩することにしました。前回に訪れた際も、この辺りで一休みしています。

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13:53@遥か上に見えたガードレールまで到達。標高も800mを超えました。もう一息です。

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14:06@大ダワ(標高994m)に到着。前回の2017年は路面が荒れていて随分と押し歩きをしたのですが、今回は全て乗車可能な路面状況でした。ここで休憩して鋸山登山もと考えていたのですが、そんな余裕は無く、パスすることにします。休憩するにも、大ダワには、見晴らしは無く、腰を下ろして休める場所もありません。トイレだけはあります。少し下った所に、伐採が行われて眺望が開けた場所があったことを思い出し、先へと進みました。

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14:13@伐採区間からはこれから下っていく道筋が一望できます。眺めは良いのですが、腰を下ろす場所は無く、ここもスルー。山仕事が行われているときにここを走ると迷惑となる区間でもあります。

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14:22@こりゃ神戸岩まで行くしかないかと思い始めた頃、休憩ポイントを発見しました。コンクリのガードレールに腰を下ろして一息つきます。神戸岩側から上ったらキツいだろうな思われる巻貝カーブの所でした。

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私の記憶では、奥多摩側の路面は非常に悪く、神戸岩側の路面の方がまだマシだったのですが、今回走ってみるとこれが逆転。神戸岩側には未舗装部分まで出現し、下りに使うなら奥多摩川の方がまだマシでした。

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15:02@真っ暗なトンネルを抜けると神戸岩です。ジュラ紀のチャート層が削られてできた渓谷だそうです。渓谷沿いのちょっとスリルのある散策路が有名ですが、今日はお疲れでパス。

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最後に星竹林道を走って武蔵五日市駅まで戻ろうと、十里木から秋川左岸の道に入ったのですが、左折ポイントを通り過ぎてしまいました。アップダウンはあるものの、交通量の極端に少ない左岸の道を暢んびり流し、警察署のところに出ました。

15:58@武蔵五日市駅に帰着。つるつる温泉は激混みと予想し、瀬音の湯で汗を流してから帰路につきました。

走行距離:60.8km、獲得標高:1,422m、消費エネルギー:1,818C