雨の里山ロードを全力で退却しました。
せっかくの三連休でしたが天気予報は、雨、曇り、晴れです。無難な選択をするのであれば晴れの12/24(月)でしたが、北風で気温が低そうです。先週、寒さに体が対応できなかったこともあり、曇りでも暖かい12/23(日)を選択したのですが、今シーズン初の雨中ライドとなってしまいました。
今日の目的地は房総半島です。テーマは「里山巡り」、当初は未舗装路を含むルートを準備していたのですが、前日の雨の影響を考慮して舗装路オンリーに変更して臨みます。
6:05@久里浜海岸に到着。ライトが煌々と灯され、既にフェリーはスタンバイ状態です。なんとなく午前4時に目覚めたので、始発フェリーに間に合いました。
6:20@出航。空が明るくなってきます。早朝の便にも関わらず、10台余りの自転車が乗り込みました。
船中で朝食を食べながら、天気予報を確認すると一日中「曇り」マークですが、
降雨確率 40%
う〜む、見なかったことにしましょう。
7:00@浜金谷に到着。先週のような寒さはありません。濡れた路面のR127を上総湊方面に向かって走り出します。間も無く同じフェリーに乗船していた集団に追い抜かれました。しばらく頑張ってついていったのですが、軽い上り坂で置いていかれます。
7:43@上総湊のコンビニで補給食を調達し、最初の目的地となる鹿野山へ出発しました。
房総の道は、丘越えなのか、山越えなのかが微妙です。気づくといつのまにかヒルクライムに突入しています。縞々模様の路面を見て、前回走った記憶が蘇りました。このルートには、斜度10%の区間が2つ存在するのでした。
朝霧が湧いてきました。雨上がりということで、この霧を期待して鹿野山をルートに組み込んだのですが、ビューポイントの九十九谷展望公園までは、まだ30分程かかりそうです。急がないと霧が消えてしまうので頑張ってペダルを廻します。
マザー牧場1kmの標識から後半の斜度10%区間です。この後半区間はヤビツの蓑毛のような感じで、ちょっと厳しいです。
8:20@マザー牧場山の上ゲートで辛い上りは終了。九十九谷展望公園まではアップダウンの尾根道です。
鹿野山ヒルクライム最後の難関が現れました。しかし、その直前に目に入った文字が気になりました。
古い道標????
とっさには書かれていることの意味がわからず通過したのですが、「あっ」と思って引き返しました。矢印でも書き込んでくれないとわかりません。
8:30@九十九谷展望公園に到着。霧のピークには間に合わなかったかもしれませんが、そこそこ幻想的な景色です。
休憩していると、雲間から光が漏れて愛宕山付近を照らしました。もっと強い光になることを期待したのですが、この日はこれが限界でした。
次の行き先は、淵ヶ沢奥米林道です。まずは三島湖を目指します。林道起点までは繋ぎ区間なのでガーミンアプリにお任せでルートを作成したところ、幹線道路を外れた農道に誘導されました。今日のテーマには合致しているのですが、現在位置がわからなくなりました。
9:10@どこをどう走ったかよくわからないまま、とりあえずR410に出ました。
9:31@三島湖でR410を離れ、湖畔の道に入ります。三島湖は、湖というよりも水量の多い川という感じでした。
9:37@最近塗装されたのでしょう、鮮やかな赤色の奥米橋です。橋の先に短いトンネル(奥米隧道)が見えますが、そのすぐ先には名無しのトンネルが待ち受けていました。2つ目のトンネルの方が長く暗いトンネルでした。もともとは一本のトンネルが、崩落して2つに分かれたのだそうです。2つ目のトンネルに銘板がなかった理由です。
トンネルを抜けると里山ロードがスタートします。地元車がたまに通るだけで交通量はほとんどありません。
さらにトンネルを2つ通過しましたが、房総特有の手掘りトンネルではありません。奥米台隧道の方は、写真左手に通行止の旧道があり、少し先には廃道と化した手掘りトンネルが見えました。
9:58@香木原林道(左)との分岐点。淵ヶ沢奥米林道は右です。ここからヒルクライムが始まりましたが、同時にポツポツと雨粒が落ちてきました。気温が10℃以上あるのが救いです。
10:13@房総のヒルクライムは高々15分、道は尾根筋のアップダウンとなります。ヒルクライムは、斜度に合わせて徐々にギアを調整するのでベストに近いギアですが、尾根筋走行は、斜度がプラス・マイナス極端に触れるのでギア調整も慌ただしく、面倒で手を抜くケースもしばしば、この為、何気に疲れます。
スッゴイ切り通しがありました。斜面をコンクリート吹き付けで固めてあるのかと思いましたが、近づいてみると天然砂岩の壁でした。
10:27@R410君鴨トンネルの君津方面(右)、鴨川方面(左)の分岐点。今日のルートは左の鴨川側です。
おっと、と!!
予定外の未舗装路登場です!
完全な予習不足、鴨川側へ下る道は林道高山線でした。路面は凸凹の大きい石畳といった様子です。石が埋まっているので、ズリッとリアが流れる心配は少ないですが、雨に濡れた砂岩と思しき石は、テカテカと光り、如何にもスリッピーな雰囲気を漂わせています。強いブレーキ操作は禁物と、スピードをコントロールして進みました。
車の走行音が聞こえてきました。そして杉林の隙間から100mほど下にR410を確認しました。
R410旧道と合流、左折します。ここを右へ行けば横尾林道の入口があるはずです。(地図上でしか確認してません。)
旧道は、ガードレールはありますが、1.5車線ほどの道幅でした。昔の400番台国道の典型的な姿です。
10:49@現在のR410に合流。旧道の入り口には通行止の標識がありました。
現在のR410は、二車線の立派な道です。とりあえず雨は止み、ホッとします。
11:00〜11:15@長狭街道との交差点にあるコンビニで昼食休憩としました。始発フェリーの効果で時間に余裕があります。
大山千枚田へ向けて長狭街道を走り始めると、再び雨です。方向転換して鴨川から輪行するべきか迷いましたが、雨は長くは続かないだろうと判断して計画通り進むことにしました。
11:39@10分程のヒルクライムで大山千枚田に到着。この時期に訪れても面白くないのではと思っていましたが、初冬の棚田もそれなりの景色でした。
何故に大山千枚田が今日のコースに組み込まれたかというと、今日の本命の里山ロードへのアクセスに都合がいいからです。春の房総林道遠征の際に、をくづれ水仙郷を通過しましたが、大崩地区の静かな里山の風景が強く印象に残りました。地図を眺めると、県道88号線から人骨山の麓を通る細い道が大崩地区まで続いています。ストリートビューの写真はありませんが、衛星写真をみる限り車道がありそうなので、探検してみることにした訳です。
11:53@ボケ避け地蔵で r88 を離れ、里山ロードに入ります。ひと登りすると、いかにも手作りといった感じの休憩スペースがありました。
通行止?とにかくどうなっているのか見に行くしかありません。
100m先で路面が崩落していました。自転車を抱えて右側の排水溝の上を通過します。
路面がコンクリート舗装となり、ピンチを知らせる警報が頭の中に響きます。
当然、押して登りましたが、最大斜度23%、徒歩でも滑る路面でした。なんとか自転車を押し上げたところで振り返ると、沢に沿って耕地を切り開いて来た様子がわかります。
12:10@雨が本降りとなり、木の下で雨宿りです。
10分程様子を見ましたが、雨の止む気配はありません。珍しく電波がありスマフォが使えたので、雨雲レーダを表示すると、
駄目だこりゃ!
でした。当分、雨雲の中です。今日は撤収するしかありません。最寄り駅のJR内房線保田駅を目指し、雨の里山ロードを全力で退却しました。ここから先は、写真撮影どころではありませんでした。全速力で通過してしまいましたが、大崩地区はGoodでした。
13:00@ずぶ濡れになって保田駅に到着。時刻表を見ると13:07に木更津行きがあります。が、とても輪行準備が間に合いません。次は14:12です。寒い駅舎で1時間待つのは勘弁と、金谷港フェリー乗り場へ向かいました。
13:25@浜金谷。13:20の便がちょうど出航したところなので、14:20まで待ちですが、フェリーターミナルは暖かく、正解でした。
久里浜に到着すると、ちょうど雨も上がり、なんとか自走で帰宅することができました。R16は走り慣れた道ですが、水溜りがたくさんできていて、危険度大幅アップでした。
生憎の天気でしたが、房総里山ロードは、ルート作成を含めなかなか楽しいです。この冬にもう一度訪れたいと思います。
走行距離:137km、獲得標高:1,602m、消費エネルギー:2,732C