富士北麓林道巡り
8月20日(日)、お盆休み最後の道路混雑が予想されましたが、道志みちへエスケープすれば高速道路の渋滞を回避できるだろうと、富士北麓の林道を巡ってきました。
本日のベースに選んだのは、西湖西岸の根場浜駐車場です。ここを起点にウォームアップがてらに西湖、河口湖と巡り、富士北麓の林道群(林道船津線、林道富士線、林道軽水線、林道鳴沢線)をぐるっと走って、鳴沢村から西湖へ戻る周回コースです。最後の最後で気づきましたが、道の駅「鳴沢」をベースにした方が、温泉施設もあって何かと便利だった気がします。
今日は天気は期待できません。雨にならないことだけを願い、8:35@西湖をスタート。気温は20℃と涼しいですが、湿気たっぷりです。
河口湖には、既にかなりの数のバス釣りの船の姿がありました。
9:31@河口湖大橋を渡ると、距離20km、標高差1,000mのヒルクライム開始です。県道707号線をダラダラと登っていきます。
国道139号線を通り越し、河口湖町民運動場で右折して船津口登山道へ入ると、いつもの林間コースとなりましたが、ダラダラ登りが続きます。
別の道路に合流しました。ガーミンの指示では、ここを右折なのですが、なんとなく方向が違うような気がします。富士山が見えないので今ひとつ確信が持てずに疑心暗鬼で進みました。
前方に本日初の10%超の登り坂が出現、
本当にこの道で正しいのか?
と思いながらヘロヘロと登ると、10:08@「創造の森」の看板のところに出ました。ここが林道船津線の入り口のはずです。やっぱりガーミンの方が正しかったということですね。
左折してしばらく霊園の横を走ると、10:15@林道船津線の起点が現れました。
林道船津線、基本は斜度5,6%ですが、ところどころに斜度10%が出現する階段状のヒルクラコースでした。気温が低いせいか、鳥や虫の鳴き声もしません。私の呼吸音だけの無音の世界です。
10:33@林道富士線に到達。この林道富士線を利用したイベントが色々開催されるようで、その際には通行止になるようです。事前に山梨県県営林道通行規制情報の確認をお勧めします。
さて、ここで久しぶりのミスコースをやらかしました。左方向は緩い上り坂、右方向は水平移動でしたので、当然左へ行くものと思い込んでしまいました。写真を撮る際にもわざわざ自転車の向きを左にセットしています。
左方向(当然こっちだ!と思い込んで撮影)
右方向
左折して5分ほど登ると富士スバルラインが急接近。
んんん?? 何だか、おかしいぞ!
とガーミンを確認したところ、コースアウトしていました。
10:43@船津線との合流地点まで戻り、右方向へ再スタートです。程なく、伐採されて開けた空間に出ました。
霞んで見えるのは、鳴沢村あたりでしょうか?
伐採区間を通過し、再び林間の道に戻ると、道端に美味しそうな赤い実を発見。木苺の仲間のバラ苺のようです。一粒齧って見たい気がしましたが、ここでお腹の調子を崩すわけにはいかないので自重しました。
林道富士線も基本5,6%の軽い登りで、時々10%区間が現れるレイアウトです。
11:21@林道大田和線と東軒線の分岐を通過、富士線は直進です。スタートしてから3時間、写真撮影でちょくちょく止まりますが、ほぼ休憩なしです。というか、ちょうどいい休憩ポイントがありません。この場所も腰を降ろす場所もないので、先へ進みました。
ずっと薄暗い森の中を走ってきたのですが、本日初の木漏れ日です。
再び伐採地に出ると、雲の切れ目から富士山を拝むことができました。
この辺りは、滝沢林道で遭遇したアサギマダラの群生地です。大好物のフジバカマがびっしり生えていて、たくさんのアサギマダラが飛んでいました。九月には、この蝶達は南下を開始します。その生態調査のため、大きな捕虫網で蝶を捕獲してマーキングしている人達の横を通り過ぎます。
11:49@ガーミンでコース図を作成した際に、本格的な登りは大きなカーブから始まるなと思いましたが、その場所に到着しました。
カーブを通過すると予想通り斜度がアップしますが、平均7%程度なので、普通のヒルクライムの斜度です。とは言っても、河口湖からダラダラと登り続けてきたので、もはやスピードが全然出ません。
12:19@しばらくフラット区間が続いたと思ったら、ダウンヒルが始まりました。「ここが最高地点 1,874m」なんて標識はありませんので、休憩するきっかけが、、、
12:29@富士線から軽水線へ切り替わる360度ターンのコーナーまで下ったところで、地面に座り込んで強制的に休憩としました。そういえば、林道区間に入ってから一台の自転車も見かけていません。
軽水線は気持ちのいいダウンヒルです。ついついスピードがでがちです。
時々、車がやって来るし、グレイチングや洗い流しポイントで路面に段差があるので、スピードの出し過ぎには注意です。
13:01@林道鳴沢線との交差点まで一気に500m程下ってきました。この交差点から先の軽水線(直進)は、未舗装ですので、右折して鳴沢線に入ります。この区間は、Googleマップにまだ未記載の部分がありますが、道なりに進めば迷うことはありませんし、全面舗装路でした。
鳴沢線は、軽くアップダウンしながら下っていきます。13:12@ふじてんリゾートの脇に出てきました。この地点から139号線へ出るまでの道は、2車線ですが斜度12%の標識が立っていて、林道よりもずっと辛どそうです。
鳴沢のコンビニでようやく昼食にありつくことができ、14:00に西湖の駐車場に戻ってきました。
石割の湯で汗を流し、高速道路の渋滞を避け、道志みちをのんびり帰りました。
この富士北麓の林道群、静かで落ち着いて走れるのですが、今日のように富士山が見えないと見所が全くなくなるというのが難点かもしれません。富士北麓駐車場をベースとして、午前中に滝沢林道を五合目まで往復、午後にこちらの林道群を楽しむというのが、ベストのコース設定かもしれません。獲得標高は、2,000mを越えると思いますが、、、