Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

房総半島横断:君津から安房鴨川

いつもボッチライドの私ですが、今回は会社の同僚S氏を連れての輪行です。今年、このS氏としまなみ海道遠征を計画しているのですが、彼のロードバイク歴は1年ほど、走行距離50km程度のご近所ライド中心で輪行の経験もありません。そんなわけで、彼の走力診断と輪行を経験することを目的に、今回のルートを作成しました。

JR君津駅ー>富津岬ー>鹿野山(九十九谷展望公園)ー>濃溝の滝ー>JR安房鴨川駅

距離70km弱、獲得標高も1,000m以下と控えめにして、ポイントポイントに休憩&観光スポットを配置しています。初心者には最適のルートだと思って臨んだのですが、、、

6:18@横浜駅で待ち合わせして、君津行の横須賀線の最後部車両に乗車。先客がおられましたが、車掌室前の定位置に自転車を置くことができました。乗り換え無しで君津まで運んでくれるとても便利な列車ですが、皆さん考えることは同じです。この列車で輪行するサイクリストの姿を多く見かけました。

8:25@定刻に君津駅に到着。駅前で自転車を組み立てます。S氏は自宅で輪行の予習を行なったそうで、私よりちゃっちゃと作業を進めて全く問題無しです。

9:00@スタート。ここでガーミンに表示された地図を見てミスに気づきました。描いたルートのスタート地点は君津駅南口だったのですが、現在位置は北口です。富津岬へと向かうのだから海側の出口との思い込みで間違えてしまいました。今回のルートは富津岬に内陸側からアプローチするので南口が正解でした。

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君津駅北口

駅周辺に踏切がなく線路を超えるのにドタバタしましたが、なんとか設定ルートに到達。国道を避けて県道と名も無き地元道をつなぎ合わせたルートでしたが、田園地帯を走るフルフラット、路面状況<良>、交通量<少>、信号機<少>の道でした。

9:41@富津岬に到着。S氏は初訪問なので、久しぶりに展望台の階段を登りましょう。

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まだ20km程しか走っていませんが、富津岬の付け根付近のコンビニでエネルギー補給です。昼食は、鴨川到着後に遅めのランチを予定しているので、ここでしっかりと補給しておきます。

10:57@内房線に沿って南下し佐貫駅で左折、いかにも老舗といった風情の醤油店のある交差点で国道465号線を越えて県道163号線へと進みます。初めて鹿野山HCを行なった時もこのr163を走りましたが、とても長閑で好印象な道でした。それから5年経過していますが、長閑さは健在でした。

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県道163号線

r163が右に大きくカーブする三叉路の交差点から鹿野山HC(宝竜寺ルート)がスタートします。距離4km、平均勾配4%と走者の能力に応じて楽しめるスペックです。「ヒルクライムは、それぞれのペースで行きましょう。私が遅ければ先に行ってください。」と告げてマイペースでペダルを回します。S氏の方が先行すると思っていたのですが、ミラーに映る彼の姿はどんどん小さくなって行きました。初めての場所のHCなので慎重になっているのかな?と思いつつ、マイペースでペダルを回します。

天気も良好、私でも10km/hをキープできる斜度5%±2%の上りが続きます。

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11:30@マザー牧場からの県道93号線のT字路に到着。ここでS氏を待ちましたが、10分経過しても現れません。心配になってきたので、引き返すかと思った頃、S氏が到着。ヨロヨロ、ボロボロです。途中で脚の付け根付近を攣ってしまい苦戦したようです。

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T字路から500m程が、宝竜寺ルートの最高斜度区間となりますが、S氏が壊れてしまったので自転車を押して乗り越えました。

11:59@なんとか九十九谷展望公園に到着、とにかく休憩です。ここからの眺望を見せたくて鹿野山をルートに組み込んだのですが、アダとなりました。

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たっぷり休憩して、次の目的地である濃溝の滝を目指し出発しましたが、S氏の脚は回復せず、房総スカイラインのアップダウンで悲鳴を上げます。斜度5%が現状の限界のようです。確かに、私も初めてここを走った際に、このアップダウンに苦しめられた思い出があります。押し歩きを繰り返して、なんとか片倉ダムの交差点に到達しましたが、S氏はここで別れて久留里線上総亀山駅を目指す決断をします。ちょっと心配でしたが、歩いてもなんとかなる距離でしたので、私は予定のコースに進みました。

13:38@清水渓流広場に到着。笹川湖に流れ込む渓谷沿いに公園が整備されており、ここに濃溝の滝と亀石の洞窟があります。よく紹介されているのは、下の写真の洞窟に太陽光が差し込んで作り出される幻想的な風景ですが、この洞窟は、亀石の洞窟です。亀石の洞窟が、SNSで濃溝の滝として拡散されてしまったようで、「濃溝の滝、実は亀石の洞窟」という張り紙が多数ありました。さらに亀石の洞窟も実は人工物、江戸時代に農業用水路のために掘られたものだそうです。それでは、濃溝の滝はどこぞ?となりますが、遊歩道脇の「濃溝の滝」と書かれた看板のポイントから眺めても滝らしきものは確認できませんでした。

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亀岩の洞窟

 ちょっと釈然としませんでしたが、観光は完了です。昼食を求めて鴨川へ向かいましたが、目星のお店には待ち行列ができていました。S氏同伴であれば、少し待ってでも食べるつもりでしたが、一人では待つ気にもなれずパスします。

14:23@安房鴨川駅に到着。西口は広いロータリーですが、東口はシンプル。こちらの佇まいの方が私は好きです。S氏からはLineで無事に上総亀山に到着した旨の連絡がありホッとします。予定では、ここから輪行するつもりでしたが、時間が中途半端。一人旅となったこともあり、金谷からフェリーで戻ることにしました。

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安房鴨川駅南口

まずは鴨川海岸で太平洋を拝みます。春の日差しでポカポカでした。

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鴨川海岸

コンビニのイートインで昼食をすませ、15:00@長狭街道で金谷を目指します。南風にサポートされて気持ちよくペダルを回します。

15:48@横根峠を通過。房総の田圃は既に田起こし作業がスタートしていました。

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長狭街道

金谷手前1km辺りから道は渋滞していましたが、車列の横をすり抜け、16:20@金谷港に到着。ラッキーにも16:30の便に乗船することができました。

16:30@金谷港を出航。いつも金谷で乗船するときは、太陽が水平線に沈もうとしているのですが、今日はまだ余裕があります。この翌週は春分、日が長くなりました。

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金谷港

久里浜からも南風に助けられて、19:00には帰宅。S氏には申し訳なかったですが、私の方は気持ちよく走れた房総半島横断ライドとなりました。

君津-鴨川-金谷:ちなみに君津-鴨川は67kmでした。

走行距離:98.7km、獲得標高:1,013m、消費エネルギー:1956C

久里浜-自宅:

走行距離:32.2km、獲得標高:52m、消費エネルギー:531C