Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

初めての秩父路、奥武蔵グリーンラインを行く

先週、台風で身動きできなかったので、今週は、満を持して遠征に出かけました。目的地は秩父です。距離的にはそんなに遠くないのですが、横浜からのアクセスするには、電車にせよ車にせよ、混雑する都心を越えていかなければならず、これまで敬遠していました。しかし、圏央道のおかげでアクセス方法が多様化したこともあり、いよいよ秩父進出です。数あるコースの中でどこを走るか迷いましたが、まずは定番の奥武蔵グリーンラインを攻略することにしました。いつものように先人達の走行記録を参考にルートを決定。道の駅「おがわまち」を起点にグルッと一周するルートです。

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話変わって15年ぶりに車を購入、ホンダのFITです。車種選定にあたり燃費や安全装備といった点もありましたが、自転車の車載方法も決め手の一つでした。FITは後部座席を折りたためるので、こんな風に自転車を積むことができます。後輪をはずさずに搭載したかったのですが、さすがと車幅が足りませんでした。

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5時には出発と目覚ましをセットして寝たのですが、気がつけば朝7時でした。これから出発するのでは、とてもグリーンラインは走破できないと落ち込みます。別のコースに切り替えるのも面倒だったので行けるところまで行ってみようと、8:00@自宅を出発しました。幸い高速道路はまだ混雑していなかったので、2時間ほどで道の駅「おがわまち」に到着。

10:22@既に満車に近い駐車場をスタートです。

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まずは槻川沿いを走りましたが、長閑でいい感じです。平野部をゆったり流れる川景色は、日頃見慣れた相模の川と雰囲気が全然違い、秩父に来たことを実感します。

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道沿いには、これでもかというくらい彼岸花が咲いています。この田舎道は、サイクリングに最適だなと思いながら走っていると、続々と自転車がやって来ました。

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わざわざグリーンラインからは少し離れた小川町をベースにしたのは、里山の風景を期待してです。期待通りの風景に、今日はこの辺りをポタポタして帰るのでもいい気分になって来ます。

10:43@嵐山渓谷を通過して、ときがわ町に入りました。これが渓谷?と思ってしまいますが、ここには水の流れがあります。

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ガーミンにコースをインプットしたのですが、コースガイドをスタートするのを忘れてしまい、道案内がありません。ガーミンを一度止めて再スタートすればいいのですが、ログが分断されるのが嫌で、前日のルート作成の折に散々見た地図の記憶を頼りに進みました。

11:34@越辺川(何と「おっぺがわ」と読みます)を通過。何でもない川ですが、こういう絶景もありじゃん!と思いました。

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12:08@途中で道を間違えて余分にゴルフ場の丘越えをしましたが、なんとか鎌北湖に到着。人造湖は、ヘラブナの釣人で賑わっていました。

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12:13@鎌北湖の奥から、いよいよグリーンラインへ突入します。ここまで25km走って来たのでウォームアップは十分です。

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事前の情報蒐集で鎌北湖からの登りが厳しいことは承知していましたが、最大斜度14%はやっぱりきつく、心拍数174を記録。スタートが遅れたし、この調子ではグリーンライン走破なんて無理無理、今日は顔振峠で引き返そうと弱気になります。

12:36@悶々と登り続けると視界がひらけ、斜度も8%程度に落ち着きました。

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12:41@最初のランドマーク北向地蔵に到着。お地蔵さんにこの先の無事を祈願。

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北向地蔵を通過し少し進むと道は下り始めます。それも本気のダウンヒルであっという間に100m程降下、心の中でマジかよ!と叫ぶのが聞こえました。

12:52@ユガテ0.8kmの道標(ユガテってなんだろう?)を通過。

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12:57@森を抜けるといきなり天文岩が登場しました。とにかくでかいです。

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天文岩から再び上りが始まりました。下った分の倍返しといった感じで上ります。汗をかきかきピークまで登ると一本杉峠で、道が分岐しています。ちょうど休憩しているおじさんローディがいたので、

私:顔振峠はどっちですか?

おじさんローディ:あっち(左)ですよ。顔振峠は、すぐですよ!

というやり取りがあり、「すぐですよ!」のコメントに意気揚々と出発したのですが、80m下って160m登り返す3kmの道のりが待っていました。「すぐ」という表現は要注意です。

13:38@ようやく顔振峠です。ここまで休憩らしい休憩なしに来ましたので、しっかり休むことにします。平九郎茶屋で、揚げ餅を注文して、プラス持参したおにぎりで昼食としました。

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顔振峠からの景色を眺めながら、このまま予定通り行くか、鎌北湖へ引き返すかを思案しました。通常であれば峠からはダウンヒルなのですが、ここの場合は、一本杉峠と北向地蔵の登り返しが待っており、なかなか憂鬱です。結局、時速5kmでも日没までには最後の白石峠に辿り着けるだろうと前進を決断しました。

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14:03@よ〜し、頑張るぞ〜!と顔振峠を出発。

14:14@次の傘杉峠には、あっけなく到着。峠なんですが、その先は上り坂で、なんだか騙された気分、通常の感覚とは異なります。

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14:43@アップダウンを繰り返して関八州見晴台の入口を通過。当初の計画では、見晴台まで歩いてみようと思っていたのですが、スタート時間の遅れでとてもそんな余裕はありません。この辺りからだいぶ疲れてきたので、次の飯盛峠で休憩することにして頑張ります。

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飯盛峠はまだか?と上って行くと、道が下り始めます。なんと飯盛峠の標識を見逃して通過してしまいました。ショック!です。

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特徴的なシルエットは、This is 秩父武甲山でしょうか?

15:07@ヘロヘロになってぶな峠に到着。道端に座り込んで休憩です。エナジーゼリーを補給して、残り少なくなったパワーが少しでも回復することを祈ります。

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エナジーゼリーの効果か脚が少し復活、よっこらしょと次の峠を目指しました。

15:28@程なく刈場坂峠に到着。ちょっとした広場になっています。ここから関東平野が見渡せたのですが、靄っとしていて景色としては残念でした。

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15:43@刈場坂峠から大野峠の区間は、本日のコース中で最も楽に走破できました。大野峠がグリーンラインの最高地点(標高880m)ですので、完走が見えてきました。

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大野峠からは本格的なダウンヒルですが、カーブ毎に路面に段差が設けられていて、慎重に下る必要があります。

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15:59@最後に少し上り返してラストの白石峠に到着しました。

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堂平天文台は、本日はパスです。グリーンライン走破の余韻に浸ってベンチで休んでいると、こんな時間でもポツポツとロードバイクが上ってきます。ここも自転車の聖地の一つなんですね。

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白石峠からは、定峰峠へ下るルートと、都幾川へ下るルートがありますが、日暮れも近いので最短ルートとなる都幾川方面へ向かいました。少し下るとパラグライダー場があり、テイクオフのスタンバイ状態です。

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風を待つこと5分、いよいよです。

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テイクオフ! 気持ち良さそうに飛んで行きました。

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長い下りでブレーキを握る手が疲れてきます。まだかなりの山の中ですが、集落が現れました。人が住んでいると、たくさんの秋の花で色彩が豊かです。

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都幾川から小川町へは、おまけの松郷峠越えがありましたが、17:00@道の駅に帰着しました。いったい幾つの峠を越えたのかわからなくなりましたが、一日で越えた峠の数の最高を記録したのは間違いありません。

走行距離:74.5km、獲得標高:1,489m、消費エネルギー:2,061kcal