Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

日本一と二を眺めに丸山林道へ

2021.05.23

春のシーズンに訪れたいと思っていた場所が、まだまだあるのですが、今年の梅雨入りは早そうです。梅雨入り前のラストチャンスと渋峠に向かう準備をしていたのですが、北関東の天気が今一つ。晴れているのは何処?と調べると甲府盆地周辺でした。二週連続となりますが、山梨へと向かうことにしました。ルートとして選んだのは、丸山林道。未だ奈良田へは通行止めが続いていますが、池の茶屋線起点ゲートの先を少しばかり探検してきました。

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北岳展望デッキからの北岳、アサヨ峰、甲斐駒ヶ岳鳳凰三山

7:42@櫛形運動公園をスタート。すっかり定番となったベースです。期待通りの天気でした。

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甲府盆地からのルートは、どこもウォームアップ無しでヒルクライムが始まります。一段上ると、富士山に出迎えられました。

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7:50@伊奈ヶ湖に至る県道108号線(県民の森公園線)の10%クライム開始。櫛形山を正面に、日陰のない一直線の道が続きます。田植えの準備や果樹の手入れをする風景で気分を紛らわしながら、淡々と上っていきます。

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山神社を通過すると林間区間、Max.14%の悶絶区間です。水分補給で一時停止しながら上っていきます。

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8:55@林道伊奈ヶ湖大久保平線の起点に到着。後500mも進めば伊奈ヶ湖ですが、先を急ぎました。

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伊奈ヶ湖大久保平線はちょっと薄暗い林間ルートで夏場向きの道、軽いアップダウンの休息区間です。

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伊奈ヶ湖と違いマイナーな桜池は静かです。

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9:07@増穂ふるさと自然塾の所には、新たな道ができていました。ストリートビューで確認すると、この場所には細い未舗装路の画像が表示されます。平林の集落から自然塾への直線ルートを造ったようです。

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9:16@氷室神社で安全祈願、鳥居のところで手を合わせただけですが(^^;。ここから丸山林道の前半戦が始まります。路面はかなり荒れているで、ダウンヒルの際は要注意です。

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9:29@前半戦で唯一視界が開ける場所。富士山ビューポイントですが、往路は雲がかかってしまい見えませんでしたが、帰路はバッチリです。天気が良く、登山口へ向かうのであろう車が、そこそこの台数やってきました。自転車ですら簡単には追い抜けない道幅ですので、路肩に寄って車を先に行かせます。

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帰路に撮影

9:58@櫛形山林道ゲートに到着。このカーブの先には、丸山林道のゲートがあります。現在、通行止めの櫛形山林道は、ゲートが閉まっています。

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10:10@エネルギー補給を行い、後半戦スタート。

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出だしは勾配がチョット厳しいですが、「あをすなはし」を過ぎると、斜度が落ち着ます。

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途中から路面状態が良くなります。7%程度で上って行き、カーブ手前から10%オーバーといった道が続きます。

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10:48@丸山支線のゲート。2年前はクローズしていましたが、整備が完了したらしくオープンしていました。現在池ノ茶屋線が通行止めなので、櫛形山登山口へは、この丸山支線を利用する必要があります。しかし、この道は、Googleマップにまだ記載されていません。

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10:56@見晴らしの良いヘアピンカーブに到達。ここまで来れば、池ノ茶屋線の起点はもう一息です。かつての路肩の残骸があり、大規模な崩落があったことを彷彿させます。

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11:13@最後の10%区間を乗り越えると、林道池ノ茶屋線ゲート(標高1,660m付近)です。この日は、10台ほどの車が駐車していました。今日のメインの目的は、丸山林道のこの先の区間を探索することです。これまでの2回のチャレンジでは、ここに辿り着くだけでボロボロになり、とても行く気になれなかったのですが、今日まだ余力を残しています。漸く条件が整いました。探索に備え、まずはエネルギー補給です。

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11:32@丸山林道の探索スタート。ここから奈良田までの区間は、5年以上通行止めが続いています。ここから先は、自己責任区間です。そもそも、私が丸山林道に興味があるのでは、南アルプスの山並みを見ることができることと、日本一人口の少ない町早川町の最奥部である奈良田へと続く道である点です。今日の目的は、その前者の南アルプスです。

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11:37@林道足馴峠線ゲート。注目していた未舗装林道でしたが、大規模な崩落が発生しているのが、少し先のポイントから見えました。かなり酷い崩れ方をしていますが、災害復旧工事が行われているので、修復されるのでしょうか?

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標高1,700mを超えたあたりで林道ピークとなり、下りに転じます。路面の状態は良いのですが、至る所に落石、落枝、倒木がありスピードは出せません。慎重を期して、落石ゾーンは歩いて通過しました。

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11:50@ワォ!南アルプスだ!! 方角からすると荒川三山の東岳(3,141m)、通称「悪沢岳」あたりです。

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12:14@ゲートから4km程で特徴的なヘアピンカーブに到達。この場所こそ、本日の目的地です。白峰三山が見えるのではと期待していたのですが、見えたは農鳥山(標高3,026m)のみで、間の岳(標高3,189m)、そして富士山に次ぐ標高の北岳(標高3,193m)は雲の中です。

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雲が晴れないかと10分程粘ったのですが、余りの虫の多さに降参、撤退することにしました。奈良田まで下ることも考えましたが、奈良田から櫛形山運動公園は約60km、その半分が幹線道路なので、あまり魅力的ではありません。それよりも新たに開通した丸山支線を偵察に行くことにしました。

林道ゲートへ戻る途中で日本カモシカに遭遇。アッと言う間に急斜面を駆け上がって行きます。そのまま逃げてしまうのかと思いきや、立ち止まってこちらの様子を伺っていました。

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13:05@池ノ茶屋線は崩落で通行止めですが、登山の人達の往来があり、行ってみることにします。途中、確かにガードレールが崩落している箇所がありましたが、人や自転車には、ほぼ影響のないレベルでした。

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なんと、池ノ茶屋線にも白峰三山のビューポイントがありました。この場所の方が白峰三山を一望できます。前回、ここを訪れた際は、ガスっていたので全く気づきませんでした。しかし、相変わらず間の岳、北岳は雲の中で悔しい。北岳を一眼見たいという気持ちが高まり、丸山支線の調査は後回しにして櫛形山の登山口を目指しました。

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13:30@林道終点の池ノ茶屋登山口駐車場(標高1,860m)までやって来ました。北岳を見るならば、ここからの選択肢は2つ。櫛形山山頂(標高2,052m)と北岳展望デッキです。案内図を見ると2時間弱で櫛形山山頂を往復できます。チョット迷いましたが、よりお手軽な北岳展望デッキに行くことにしました。

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13:50@最後のエネルギー補給を済ませてからスタート。車椅子でも展望デッキまで行くことができることをコンセプトに造られた道で、当初は、エコな簡易舗装されていたようです。しかし、エコ故に既に土の道と化していて車椅子での通行は無理ですが、勾配は1〜2%、クライムではなくウォーキングです。

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整備された林間の道は、晴れた日に歩くと凄く気持ちがいいのでオススメです。晩夏から初秋に行くとトリカブトの花を見ることができます。

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途中に、聖岳(左奥)、赤石岳(中央)、悪沢岳(右手前)が見えるポイントもありました。唐松に遮られて悪沢岳の全貌が見えず、残念。

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14:10@ルートタイムは30分でしたが、20分で北岳展望デッキに到着。そこには、期待を大きく上回る絶景がありました。

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願いが通じ、北岳の姿を初めて肉眼で見ることができました。それだけでなく、鳳凰三山甲斐駒ヶ岳、アサヨ峰が一望できます。千頭星山は、甘利山から登山することを検討している山で、その実物を確認できました。さらに遠く八ヶ岳まで見えます。ベンチに腰を下ろし、この絶景を堪能しました。

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14:57@残るは丸山支線の調査です。前回訪れた際は、終点ゲート付近は未舗装でしたが、綺麗に舗装されていました。終点ゲートのところは、富士山のビューポイントでもあります。

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少し下るとオープンなカーブ。ここからも富士山がよく見えます。路面が綺麗なこともありスピードが出ます。こんな場所で急に対向車と遭遇すると、カーブを曲がり切れずにガードレールから飛び出してしまいかねないので要注意です。

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15:06@丸山支線起点ゲートを通過。丸山林道+池ノ茶屋線で3kmの道程を、2.5kmに短縮するルートなので、全般的に勾配は厳しかったです。特に1km程あるコンクリート舗装の区間は、斜度10%超の悶絶区間でした。私にとっては、下り専用のルートです。

15:15@櫛形山林道ゲートを通過。木漏れ日の迷彩区間は、路面の状況が把握できず、恐る恐る下ります。

15:27@氷室神社を通過。往路に1時間かかったのに、下りは20分です。

そして、この日のシメは、激坂直下降。

甲府盆地へダイブ!!!!

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 16:00@櫛形運動公園に帰着。

長年、懸案だった丸山林道の通行止めルートの先が僅かですがクリアになって、少しスッキリ。次回このルートを行くときは、櫛形山山頂がターゲットです。

走行距離:53.5km、獲得標高:1,711m、消費エネルギー:1,681C