Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

長い夏に備えて耐久力を鍛えるライド

昨年に続き、今年もまた集中豪雨で大きな被害が出てしまいました。いつも私が走っているような山間の集落や道路が、ここまで破壊されるのかと驚くばかりです。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。それにしても、線状降水帯とか、記録的短時間大雨情報とか、明らかに20世紀には聞かなかった言葉は、地球環境の変化が加速度的に進んでいることを感じさせます。真剣に考え、取り組んでいかないと駄目だと思うこの頃です。

関東地方は、蒸し暑い曇り空の週末を迎えました。この天気では絶景は期待できないため、今週は、「暑さ」への耐久力強化を目的とするライドとしました。100km先の山中湖が目標です。まぁ、疲れたら輪行で帰宅すればいいさ!という軟弱な企画です。2015年7月にも、このチャレンジを遂行したのですが、その時は暑さにノックアウト負け、山中湖を目前にして須走で撤退した苦い思い出があります。

天気予報を確認すると時間とともに太陽が顔を出しそうです。前回の教訓を生かし、4:30@日の出とともにスタートしました。薄日の射す曇り空、十分に走れるコンディションです。

5:53@江ノ島。雲が多いながらも富士山が見えています。いつもはここでトイレタイムなのですが、水分は汗と化しトイレはパスです。

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今週のライドには、もう一つ目的がありました。バイクパッキング用のサドルバッグのテストです。導入したのは、アピデュラ ドライサドルバッグ 9Lです。当初、ダボ穴がある自転車なのでリアキャリアを装着しようと思ったのですが、キャンプツーリングするわけではないので、バニアバッグの容量は必要がありません。最終的に機動性重視でバイクパッキング用サドルバッグを選びました。大きめのグランジ輪行袋、ウィンドブレーカー、タイヤチューブなどを入れたツールボックスなどを詰め込んだら、こんなシルエットになりました。まだ、入浴用具と夏用着替え一式程度であれば入りそうですが、一泊するとなると9Lでは少し容量不足かもしれません。

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6:36@大磯海岸。今日は消耗戦となることを見越し、R134は体力温存で巡航しました。ここまでの走行でサドルバッグの影響は全く感じません。唯一、乗降の際に短い脚を今までより高く上げる努力が必要なことくらいです。サドルバッグのおかげでバッグパックから解放され、いつもより背中が涼しいです。

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いつも通り、大磯のコンビニで、最初のエネルギー補給(おにぎりとホットドッグ)をします。この暑さでは、食中毒が心配です。今日のルートには、コンビニが点在するので補給食は持たずに旅することとしました。

7:34@国府津の少し先の親木橋交差点を左折、国道1号線から県道717号線に入ります。段々と雲がなくなってきました。

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7:52@関東地方もそれなりに雨が振りましたので、酒匂川も濁っています。

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酒匂川CRのお気に入りポイントです。田んぼの緑が眩しいです。

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開成水辺スポーツ公園を過ぎると山北へ向けての一本道となります。この区間、舗装路(CR)と未舗装路が並走しています。当然ながら、こっちを走りました。

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8:29@岩流瀬橋を通過。この場所はなんども通過していましたが、岩流瀬を「がらせ」と読むことに初めて気がつきました。すでに自宅から60km以上走っていますが、まだ標高60m程度なんです。ここから40km、1,000mのヒルクライムが必要です。

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8:46@交通量の多いR246を避け、樋口橋交差点の先から県道76号線に入ります。山間は、まだ、雲に覆われていました。

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8:59@谷峨の手前から県道727号線を利用します。K727に入ってすぐに小さな滝があるのですが、晴れた日はコントラストが激しくて、まともな写真を撮れたことがありませんでした。今日は、曇り空で低コントラスト、水量もありようやくお見せできるレベルに写りました。風が吹くと冷やっとした空気が体に当たり、気持ち良い場所です。

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東名高速谷峨高架橋は、定番の撮影ポイントです。この辺りからポツリポツリと雨が降り始めました。

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山北町清水橋から小山町白岩までは、どうしてもR246を走らなければならい区間です。雨が本降りにならないことを祈りながら、先を急ぎました。なんとか白岩交差点のコンビニに辿り着き、雨宿り休憩とします。また9:30ですが、起床後5時間を経過しているわけで、通常ならばお昼の時間です。雨が止むのを待って、Eat inで昼食とすることにしました。

9:50@程なく雨も止み、県道394号線を走り始めると、富士山が見えてきました。高度1,000m付近に雲があり、その上のゾーンには雲がないという、特殊なコンディションです。

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駿河小山駅を過ぎると上りが本格化します。標高は、まだ200m、先は長いです。2015年の時は、この区間で強烈な太陽光線を浴びてギブアップとなりました。もの凄く苦しいヒルクライムだった記憶があるのですが、今回走ってみると平均斜度は5%程度、極々普通の上り坂でした。今日は、山中湖まで到達できそうです。

10:19@小山町吉久保付近。クッキリ富士山頂が見えています。

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吉久保で県道151号線に入り、須走を目指しますが、斜度5%が延々と続き、急速にエネルギーの残量がゼロに近づいて行きました。強烈な上りがないのに、体力を吸い取られました。

11:19@最後に200mほどの斜度10%区間をクリアして、ようやく須走(標高730m)に到着。余裕を残して到達できると踏んでいたのですが、ヘロヘロです。

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 11:42@須走のコンビニで籠坂峠アタックのための休憩をタップリ取り、レッドブルで元気を注入して出発しました。

浅間神社を通過すると、須走交差点の信号機は「青」に変わり、籠坂峠ヒルクライムが唐突にスタートしました。

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籠坂峠からのダウンヒルの経験はありますが、ヒルクライムは今回が初めてです。どのくらいの斜度だったか、今ひとつ記憶にありません。とりあえず、斜度5%程度の上りが続きますが、いつ斜度が跳ね上がるのかと戦々恐々としています。斜度5%でも、もはや軽いギアでしかペダルを廻せず、スイスイと上って行く何台ものロードバイクに追い抜かれます。自衛隊で演習をやっているのか、

ダ!、ダ!、ダ!、ダ!、ダ!

ド〜ン!!

と機関銃や大砲の音が聞こえました。

12:16@なんでもないところで、緊急停止して記念撮影。

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とても珍しいことが起こりました。

100km、1,000m 記念です!

すみません、休む口実にしました。^^;

 

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恐れていた斜度のアップはなく、斜度5%のまま、最後のヘアピンカーブを回ります。

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12:30@籠坂峠(標高1,104m)に到着。お隣の三国峠の激坂ぶりとは対照的なマイルドな峠でした。そのマイルドな峠に、50分もかかるとは、、、

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山中湖へ下って昼食とします。疲れて、グルメを求めてお店を探す気にもなりません。観光客向けのうどん屋で済ませました。

食後に湖畔でまったりします。山梨側からは、富士山は見えません。今日は、絶景ゼロのライドとなりました。

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もう十分に疲れたので、御殿場から輪行することにしますが、そのためには籠坂峠まで上り返さねばなりません。憂鬱だな〜と思っていましたが、静かな林間の道は、この日で一番心地良い区間でした。

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13:53@籠坂峠ダウンヒル開始。

14:05@あっという間に須走に到着しましたが、なにやら人がたくさんいます。自衛隊富士学校のイベント開催日で、ちょうど終了したところに遭遇したようです。富士学校方面からぞろぞろと人波が押し寄せてきます。

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その影響か、御殿場方面へは、車の流れが悪くなっていました。仕方ないと御殿場は諦め、往路に走った道をダウンヒル、結局、山北駅から輪行で帰宅しました。

とりあえず、山中湖100km、耐久力強化という目標は達成しましたが、この企画は失敗です。さて、連休はどうしましょうか。

走行距離:141.5km、獲得標高:1,521m、消費エネルギー:2,788kcal