Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

巌道峠越えにチャレンジ

最近、いろいろなブログで厳道峠(がんどうとうげ)の話がアップされています。「厳しい道」と余りにストレートな名称に、一体どんなとこなの?と気になっていました。道志村と旧秋山村上野原市秋山)を結ぶ山道の峠で、道志側からのアクセスは誰もが太鼓判を押す超級激坂ですが、秋山側からはそれほどでもない雰囲気です。ただし、ブログを書かれている方々は皆さん健脚、私で大丈夫?と不安は尽きませんが、怖いもの見たさでチャレンジを決定しました。

国土地理院の地形図では、「厳道峠」ではなく「巌道峠」とのコメントをいただきました。「巌(いわお)」という字です。

先週の車載&裏ヤビツがうまく行ったので、今週も車載です。コース的には途中まで先週と同じですが、伊勢原運動公園起点では距離が長くなってしまうので、今週は「道の駅清川」をスタート地点にするつもりでした。ところが土曜日の晩に天気予報を確認すると、昼過ぎから傘マーク。冷静に判断するならば「延期」が妥当なところですが、既に気持ちは「決行」モードで止まりません。そこで、スタート地点宮ヶ瀬湖畔にして距離を短縮するという作戦を編み出しました。

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先週より少し早めに自宅を出発し、7:45@宮ヶ瀬湖畔をスタート。曇り空のおかげで気温は低め、ヒルクライム日和です。

湖畔を少し走って鳥屋から県道63号線に入り、道志みちを目指します。県道63号線は、鳥屋側からは軽い登り坂、ウォームアップを兼ねてゆっくりと進みました。

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道志みちは、50mほどですぐ右折、まずは牧馬峠へ向います。いきなりのダウンヒルです。

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8:10@下りきったところで道志川を越えました。橋の先から登りがスタートします。牧馬峠も今回初で、手探りで登ります。

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いきなり斜度14%のお出迎えを受けましたが、まだまだ脚がフレッシュ、それほど苦になりませんでした。斜度が落ち着くと平均7%程度、残念ながら景色は今ひとつです。

8:25@前方の道が下り始めました。ここが峠?? なんだか面白くないところだなと思ったらフェイクでした。一旦下って、また登り始めます。

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8:36@牧馬峠青野原側のゲートを通過します。軽乗用車でなければ、ここは通過できません。

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相模湖側にもゲートがあり、その先は斜度12%、リング状の滑り止め舗装でした。相模湖側から登る方が厳しそうです。

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滑り止め区間を下り切るとあたりは山里の風景になり、立派な門のあるお宅が現れました。道端には、古そうな道祖神もあります。

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8:51@県道517号線へ左折。すぐに「山のはちみつ」のお店がありました。既に開店していて「たいやき」の幟に心惹かれましたが、さすがと休憩するにはまだ早いので通過です。

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牧馬峠から秋山地区までは緩〜い移動区間を想定していたのですが、これが甘かった。名もなき峠越えの連続でした。

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一旦下って相模湖カントリークラブから2つ目の名もなき峠に取り掛かります。9:16@登り切ったところに県道76号線。左へ行けば道志ダム経由で道志みちです。今日は上野原方面へ右折、せっかく登ったのにまた下ります。

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9:14@秋山地区へ向かう県道517号の分岐に到達。ここまでほとんど見かけなかったサイクリストの姿をちらほら見かけます。そして3つ目の名もなき峠の登りが始まります。

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神奈川カントリークラブでピークを越えると気持ちのいいダウンヒル。交通量は極少です。これから向かう山並みが見えてきました。

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簗瀬橋から下を覗けば秋山川の流れ。川遊びにちょうどいい感じです。

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9:37@秋山温泉入口、ここを左折です。

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4人程の集団が少し前を走っていたのですが、彼らは曲がらずに直進して行きます。

えっ、厳道峠に行かないの?

と、ちょっと心細くなりました。

秋山温泉を通過すると、交通量はさらに減ります。バイクか軽自動車が時々通るだけです。斜度もそれほど厳しくないのでサイクリングモードで快適に走れます。

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9:57@静かな安寺沢(あてらざわ)集落。畑仕事をされている方は、みなさん高齢でした。

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この安寺沢橋は、いい感じに古びていて定番の撮影ポイントです。

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安寺沢集落を通過すると斜度がアップしてきました。そして前方の山の中腹に白いガードレールを発見します。高度差200〜300mはありそうです。

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10:18@道幅が急に狭くなります。この先は安寺沢林道です。そして、写真のカーブを曲がった先に本日一番の強烈な登りが待っていました。

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距離は100m位でしたが、斜度は15%以上です。この区間だけコンクリ舗装、ダメかもと思いましたがなんとかクリア。是非とも写真に収めねばと、自転車を置いて徒歩で引き返しました。

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鳥の鳴き声しか聞こえない森の中を淡々と上って行きます。人の気配はゼロ、林道走行の醍醐味です。少し頭上が開けたところに出ました。左上方に白いガードレールがはっきり見えます。

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10:49@ガードレール地点に到達。

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秋山方面は、どこまでも、どこまでも山です。

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10:59@厳道峠に到着。ガードレール地点からは断続的に10%超の登り区間が現れ、これが結構脚にきました。峠は切り通しで眺望はありません。軽く補給して先を急ぎました。

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11:10@切り通しを抜けると直ぐに道は分岐します。左のアスファルト舗装の方へ下りますが、右に少し下ったところに富士山のビューポイントあります。

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さすがと今日は見えません。

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ちなみに右ルートは噂の超激坂です。久しぶりに絶望的な傾斜を見てしまいました。

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左ルートも10%超の斜度に加え、いたるところに落石ありです。集中力を維持して、慎重に下るしかありません。

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11:25@道志みちが見えた時はホッとしましたが、道志みち走り始めるとその交通量が気になります。と言っても3分おきに4,5台の集団が通過するだけなのですが、ここまでの交通量とは雲泥の差です。

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11:40@両国橋。青根の登り返しは、ここさえクリアすれば、後は一気のダウンヒルと念じて突破しました。

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青野原のセブンイレブンで軽い昼食を取り、宮ヶ瀬湖畔の駐車場に戻ったのが13:00頃でした。帰路、伊勢原のあたりで雨が降り始めたので、本日のスタート地点選択は大正解でした。

独り占めの厳道峠、堪能しました。

走行距離:53.3km、獲得標高:1,375m、消費エネルギー:1,769kcal