Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

目標未達の奥多摩周回:藤原峠、風張峠、梅ヶ谷峠

昨年は、春シーズンを目前にして頚椎を痛め、春のシーズンを棒に振りましたが、今年は体調はOK、暖冬のおかげもあって、そこそこ走り込めています。そこで冬シーズンの締め括りと体力テストを兼ねて、奥多摩周回獲得標高2,000mにチャレンジすることとしました。武蔵五日市を起点に、藤原峠→風張峠→鶴峠→甲武トンネル→上川乗→武蔵五日市と2016年のルートとは逆回りです。変化をつけるために風張峠は、入間白岩林道を走って、藤原峠を越えて行くルートとしました。

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7:19@武蔵五日市駅をスタート。いつも車を止めている駅前駐車場が10%UPの660円/日となっていました。この時点の気温は6℃と冬の朝ですが、日中の最高気温は18℃の見込みなので春用ウエアにウィンドブレーカーという出立です。この服装では、朝の1時間は寒いのですが、我慢します。

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7:55@橘橋交差点を右折、檜原とうふを通過。時坂峠をルートに組み込むことも検討しましたが、明らかにオーバーワークとなってしまうのでパスしました。体も温まり、もう寒さは感じません。

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8:07@北秋川、神戸岩への分岐を通過。三連休とあって檜原街道はそこそこの交通量がありましたが、こちらの都道205号線は、車もバイクもほとんどいない、私好みの環境です。

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8:39@藤原集落到着と同時に、ピュ〜〜バンという爆音が響き渡ります。何かと思えば、猿を追い払うためにロケット花火を打ち上げているのでした。確かに、斜面を駆け上がる猿の姿があります。

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藤原バス停でトイレを済まし、山道へと入っていきます。途中、これはどっち?と迷う分岐がありますが、きのこセンターの案内板を辿れば迷いません。ポツンポツンと民家が途切れませんが、斜度は着実のアップしていきます。

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9:04@風張林道分岐点。2年前、ここで判断を誤り、魔境風張林道に迷い込みました。今回は直進します。この辺りの斜度は、すでに10%超の領域です。

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9:08@分岐から100m程のところに林道入間白岩線の起点がありました。この林道は、奥多摩に残る数少ない未舗装ルートでしたが、昨年全面舗装化されました。このため、突如、真新しい綺麗な路面が出現します。起点標識もまだ新品です。

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舗装はされましたが、その斜度は10%超、ミニ風張林道といった上りです。交通量はゼロ、静寂の中をマイペースでペダルを回して淡々と上っていきます。辛いけれども楽しい時間です。

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木立の隙間から風張林道きのこセンター手前の難所が見えます。新品舗装の区間を過ぎると斜度が緩んできます。

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9:40@藤原峠に到着。何もない峠です。未舗装だったら私には太刀打ちできなかっただろう急坂でしたが、舗装されているのでなんとか対抗できました。

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峠からは数馬方面に下りますが、この道が要注意です。まず、ガードレールはほとんどありませんので、道から飛び出すとアウトです。さらに、ところどころにコンクリート舗装区間があります。また、路面の劣化が進んでいて窪みや穴が多数存在します。特に民家が出現するあたりからの路面劣化は顕著です。最初の穴は避けられても、次でアウト!となりかねないので、くれぐれもスピードには注意ください。

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リスク管理さえすれば、楽しいワインディングロードです。

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真下に檜原街道を見下ろせるビューポイントもありますが、静寂をぶち壊すようにバイクのエンジン音が聞こえてきます。道志道以来、バイクの多い道は苦手です。

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激坂で有名な浅間坂の前を通過。坂の上の民宿は、木庵という蕎麦屋になっているようです。この辺りまで下りて来ると車や登山者に要注意です。

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10:00@浅間尾根登山口バス停の少し手前で檜原街道に出ました。路面の状態を考えると、数馬側から上り、藤原側へ下る、のが良さそうですが、数馬側の上りもところどころに斜度の厳しいところがありましたので、覚悟して臨んでください。ウィンドブレーカーはここでお役目終了、リュックサックにしまいます。

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10:19@数馬地区を通過すると奥多摩周遊道路の起点、私の定点撮影ポイントです。初めてこのポイントを通過した際に、ここが東京都内か?という思いを強く抱きました。久しぶりの周遊道路でしたが、センターポールが撤去されていました。おかげで車が距離を取って安全に追い抜いてくれるようになり、ストレス大幅軽減です。

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10:56@都民の森に到着。駐車場は満車、自転車ラックもフルに近い状態でした。ここでコンビニおにぎりで昼食としましたが、予想以上の疲労感があります。ストレスレスの入間白岩林道では全然疲労を感じなかったのに、ストレスが軽減したとはいえ交通量の多い檜原街道はまだまだストレスたっぷりなのか?などと思いましたが、帰宅後にルートの標高グラフを見返してみると、藤原バス停-藤原峠区間の標高差300mに対して、浅間尾根登山口-都民の森区間は標高差400mなのです。400mUP! いつも数馬からが疲れるなと思っていた謎が解決しました。

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11:19@風張峠へ向けて出発。休憩しましたが、ペダルを回すのがシンドイです。これで鶴峠が越えられるのか?との疑問が頭の中に生じます。

11:46@雪の残る風張峠で、この先の道程について思案します。

A案:予定通り鶴峠へ

B案:檜原街道を引き返す

C案:奥多摩、吉野街道で戻る

グルグルと迷いましたが、結局、A案を選択。歩いて鶴峠を越えることになっても時間的余裕はあるし、暖かいので、途中で日没を迎えても凍える心配はないだろうと決断しました。

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再び、ウィンドブレーカーを着込み、奥多摩へのダウンヒルをスタート。本格的に下り始めたところで

ガチャン、ガチャン

と足元から異音が発生しました。何事!と恐る恐る足元を覗くとチェーンが大きく波打ってフレームを叩いています。路肩に自転車を止めて状況を確認しましたが、駆動系に特に問題はありません。おかしいな?と再び走り始めると、ガチャンガチャンとなります。どうも走り始めるとチェーンに適切なテンションがかからなくなり、撓んで波打つようです。

12:18@月夜野第二駐車場でどこが悪いのかと調べますが、走行しないと現象が発生しません。ちょっと途方にくれましたが、ここで止まっていてもどうにもなりません。奥多摩湖周辺まで辿り着けば路線バスもあります。ブレーキに問題はないので、行けるところまで行こうと決断してダウンヒルを再開しました。

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しばらくするとガチャンガチャンの音は聞こえなくなりましたが、何かがおかしい。ペダルを回すと、空転するような感触です。再び路肩に停車して確認すると、チェーンがスプロケットのトップ側に落ちていました。チェーンにテンションがかからず、緩んで落ちたようです。ヤレヤレとチェーンを嵌め直して再スタートしたのですが、不思議なことに問題が解消!全く普通に走れました。

奥多摩湖畔三頭橋まで下って来ましたが、小菅方向には舵を切れませんでした。原因不明のこのトラブルは、「今日はやめておけ!」との神のお告げに違いありません。大人しく吉野街道を走り、梅ヶ谷峠を越えて武蔵五日市に戻りました。梅ヶ谷峠の下りも全く問題なしです。やっぱり、神のお告げでしょうか?

走行距離:87.3km、獲得標高:1,490m、消費エネルギー:2,008C

後日談:翌日、自転車屋さんで調子を見てもらいましたが、駆動系にそれらしき問題はありませんでした。そもそも一ヶ月前にメンテナンスを行い、チェーンも新品に交換しています。店長と原因を推測しましたが、可能性として残ったのは、スプロケットを逆回転させた際にうまく回転せずにチェーンが撓んでしまうケースです。確かに現象の説明はつきます。しかし、スプロケットの回転が一時的にせよ不調となった原因は、現在も不明です。