Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

箱根チャレンジ月間3

2022.03.21

箱根チャレンジ、最後に残ったのは長尾峠です。御殿場まで輪行すれば簡単にアプローチできるのですが、それでは面白くありません。そこで箱根西麓に位置する林道群を走破してアプローチしてみました。参考にさせていただいたのは、自転車Cafeのナガヤマさんのブログです。

スタート地点である函南駅で自転車を組み立てていると、お二人から声をかけられました。お一人は、この自転車はチタンですか?と自転車に興味がある方、もう一人は、ここから何処へ向かうのですか?とルートに興味をお持ちの方でした。今日はコミュニケーションの発生する日なのかと思いましたが、この後は、会話することはなく、いつも通りの一人旅となりました。

7:53@函南駅をいつもとは反対の熱海方面へスタート。県道11号線(熱海函南線旧道)へのショートカットルートを行きます。東海道線のガードを潜ると上りが始まりました。今回のルート、1stコンビニが御殿場となることから、補給食を地元で事前に調達して臨みました。

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ある程度覚悟していたのですが、1.5km程の区間が勾配10%超の上りです。その後も時々10%となるちょっと厳しいショートカットでした。

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8:37@r11に出ると勾配は落ち着きました。少し遠回りして素直にr11を行けば、あの激坂は回避できたようです。

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9:00@箱根山林道起点。全長8,168mの民有林林道と記されています。函南駅から8.5kmに1時間以上かかってしまい、早くも予定に遅れ発生です。

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r11とは対照的に極上路面の箱根山林道。道は、林間を緩くアップダウンして行きます。函南からの道が2箇所接続するだけのビューポイント0の道ですが、静かです。

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9:31@「原生の森」なので鬱蒼とした自然林をイメージしてたのですが、ヤケに綺麗に整備されてます。なんか違うぞ! と思ったのですが、正式には「原生の森公園」であることを知り納得です。ここまで路面が整備されているのも分かった気がします。

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9:36@起点から5km程で中尾林道起点が現れました。全長8kmというのは、この中尾林道込みのようです。中尾林道のスタート区間は、久しぶりの10%、でも短いです。

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9:42@あっけなく中尾林道終点に到着しましたが、コンクリート舗装の路面が登場です。脳内に「コンクリート舗装=激坂」とインプットされているので緊張が走りましたが、大したことありませんでした。ピークまで上り切ると、道は旧東海道の石畳区間と並走します。

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9:53@山中新田で旧国道1号線に出ました。少し下ると山中城址跡案内所があり、トイレに寄ります。ここで休憩もしようかと迷ったのですが、まだ本日の移動距離の20%も走っていないので先を急ぎました。結論から言うと、御殿場までの区間で休憩ポイントらしい場所はここだけだったので、休むのが正解でした。

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初めて箱根西側の国道1号線を走りましたが、バイパス化されていて、箱根峠から車が猛スピードで駆け下ってきます。路面も良いし、路肩も十分ですが、ちょっと怖い。箱根やまなみ林道に侵入するためには、この道を横断しなければなりません。が、その地点は、横断歩道こそありましたが、信号機はありません。横断歩道で躊躇していると、優しき運転手さんが止まってくれて助かりました。信号機が設置されている山中城址跡でR1を横断して、歩道を移動するのが安全です。

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10:07@北箱根山林道起点。「箱根やまなみ林道」の正式名称は「広域基幹林道北箱根山線」、箱根山の西側中腹を走り御殿場に至る、長さ36,157m、全線舗装の林道です。ビューポイントは無く、あるのはアップダウンのみであることは承知の上で走ります。面白く無い分、交通量も極小で、それが魅力な林道です。

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基幹林道なので車のすれ違いに困らない道幅です。路面状況も良好でした。この林道に対して数多くの作業林道がクロスし、山奥への道が伸びていましたが、ほとんどに通行止めロープが張られています。

10:24@数少ないランドマークの「箱根の里」、三島市立の宿泊施設&キャンプ場です。ここに腰を下ろせる丸太があったので、休憩することにしました。

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前半は、ひたすら沢越えのアップダウンの繰り返しでした。標高400mから500mの間を行ったり来たりです。

11:41@県道337号線(仙石原新田線)とクロスします。当初、このr337で湖尻峠を目指そうと考えたのですが、湖尻峠から先の神奈川県側は、「芦ノ湖スカイライン」となってしまい、一般道がありません。それでなくともr337は、14%などという標識がある厳しい道、謹んで辞退させていただきました。

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後半戦は、3つのピーク越えです。r337を通過すると第一のピークへのヒルクライムがスタートします。10%も登場するそこそこの上りです。

12:02@第一のピークの到達。やまなみ林道の最高地点です。ちょっと疲れて手が震え、写真はピンボケ、没となりました。とはいえ、「北駿線65号この先」という杭があるだけの場所です。

2つ目のピークへの上りは短く、3つ目はユルユルと上ってクリア。途中に二子山五本松展望台への入口があったはずですが、全く気づきません。完全に走るマシーン化していました。

12:59@二車線道路に接続し、少し下ると御殿場の街並みが見えてきました。この道との接続地点が箱根やまなみ林道終点だったのだ!とここで気づきます。

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予定より30分遅れで御殿場に到着。日差しは無く、気温は10℃程、少し寒いです。冬装備で正解でした。本日のメインである長尾峠に備えて、東山湖のコンビニで豚汁を購入して、持参したおにぎりで昼食。

13:38@交通量の多い国道138号線を嫌って裏道を選んだのですが、富士CC横の10%超の坂道を上らねばなりませんでした。

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13:47@少しだけR138を走り、長尾峠に至る県道401号線(御殿場箱根線)に入ります。峠まで7kmのヒルクライムです。箱根へ至るルートとしては、この長尾峠が最も勾配が緩く、疲弊した脚でも自転車を進めることができます。

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14:31@ノスタルジックな富士見茶屋の廃屋が見えてくれば長尾峠です。峠の茶屋は、メインルートであるR138乙女峠に移ってしまい、現在この場所では営業していません。ここが賑わっていた時に訪れたかったものです。

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この日の箱根は無風、大涌谷の煙も真っ直ぐに立ち昇っています。誰もいない峠で、本日一番の景色を堪能しながらマッタリしました。

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15:10@仙石原から金時隧道まで上り返します。距離は短いと分かっていたので、なんとかなると思っていましたが、箱根旧道でも封印していたファイナルロー(ギア比0.9)を繰り出して、漸く辿り着きました。

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金太郎ラインは、地蔵堂で離脱しました。これにより不要なアップダウンを回避できます。一気のダウンヒルで体が冷え、温かいものを求めてコンビニに飛び込みました。

16:17@箱根の東側は青空で暖かく、酒匂川CRをゆっくり国府津へ向け流してこの日のライドを終了しました。

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終わってみれば、久々の獲得標高2,000m越えとなりました。今回のルートは、トレーニングコースとしては、非常にオススメです。

走行距離:99.2km、獲得標高:2,160m、消費エネルギー:2,221C