花の陣馬街道、和田峠
2021.04.03
一週間前の伊豆縦断の疲れが抜けず、今週は余り無理せず走ろうと考え、目的地に和田峠を選択。前回、訪れたのが2016年4月なので実に5年ぶりです。その際は表和田ではなく裏和田からアプローチして激坂に悲鳴をあげたのですが、その記憶も薄れてきて、また訪れたいなと思っていました。しかし、表和田のようなガチなヒルクライムルートは私向きではありません。となると残るルートは醍醐林道、決定!です。
朝6:00に自宅を出発、国道16号線を北上し、いつもの通り境川CRを遡上します。護岸の土手もすっかり春の景色です。
陽気のせいでしょうか、何故かこのタイミングで、
今日は峠一つを越えるだけ、時間余るんじゃない?
と超楽観的気分になり、
墓参りして、ついでに陣馬山も登っちゃおう!
と思いつきます。そんな訳で、高尾で墓参りを済ませ、大久保交差点のコンビニでエナジードリンクを注入し、陣馬街道に突入すると、10:20になっていました。
陣馬街道を少し走ると交通量が激減、と同時に朝イチでの修行を済ませたローディの皆さんとすれ違います。
夕やけ小やけふれあいの里近くの街道沿いで、満開状態のユキヤナギとミツバツツジに立ち止まります。ミツバツツジの強烈なピンク色が街道の至る所に溢れていました。
10:41@関場バス停。左折すれば表和田ですが、私は直進です。
続いて盆堀林道の入口を通過。
入山峠への道が復旧したのでしょうか?
林道入口はオープン、標識は「通行止め」ではなく「通行注意」となっていました。
10:56@集落も途切れ、いよいよヒルクライムがスタートします。醍醐林道も復旧工事中なので、作業を行っている場合は通れないかもしれないと覚悟していたのですが、ここで一台の自転車とすれ違います。どうやら通行可能なようです。
ゲートを通過するといつもの林道風景となり、10%を超える勾配となりました。ウェルカム10%であることを期待したのですが、平均10%が延々と続きます。
自転車ブログに掲載された写真で、大きな亀裂のある酷く傷んだ路面の区間があることを知っていましたが、その区間は修復され未舗装路となっていました。綺麗なダートですが、出来立てホヤホヤのためフカフカです。おまけに斜度は13%。果敢にチャレンジしましたが、フラついてキャタピラの跡に乗ってしまい、ズルっと後輪が空転。転倒は免れましたが、ストップです。大人しく残り200m程を押し歩きしました。
2つ目の工事区間は乾いていて、こちらはなんとかクリア。この先は、工事車両も通行していない区間となり、路面には落石や落枝が目立つようになります。
11:49@ピークに到達。醍醐林道のスペックは、距離3.42km、平均勾配9.1%。これに42分要しました。そしてここでちょっとばかりパニクリます。前日のルート確認が雑だったため、このピーク地点で和田峠に至る未舗装路と接続していると思い込んでいたのです。しかしどこにもそれらしき道がありません。困った時はGoogleマップとスマフォを取り出すと圏外です。困りました。杉木立の中をよくよく見ると獣道のような薄い道筋があります。こ、これか????
最終的に登山者向けのルートマップが木立の中に設置されているのを発見!和田峠は道なりに進んだ先に位置することが確認できました。危うく自転車を担いで獣道に突入するところでした。ピークから少し下ると林道ゲートがあり、その先に和田峠に至る未舗装路がありました。
12:04@未舗装路は100m程、あっという間に和田峠でした。何人かのローディがベンチで休憩中でしたが、皆さんお疲れの様子です。表和田はやはり厳しいのですね。
12:08@一息入れて陣馬山アタックを開始。山頂へ向けては、直登ルート(700m)と巻道ルート(1,100m)があります。往路は直登ルートを選択しましたが、行程の70%は階段でした。
12:27@陣馬山山頂に到着。富士山は見えませんが、山頂付近はオープンな空間、その効果で広々した景色を楽しめます。登山客の姿も多く、茶店も賑わっていました。
階段は膝に負担がかかるので、帰路は巻道を選択してみました。荷物の運搬用にも利用されるのか、よく整備された道でしたが、急勾配区間があります。往復とも階段ルートがおすすめです。
13:00@藤野へ向けて裏和田のダウンヒルを開始。下りは絶景ロードですが、上りは悶絶の道です。何台もの自転車とすれ違いましたが、皆さん辛そうです。
佐野川の桜は、多くがピークを過ぎていましたが、この木は見頃でした。民家の庭先の桜ですが、姿が美しいので印象に残ります。
藤野駅を通過したところでエネルギー切れとなり、国道20号線のコンビニでカップヌードル。ライド後半に備え、塩分の補給が重要です。
午後から南風が吹き始め、帰路は向い風。これにR20のアップダウンが追い討ちをかけ、どっと疲労が湧き出てきました。
14:11@相模湖大橋を渡ったところで左折。交通量の多い国道412号線を回避して、津久井湖左岸の県道515号線(三井相模湖線)を走るプランです。桂橋を渡った先のr515入口に「通行止め」の標識があったのですが、
まぁいつものこと、自転車なら行けるでしょ♪
と、r515へと進みました。
午前中の醍醐林道に続き、ここでも反対方向から来たロードバイクとすれ違います。
やっぱりネ!
です。
しかし、、、
完全封鎖!!
r515は、赤馬(あこうま)から名手までの2km程の区間が完全通行止めでした。途中ですれ違ったロードも行き止まりで引き返してきたのです。ルート作成で手抜きをするとこうなります。
14:30@撤退開始、往復4kmのロスとなりました。
結局、この日、17:45@帰宅。ズ〜〜と向い風で、疲れ果てました。
今日は峠一つ越えるだけ…
なんて思った自分に呆れています。
走行距離:146.8km、獲得標高:1,266m、消費エネルギー:2,586C