Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

2020-紅葉狩りライド:奥只見樹海ライン(奥只見編)

二日目のルート図です。銀山平までは一本道、迷う心配はありませんが、水、食料の補給可能な場所はなく、携帯電話の利用できない区間があるので、十分な準備が必要です。また、桧枝岐を起点とするルートと小出を起点とするルートでは、獲得標高が大きく違います。今回と逆方向の小出起点ルートは、獲得標高2,000m以上となるのでそれなりの脚力を求められます。

9:09@金泉橋の上で陽射しを浴びて体を暖め、今回の旅のメイン奥只見湖へと出発。この県境がスタートから19km地点、最後のピーク枝折峠(しおり峠)に15:00までに到達しようというザックリとしたプランです。

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9:18@平ヶ岳登山口の鷹ノ巣駐車場。このルートには登山者用駐車場が数カ所あり、それぞれにトイレが設けられています。何もないR352ですが、トイレには困りませんでした。

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樹海ライン名物の洗い越しが登場。雨が続いていた割りには水量は多くありません。

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9:49@只見川が奥只見湖に変わります。あまりにも細く長い湖面、不思議な景色です。

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銀山平へ至る湖岸の道には3つのピークがあります。まずは一つめに取り掛かります。

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10:09@一つめのピークの恋ノ岐出越(標高950m付近)。切通しで山の反対側へショートカットします。

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紅葉した木々の隙間から見えた湖面の先に、奥只見ダムと思われる建造物を確認。この時は、”なーんだ銀山平は近いじゃん”と思ったのですが、樹海ラインの特性を忘れていました。

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道が180度ターンして恋ノ岐沢へと入ると、谷の反対斜面に道筋が見えます。直線距離なら500m程なのですが、

あれ〜、あそこまでどうやって行くんだ?

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10:24@谷幅が十分に狭まるところまで沢を遡上し、恋ノ岐橋(標高830m付近)でようやく対岸へ。直線距離500mを移動するのに4km走る必要がありました。銀山平まで大小の沢越えの繰り返し、距離が長くなる訳です。

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恋ノ岐川

恋ノ岐橋から二つめのピークへ向けてのヒルクライムが始まります。ここでトラブル発生。ガス欠です。二つめのピークで昼食の予定でしたが、突然力が入らなくなりました。慌ててエナジーゼリーで補給を行いましたが、すぐには回復せずに押し歩き。そんな折、銀山平方面からのやって来た自転車とすれ違いました。一人だけかと思いきや、しばらくするともう一台。朝一番の新幹線で浦佐からスタートして、もうここまで来たの?”と驚きます。

すれ違ったサイクリストの一人はおそらくこの方ではないかと思います。

taka1618.blog.fc2.com

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10分程すると少し元気が戻り、ゆるゆるとヒルクライムを再開。

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11:05@2つめのピーク恋ノ岐乗越(標高970m付近)に到着。恋ノ岐沢の入口出口がピークという構造でした。

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日当たりの良い、風の当たらない路肩に座り込んで待望の昼食。七入山荘で準備してもらったお弁当です。いつものコンビニおにぎりだけと違い、おかずがあります。卵焼きも唐揚げもうまかった〜。

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恋ノ岐乗越をスタートすると中の岐沢となりますが、印象的な山塊が姿を表します。東ノ城(右)、西ノ城(左)です。”このルートのベストポイントは?”と聞かれたら、”ここです!”と答えます。

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11:48@中ノ岐沢に架かる雨池橋はオススメの撮影ポイント。私のような素人でも奥行き感のある写真が撮れます。

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12:03@三脚を立てて、私の進行方向と反対を撮影している人がいたので振り向くと、東ノ城から流れ落ちる滝がありました。危うく見逃すところでした。帰宅して調べましたが、滝の名前は不明です。

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12:23@3つめのピークとなる神蜂(標高850m付近)を通過。

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この辺りまで来ると、ちょっと悩み始めます。どこをどう切り取っても凄い紅葉なのですが、同じ様な構図になるのです。どうしたものかと思っていると、ちょうど観光船がやって来ました。ラッキー!とすかさず撮影。

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12:38@このルート唯一の隧道グミ沢トンネル。照明は無く、カーブしているので真っ暗闇です。路面の白線をトレースしないと、どこを走っているのか分からなくなります。

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13:04@銀山平遊覧船乗り場。枝折峠まで残り8km、標高差300m、目標の15:00には余裕で到達できそうです。腰を下ろしてホット一息つきました。

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13:25@石抱橋から枝折峠HCがスタートします。重ね着を一枚脱いで出発。石抱橋も有名な撮影ポイントですが、この時間となると逆光です。ここの写真を撮るなら午前中、そのためには新潟側からチャレンジする必要があります。

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枝折峠HCは淡々と消化するつもりでしたが、この峠道、撮影ポイントが満載。当然のごとく各駅停車となりました。そんな撮影をしている私の横を、朝すれ違ったロードバイクの方が追い抜いて行きました。御池あたりまで行って折り返して来たのでしょうか?凄すぎます。

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中ノ岳

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越後駒ヶ岳

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銀山平方面

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スノーシェッド

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荒沢岳

14:38@枝折峠に到着。

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枝折峠は、流れ落ちる雲海で有名です。しかし、それを見るためには、条件の整った早朝に、ここを訪れる必要があります。是非とも見たい人には、こちらが参考になります。

a-perfect-day-for-cycling.blog.jp

駐車場から登山道を5分程登ると展望スペースがあり、周囲を見渡せます。

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この先をさらに進めば越後駒ヶ岳

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新潟方面の山腹には、これから下る道筋が見えます。

この旅も最終盤、25km先の小出を目指して一気にダウンヒル。朝方のような寒さは無く、気持ち良く落ちて行きます。しかし、これを逆方向に登るとなると只事では済みません。

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途中のコンビニで、地域共通クーポン費消と帰りの列車の時間調整。市街地を抜け、魚野川を越えれば小出駅です。

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16:37@小出駅に到着。17:06の上越線水上行きに乗車。ちょうど高校生の下校時間と重なり、二両編成の列車はかなりの混雑、ギリギリ乗せてもらえました。平日の輪行はこのパターンがあるので怖いです。

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念願叶って、青空の下、紅葉の奥只見樹海ラインを走破することができました。広葉樹の森の素晴らしさを堪能した充実の一日でした。樹海ラインがこれだけ凄いとなると、さらに秘境の白神ラインの紅葉は、、、と妄想が止まりません。

走行距離:85.9km、獲得標高:1,233m、消費エネルギー:1,847C