Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

やっぱり渋峠がNo.1

2021.05.28

梅雨入り前のワンチャンスを生かして、6年ぶりに渋峠に行ってきました。

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渋峠(標高2,152m)

渋峠へのアプローチの起点となる草津温泉までのルートを、ギリギリまで迷いました。

案1. 5:00@最寄駅 -> 8:49@吾妻線 長野原草津口 -> 草津温泉まで13km

案2. 5:00@最寄駅 -> 7:33@北陸新幹線 軽井沢 -> 草津温泉まで45km

普通に考えると、距離の短い案1ですが、この日は金曜日です。案1の列車は、通勤・通学の時間帯と重なり混み合いそうです。過去にも輪行袋を抱えて苦戦したトラウマがあります。最終的に、"密"の回避が優先!と、案2を選択しました。後で、この判断は正しかったのだろうか?と思うことになるのですが、、、

8:04@自転車を組み立て軽井沢駅をスタート。11:00@草津温泉を目標にします。前日は雨でしたが、すでに路面は乾いていました。同じ新幹線で到着したサイクリストも目的地は渋峠でした。コンビニで行動食を調達しながら、国道18号線を中軽井沢へ向かいます。

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中軽井沢からは、国道146号線を北上します。今日は国道only、私としては異例のルートです。

8:55@R146登坂車線区間が始まります、峰の茶屋までのヒルクライムです。この区間は平均勾配6%、Max.でも9%と極々普通。しかし、悶絶区間の中の9%はホッとしますが、Max.9%の場合は何気に辛く感じます。日差しを遮るものもないので、たっぷり汗をかきました。

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9:27@峰の茶屋(標高約1,400m)に到着。既に遅れ気味です。赤信号の間に、浅間林道の入口を確認。

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峰の茶屋から約10kmは下り区間、高原を気持ち良く走り抜けます。

10:04@Googleマップ上にビュースポットと記された駐車場でトイレ休憩。これから目指す白根山の姿が確認できました。

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10:23@大津(標高660m)から国道292号線草津(標高1,200m)を目指します。再び、平均勾配6%の何気に辛い上りがスタート。この上り、交通量がそこそこあり、日を遮るものがありません。夏場は絶対に避けるべきです。

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10:48@草津で休憩のプランでしたが、ガス欠です。チェーン脱着所の木陰でエネルギー補給となりました。

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11:47@バテバテになって道の駅草津に到着。目標時間を大幅にオーバーしてしまいました。ここから更に1,000mアップするのかと思うと気が遠くなります。やっぱり案1にすべきだったと後悔します。

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12:05@草津の温泉ゾーンを抜け、新緑から青葉に変わりつつある樹林帯を上って行きますが、ペースがドンドン落ちて行きます。

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12:31@樹林帯を抜けた旧殺生ロープーウェイ乗り場(標高1,550m)で休憩としました。想定以上の疲労度です。この先の志賀草津高原ルート絶景区間に備えて、ここでたっぷり休むことにします。

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腰を下ろして20分ほど休み、ストレッチなどして再スタート。伊勢崎からやってきた人と「このペースだと渋峠までどのくらいですかね」などと会話をしながら少しだけ並走しましたが、すぐに置き去られました。

12:57@硫黄の匂い漂う殺生河原を通過。

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いよいよ絶景区間が始まりました。平日とあって、交通量は多くありません。写真を撮りながらボチボチと上って行きます。

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14:17@白根山(標高2,000m付近)に到着。警戒レベルが「1」となりましたが、依然として登山道は侵入禁止、人影はありません。

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14:25@万座三叉路。初めて訪れた際は、一旦下ってまた上るのかとショックでしたが、今回は平常心で受け止めます。

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毛無峠に立ち寄り万座から上ってくるルートも、いつか走らねばなりません。

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白根山付近からチラチラ見えていたのですが、戸隠連峰の背後に北アルプスの山並みがはっきり確認できました。ここまで北アルプスが見えるとは思ってもいなかったので感激です。午前中にここまで到達していれば、もっとクリアだったのに、、、

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標高2,000mに展開される山岳スカイラインは圧巻です。正面の横手山に、スノーシェードの道が刻まれていますが、どうやってあそこまで行くのだろう?と不思議になります。道筋を目で追うと、道はうねりながら右側の山を巻いて行きます。あの山の右端あたりが日本国道最高地点、もう一息です。

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14:48@分水嶺にある山田峠を通過。強い風が吹き抜ける荒々しい This is a 峠 です。

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15:09@国道最高地点(標高2,172m)に到着。平日なので苦労せずに写真撮影。年配の御夫婦が写真を撮るので、"自転車どけましょうか?”と尋ねると、"ここまで自転車で来る人がいるんだと土産話になるのでそのままで"と言われます。

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白根山

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芳ヶ平湿原

15:15@ようやく渋峠(標高2,152m)に辿り着きました。こんなにかかるとは思ってもみませんでした。渋峠ホテルで何か食べれるのではと期待していましたが、本日休業の張り紙。ベンチに腰を下ろし、ホテル前のゲレンデ整備の様子を眺めながら最後のおむすびを食べます。

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15:33@長野側へのダウンヒル開始。絶景の山岳スカイラインが続きます。

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墨絵のような北アルプス

ガードレールの向こう側は、雪で削られた急斜面、慎重に下ります。

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15:43@志賀高原が見えて来ました。靄に浮かぶは、戸隠、黒姫、妙高といった山々。

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15:59@木戸池。R292沿いには沢山の池があり、秋の紅葉シーズンに訪れたい場所ですが、観光している余裕はなくパスです。

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16:15@二週連続で日本カモシカと遭遇。こちらに興味津々な様子で、かなり近づいても逃げようとしません。最後は、車に反応して、ピョンとジャンプして林の中へと去って行きました。

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16:20@坊平橋。柳沢峠から塩山にダウンヒル際に通過する高芝大橋と驚くほど似た景色に笑ってしまいました。

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16:28@人里まで下りてくると少し蒸し蒸しします。でもホッとしました。

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16:40@湯田中駅に到着。ルートとしては、長野駅まで仕込んでありましたが、もう十分です。1時間後の列車に乗ることにして、駅前温泉楓の湯(入浴料300円)で汗を流すことにしました。これは大正解、サッパリして気分爽快です。

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長野行きの列車は特急(特急料金100円)、車両は昔懐かしい小田急ロマンスカーです。普段自転車を置く場所が展望席となっているため、自転車置き場がありません。通路に少し出っ張るような形になってしまいましたが、この時間の上りですので混雑もなく、車窓の景色を楽しみながら無事長野まで辿り着きました。

久しぶりに渋峠を訪れましたが、やはりここが、2,000m級ルートNo.1だな と実感しました。一時はどうなることかと思った軽井沢ルートでしたが、ちょうど丸一日のライドに収まってくれました。でも、次回は、無難に長野原ルートを選択します。

走行距離:90.0km、獲得標高:2,035m、消費エネルギー:2,095C