Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

2019.11.16-紅葉狩りライド:伊豆の峠道とわさび田と八丁池

昨年11月末に伊豆天城の八丁池を訪れ、観光地化していない静かな山上の池に感動しました。惜しむらくは、既に木々が落葉してしていた事で、次は紅葉ど真ん中に行くぞ!と決めていました。そんな訳で昨年よりタイミングを早めて、 11/16(土)に行ってきました。

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前回は、函南を起点として狩野川を遡上しましたが、同じルートは面白くないと、今年の起点は伊東としました。二つの峠を越え、湯ヶ島温泉から国道141号線で水生地下、天城旧道から寒天林道で八丁池口、ここから徒歩で八丁池を往復、ゴールは河津です。今回のライドのお楽しみポイントは、

  • 2つの峠(冷川峠、国士峠)
  • 筏場のわさび田
  • 八丁池のブナ林の紅葉

の3つです。

 

7:20@伊東駅をスタート。伊東までJR東日本のテリトリーなのでSUICAが利用できます。

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温泉街を抜けると県道59号線の上りがスタートします。ヒルクライム前のウォームアップに、1つ手前の宇佐美駅を起点とするのも一案です。

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病院やら保養所のある南斜面を上り詰めるといつもの山道風景です。蜜柑畑の激坂のようなものはなく、程よい斜度でした。

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木々の間からチラチラと伊東の街並みが見えていたのですが、適当な撮影ポイントがありません。ようやくオープンな空間に出ましたが、この場所からは山しか見えません。

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本田の研修センターを過ぎると尾根筋の道となり上りは終了です。

8:31@冷川峠。峠によくある切り通しですが、標識がないと気づかずに通過してしまうような場所でした。

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ダウンヒルの途中で竹林に遭遇。独特の美しさです。

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8:47@伊豆スカイライン冷川ICを通過。車で何度か走ったことがあるはずですが、全く記憶がありません。この辺りは県道12号線と59号線の合流区間なので、交通量は、この日一番でした。

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r12は修善寺に向かいますが、r59は分岐して大見川を遡ります。前方に天城の山並みが見えてきました。

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大見川をゆるゆると上り詰めて行くと次第に谷間が狭まり、道沿いにわさび田が現れます。わさびは、ネットで光量を調整するようですが、広げたり畳んだりと手間がかかりそうです。

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広さ15ヘクタール(東京ドーム3個分)の筏場(いかだば)わさび田。谷間の奥までわさび田が続いています。こんなに大規模にわさびを育てているのですね。

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9:40@筏場林道(左)、国士峠(右)の分岐。まずは左へ進み、わさび田を見学しましたが、この時間帯の谷間は日陰、写真は全部没です。

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9:50@分岐点に戻り、国士峠ヒルクライムをスタート。始めの100m程はきついですが、すぐに斜度は緩みます。

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10:10@国士峠(標高500m)に到着。この峠も看板がないとわかりません。冷川峠、国士峠共に眺望なしです。

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湯ヶ島温泉ダウンヒルして国道414号線に合流します。国士峠は、冷川側よりも湯ヶ島側からの上りの方が厳しそうです。

10:59@浄蓮の滝はパスして、道の駅「天城越え」で休憩。おにぎりと菓子パンでエネルギー補給です。わさびソフトが定番の場所ですが、暖かい缶コーヒーを体が望みました。

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道の駅に隣接したスペースのモミジが色付いていたので見に行くと、モミジは伊豆近代文学博物館(有料)の庭園にあり近づけません。目一杯望遠で撮影して誤魔化します。

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11:25@道の駅を出発。R414の交通量も思ったほどは多くありません。

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11:47@水生地下に到着。昨年、函南から走った際は、ここに11:06に到着しているので、今回の峠越えルートの方が時間がかかっています。台風の影響が残っており、2km先通行止。天城山隧道までは車も通行可能です。

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未舗装ですが走り易く、雰囲気ある天城旧道。通行止のおかげで遭遇した車は観光タクシー一台のみでした。

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12:07@天城山隧道。ここまでの路面は、昨年と全く変わらず良好でした。

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隧道を抜け、河津側に出ると状況が一変します。簡易の柵が設けられ、車、バイク、自転車にX印、歩行者にのみ◯と記された張り紙が掲示されていました。事前の情報収集で歩行者のみ通行可能であることは把握していましたが、自転車「X」まで明記した張り紙があるとは思いませんでした。ここは、素直に押して歩き始めます。

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実際のところ、河津側の旧道の路面状況はかなり酷いものでした。路面を維持するために大量の砂利が投入されているのですが、通行止により車が通らないので全く踏み固められておらずユルユルです。その上に落ち葉が積もり路面を覆い隠しています。頼まれても乗車したくない状況で、歩きで正解でした。

12:28@寒天橋。寒天林道の入口には「立入禁止」の張り紙があります。ここから先は、自己責任の領域です。

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寒天林道は、路線バスが走る(一般車は走れない)道ですが、台風の影響で通行止が続いています。このため、路面には落ち葉、落ち枝が大量に散乱していましたが、バスが通れないような問題ではありません。どうして通行止なの?と思いながら進んで行くと、問題箇所が現れました。道路中央部分が陥没しています。自転車を押して右側を歩きましたが、アスファルトの下に空洞があるのか虚ろな足音がします。確かにバスは通れません。

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13:17@当然ながら八丁池口バス停には誰もいません。昨年は、自転車同伴でこの先へ進みましたが、今年は道が荒れていることが予想されたので、自転車にはここで留守番してもらいます。

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13:26@熊鈴をリュックに装着して八丁池へ向けて出発。簡易舗装されていますが、歩いて登るのも辛い斜度16%です。この先の未舗装部分は、予想通りガタガタでした。マウンテンバイクでも厳しいのではないかと思える荒れようで、自転車を置いてきて大正解です。

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尾根筋に出るとブナの森です。落葉寸前、ギリギリで間に合いました。それにしてもここのブナは巨木ぞろいです。伊豆の気候が、この巨木を育むのでしょうか。何とも素晴らしいブナの森です。

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14:19@八丁池に到着。期待に反し、池の周りの木立は既に落葉していました。しかし、天気には恵まれ、白い雲が水面に写り込んでいい感じです。静謐さは今年もキープされています。日差しを浴びながら暫しボーッとして雰囲気を楽しみました。

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日が暮れるのが早いので急ぎ足で下りましたが、西日を浴びた紅葉に思わず足が止まります。

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15:13@八丁池口バス停に戻りました。八丁池口を利用すると徒歩2時間で八丁池を楽しめるのですが、復旧には時間を要しそうです。また、復旧工事が始まると寒天林道は完全に通行止となりそうです。水生地からアクセスするコースは、倍の時間が必要となるので、寒天林道の早い復活が望まれます。

踊り子歩道も走ってみましたが、やはり砂利過多です。乗車して走れますが気を抜けず疲れました。昨年はお勧めでしたが、今年はお勧めできません。

16:19@スーパービュー踊り子号と同時に河津駅に到着。楽に帰宅できるので、この電車を狙っていたのですが、間に合いませんでした。次の踊り子号に乗車しましたが、特急なのに座席間隔が狭くて寛げません。会社で「あれは酷い」と愚痴をこぼすと、鉄道マニアが「来年から新型車両が投入されますよ」と教えてくれました。来年は、心地よく帰宅できそうです。

走行距離:65.2km、獲得標高:1,565m、消費エネルギー:1,865C