Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

春の伊豆半島を縦断

2021.03.27

緊急事態宣言解除と同時に遠征スタート!なのですが、リバウンドが見えていてスッキリしない気分。加えて3ヶ月近い自粛生活の影響か、遠出するのが面倒になり、すっかり腰が重くなっています。こりゃいかんぞ!と、気持ちを奮い立たせ、春の伊豆半島縦断(函南修禅寺→戸田峠→仁科峠→松崎→下田)にチャレンジすることを決断しました。ざっと下調べした結果、

  • 距離100km、獲得標高も1,500m以上になるコース
  • 松崎→下田のルートは、時刻と疲労度から現地判断で決定
  • 特急踊り子の最終が16:34@下田 → 16:00までに下田に到着したい → 12:00@仁科峠、14:00@松崎が目標通過タイム
  • 東海道線の下り一番電車に乗車すれば6:26@函南
  • 風は弱いが南風なので逆風

など、データを集めて準備完了。

6:54@函南駅をスタート。東海道線下り一番に乗車するためには、4:48@根岸の京浜東北線に乗車しなければなりません。久しぶりの輪行でパッキングに手間取ることを考えると、4:15@自宅スタートとなりました。早起きの私でもこれはキツかったです。

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前日夜に、戸田峠までは走ったことのないルートで行こうと思い立ち、Ride with GPSで急ぎルートを作成、ノーチェックでGarminにインプット。何箇所かおかしなところがあるだろうなと覚悟していましたが、案の定、すぐに幹線道路から離脱して来光川の土手道を走るよう指示されます。でもこれは Good Choice! でした。

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国道136号線を越えたところで春霞に浮かぶ富士山とご対面。西伊豆スカイラインでも見えることを祈って先へと進みます。

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7:33@来光川と狩野川の合流点。土手の瑞々しい緑が鮮やか、春です!

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狩野川CRには、まだ人影はなく、気兼ねなく自転車を走らせることができました。右岸と左岸を行ったり来たりしながら遡上していきます。

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8:02@大仁城山。この辺りは、長嶋茂雄ランニングロードと命名されています。私が子供の頃は、長嶋選手がここでキャンプ前の自主トレを行う姿が、毎年放映されていましたが、今の人には?ですよね。

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8:13@修禅寺熊坂。昨晩、急遽決定したルートは、修善寺の手前で狩野川から離脱します。

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道標に戸田とあったので、この道で大丈夫と思ったら、ガーミンは山田川沿いの土手道に突入することを求めます。絶対に違うと思いましたが、タイヤもグラベルキングに交換して来たので、エィと土手道に突入です。

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結局、道筋は消失して草っ原と化し、軌道修正を余儀なくされます。唯一の収穫は、草の上を走るのは、かなり抵抗があって大変という経験でした。

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その後も、分岐を間違えたり、道が登山道となって引き返したりと迷走し、最終的に、Googleマップのお世話になりました。戸田・虹の郷と記された道標のあった熊坂交差点を単純に直進するのが正解でした。この道、交通量はほぼ0、地元車の通行しかなく長閑です。

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道路横のスペースに満開の桜の木が見えてきましたが、

ムム、桜? でも紅いぞ?? 梅か、それとも桃???

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一本の木に紅とピンクと桜色の花。なんとも不思議な景色です。人工的に操作されたのでしょうか?珍しくはあってもちょっと風情はないかな。

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山田川を遡上してきましたが、両サイドが迫ってきました。そろそろヒルクライムが始まる予兆です。

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9:03@山田川起点の標識を過ぎるとヒルクライムがスタート。コンクリート舗装も登場し始めます。ここで、「おはようございます。」と地元ローディに抜かれます。

私:静かないい道ですね。

地元ローディ:ここからが大変なんだよな〜

と気になる一言を残し、去っていかれました。言葉通りの悶絶の上り区間でした。

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9:24@漸く一息つける平坦区間(といっても斜度は5,6%)に到達。少しホッとしましたが、すぐに後半戦の上りがスタートします。後半区間も10%超ですが、前半区間に比べればマイルドです。

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9:40@県道18号線(修禅寺戸田線)に到達。標高も600mを越えました。この無名のルート(Stravaでは大沢林道HC)、辛い登りはありますが、静かで長閑、高評価です。

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9:53@最初の休憩ポイント達磨山高原レストハウスに到着しましたが、富士は春霞の中に消えていました。まぁ予想通りです。早朝の京浜東北線の車内で齧ったサンドイッチが朝食だったので腹ペコです。霞む景色を眺めながら、おにぎりと菓子パンでエネルギーを充塡しました。ライド後半となると疲れて食欲がなくなるので、この1回目のエネルギー補給は重要です。

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10:22@レストハウスから一踏ん張りすると戸田峠。この時間になるとバイクの集団が増えてきます。

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西伊豆スカイラインに入り、斜度が落ち着くと達磨山が姿を現します。

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10:40@戸田の港を見下ろす絶景カーブ。富士山は見えませんが、微風、春としては最高のコンディションでした。

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天空へ駆け上がる最後のストレート。青空の日にここを走ると、空へ吸い込まれていく気分となり、陶酔状態になります。この日は雲が多くて少し残念でした。

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10:54@伽藍山へ向けて伸びる快走路。登り勾配の部分もあるので、私の場合は快走とはいきませんが、脳内イメージ的には快走路です。

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一旦、船原峠へ下り、県道411号線(西天城高原線)で次の目的地である仁科峠を目指します。西天城高原線は、これというビューポイントもなく地味です。絶景の西伊豆スカイラインの後に走るので、なおさら地味に感じてしまいます。が、地味である故に車やバイクの交通量は大幅に減少します。

11:48@そんな西天城高原線ですが、視界が一気に開けると目標の仁科峠が見えてきます。

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12:10@風早峠からのラスト1kmは10%超区間、辛かった思い出があります。今回も最後は歩くようなスピードになりましたが、なんとか上り切りました。ほぼ目標タイムで仁科峠に到着です。眼下には宇久須の街が見えます。どっこいしょとベンチに腰を下ろし、エネルギー補給すると食欲がまだあります。これならば下田を目指せそうです。

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12:36@斜度11%の標識のある道をダウンヒルして行くと、県道58号線(伊東西伊豆線)と410号線(仁科峠宇久須線)の分岐に至ります。道なりにr410を行けば、西天城高原「牧場の家」を経由して宇久須です。私は、左折してr58へ。

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r410は2車線道路でしたが、r58は1.5車線と道幅が狭まります。路面状態はすこぶる良好ですが、トリッキーなカーブの連続です。たまに対向車が来るので、ブラインドカーブには慎重に侵入する必要があります。かなり注意したつもりでしたが、対向車の運転が下手でヒヤリとする瞬間を経験しました。

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視界の開けたコーナーから見える景色は、山、また、山。ここが伊豆とは思えません。

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楽しく、怖い、r58ダウンヒルは、仁科川まで約8kmでした。

13:05@わさびの駅なる施設があり、水を汲む人の姿があります。地下1,000mから組み上げた深層水を販売していました。売店を覗くと、わさびづくし丼という食事を提供していてちょっと興味が湧いたのですが、時間がないのでパスです。

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r58は、桜と新緑の仁科川を気持ち良く下って行きます。特に柳の瑞々しい緑が春を感じさせてくれました。

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13:47@海岸線のR136に到達。ダウンヒル中心で快調に走って来たのですが、仁科峠から1時間かかっています。

13:52@松崎手前の弁天島を望むスポットで一休み、下田へのルートをどうするか考えます。

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松崎から下田へのルートとして2案考えていました。

婆娑羅峠は何度も走っているので蛇石峠に向かいたいところですが、蛇石峠経由の方が距離にして8km、獲得標高も200m多くなります。16:00@下田というタイムリミットと現状の疲労度を考えると、やはり婆娑羅峠か、と決定。松崎のコンビニでエナジードリンクをチャージして、最後の峠越えへと進みました。

14:24@那賀川沿いの桜並木はまさに満開。早咲きの桜の多い伊豆の中で、ここはソメイヨシノです。見物している余裕がなくて残念!

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15:02@婆娑羅峠を通過。本日のヒルクライムは終了ホッ!そんなに厳しい上りではないのですが、疲れた脚には応えました。

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15:44@下田駅に到着。下田まで残り5kmの辺りでエネルギー切れ、最後はヘロヘロでゴールインです。あまりの空腹から購入した駅弁は、列車出発前に食べてしまいました。

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今回のルート図です。迷走した部分は、修正したので大丈夫だと思います。

走行距離:97.9km、獲得標高:1,606m、消費エネルギー:2,115C