Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

恐怖のみかん畑ダウンヒル

待つこと3ヶ月、とうとう新車が到着しました。ということで、小春日和の日曜日(2/11)に、曽我の梅林までテスト走行をしてきました。先週から梅祭りがスタートしていますが、今年の尋常でない寒さの影響で開花が遅れているとニュースでも報じられています。一週間経過してどんな状況でしょうか?

9:31@いつもの江ノ島定点ポイントです。気になっていたフレームカラーは、落ち着いた色合いのシルバーでホッとしました。

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久しぶりに暖かい日曜日、海にはたくさんのサーファーが浮かんでいます。

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湘南大橋の上から海を見ると、河口に荒波が押し寄せていました。サーファーの皆さんのお目当は、この波だったようです。

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クロモリフレームの乗り心地は、期待通りマイルド。さらに、今回タイヤを28Cにサイズアップしたので、ザラザラに荒たアスファルトの路面も苦になりません。さらにさらに、ホイールベースが3cm伸びたことで直進安定性が大幅アップ、これまでより安定して134号線を巡航できました。私のようなへなちょこライダーには、グラベルロードの方が合っているようです。

良いことばかりではなく、問題点もあります。新しい自転車のペダルはクランクブラザースのSPDです。4面キャッチ、これなら坂道発進も楽に行くだろうと考えて導入したのですが、、、

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まだ馴染んでいないのか、着脱に苦労しています。特にはずす時が、Lookのビンディングより踵を大きく捻らなければならず、とっさの時に外れてくれないのでヒアヒアもんです。

サドルは、以前と同じ fi’zi:k アリアンテを選択したのですが、この6年間で大幅に進化していました。

ヴァーサスシリーズは、クッション部分が厚めで、中央に深い溝が入った構造が特徴。尿道など股間の中央部分への圧迫を和らげ、高い乗り心地を実現する。今回のモデルチェンジでは、ベースにパッドを直付けすることでさらなる軽量化を実現。サドル中央部にカーボンコンポジットを施することで坐骨部の強度を維持しつつ、フレキシブルなポジションでの衝撃吸収性を高めた。

とのことですが、クッション部分がだいぶ薄くなり、お尻の骨がサドルに突き刺さる感じがします。これで長距離を走れるのか不安だな〜。

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11:20@自転車の感触を確かめながら国道1号線を走って梅祭りの会場に到着。かなりの人出です。

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しかし、肝心の梅が、

 

まだ、咲いてませ〜ん!!

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やはり今年の寒さは異常と思いつつ会場周辺の畑を巡っていると、五分咲きくらいの梅もありました。個体差がかなりあるようですが、満開になるのは来週以降ですね。

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花のアップを撮影するのもひと苦労です。これぞ梅!という姿の花を撮影しようと探しますが、なかなか見つかりません。ようやく見つけた一輪です。

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こちらは、蠟梅。蝋細工のような質感の花です。残念ながら、香りは今ひとつでした。

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小春日和に誘われて続々と見物客がやってきます。ここに長居は無用と退散します。次の目的地は曽我丘陵、ロードでは厳しいかなと躊躇していた道を走ってみようと思います。

大井松田のあたりから「いこいの村」を目指してヒルクライム開始。斜度 6, 7%ならば、自転車の重量アップのハンデはそれほど感じません。

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ひと上りすると松田の街、足柄の山並み、その後ろに富士山を望める一級品のカーブを通過しました。

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12:26@いこいの村の先から農道?に入ります。尾根伝いに「やまゆりライン」に抜けて、中井経由で二宮に行く予定です。

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最初は緩やかな尾根道、眺めも良くて、ルンルン🎵 と進みました。

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林間区間に入ると激坂が出現します。最初は、15%、続いて、18%。いづれも30mほどだったので根性!で登り切りましたが、3つ目を見てギブアップしました。

写真では、激坂ぶりがわかりませんが、出だしが15%、ちょっと10%があってから18%、最後の10mは20%というスペックでした。自転車を押して登るのも大変で、心拍数150以上を記録します。

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この曽我丘陵の道には、至る所に枝道がありました。下調べが甘かったので勘で進まざるを得ません。尾根筋であろう道を選択して進みました。

ようやく標識がある分岐が現れました。私の方向感覚では中井方面は左ですが、「中井中央公園は右」となっています。結果的に、ここが運命の分かれ道でした。

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標識を信じて右に進むと14%の上りが待ち受けていました。秘密兵器のインナーロー34Tを投入して何とかクリアすると、十字路に出ます。が、標識がありません。直進の方が路面が良さ気だったので、そのまま進むとダブルトラックのような路面に変化。少なくとも車が通行できる道のようですが、舗装路の上に泥と落ち葉がたっぷり積もっています。右の轍の方が状態が良いのですが、昨晩の雨で路面はスリッピー、ひとたびバランスを崩せば即崖下です。最悪の事態は回避しようと、左のダート轍を選択して進みました。

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道は次第に下り坂となります。ついには斜度10%超の下り坂です。時々リアがズッリッと流れて冷やっとします。枯れ枝が散乱していますが、下手に避けると転んでしまいそうです。何度か南無三!とタイヤを信じて乗り越えました。

ようやくダブルトラック区間を脱出。明るいコンクリート路面に出てホッとしたのですが、、、

 

あれれ、目の錯覚???

道は途切れ、その遥か先に街並みと海が見えます。とりあえず自転車を停めて徒歩で偵察に向かいました。

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道は、ガードレールの先で急降下していました。これまで経験したことのない下り坂にビビリます。見えているのは小田原の町並みですから明らかにルートミスしています。あの十字路で曲がるべきだったのか?と思いましたが、あの場所に戻るにはダブルトラックもどきの斜度10%超と戦わねばなりません。

行くか、戻るか、、、

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5分ほど迷った結果、ディスクブレーキの性能確認を兼ねて下ってみることにしました。

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フルブレーキ状態でスピードを殺しながら、みかん畑の中を下って行きました。ガーミンはマイナス18%を表示しています。眺めは最高ですが、それを楽しむ余裕は全くありません。

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1kmほど続いた恐怖のダウンヒルキャリパーブレーキだったら握力が無くなり、何度も休憩が必要になります。が、油圧式ブレーキの効果は絶大で、手のひらの疲れを感じずに下り切ることができました。

13:16@ダウンヒル完了、宗我神社のところに着地しました。中井方面に行くはずが、曽我の梅林に舞い戻ってしまいましたが、とにかく無事で何よりです。ホッとしたと同時に、ドッと疲れが出ました。

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帰宅してからガーミンの走行記録を確認すると、「中井中央公園-右」の標識で左へ進むのが正解でした。どうやら標識は、不動山を経由して中井方面へ向かう山歩きのルートをガイドしているようです。

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軽いテスト走行の予定が、ハードな機材テストとなりました。でも一番問題ありと判明したのは、ライダーである私自身です。本格的グラベルデビューに向け、まだまだ準備が必要そうです。

走行距離:121.1km、獲得標高:940m、消費エネルギー:2,354kcal