Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

自転車パラダイスだった富士スバルライン

お盆休み週間ラストの日曜日、富士山五合目へ行ってきました。実は、富士北麓の林道を巡る計画だったのですが、結果として富士スバルラインを走ることに・・・

4:30@自宅をスタート。標高1,000mあるとはいえ日中最高気温は30℃を超える山中湖、涼しい時間帯に標高の高い所まで登ってしまう作戦です。

6:30@山中湖畔の駐車場に到着。雲一つない夏富士が出迎えてくれました。驚くことに駐車場はほぼ満車、自転車を組み立てているサイクリストの姿もあります。目的地を考えると富士北麓公園をベースとした方が近いのですが、ヒルクライムの前に一汗かいてウォームアップするためと帰路の国道138号線渋滞回避のために山中湖をベースとするのが常です。

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6:45@山中湖畔をスタート。気温22℃、湖畔のサイクリングロードを富士山へ向かって気持ちよく進みます。猛暑の毎日から解放され爽快です。

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7:05@黄色いファナック通りを走って忍野八海へ。通常であれば早朝散歩を楽しむ宿泊客の姿があるのですが、人影がほとんどありません。コロナの影響を感じます。

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7:17@R138を少しだけ走って富士見公園前交差点で左折。ここの富士散策公園の駐車場をベースとするのもありです。

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県道701号線(富士上吉田線)の斜度6%の地味〜な直線路。ここで汗をかくのが狙いです。このまま進めば林道滝沢線ですが、途中で右折して富士北麓公園方面へと進みます。

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7:40@富士スバルライン入口。今年のスバルラインは、観光バスが少なくて走りやすいと聞いていたので、一瞬、スバルラインもいいかな〜との思いが頭を過ぎりましたが、今日の目的は富士北麓林道群!と通過します。結局、後で後悔するのですが、、、

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スバルラインのゲートは7:00@オープンです。スバルラインは夏の交通規制期間中で、この交差点から先は一般車両は通行できません。

7:46@霊園横のきつい坂道を上ると創造の森入口の看板。ここが今日のスタートポイントです。暑さ対策として、標高もあり木陰の多い林道を走ろうと考えて思いついたのが富士北麓の林道群です。創造の森入口を左折します。

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7:56@林道船津線起点を通過。期待通りの木陰です。ところどころで斜度がアップしますが、誰も来ない静かな林道をのんびりと上っていきます。

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8:06@ゲート、閉まっとるじゃん!

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迂闊でした。林道通行規制の事前チェックを怠りました。慌ててスマホを取り出し、山梨県県営林道通行規制情報のサイトをチェックします。すると、今日走る予定の林道船津線と富士線には、次の記載がありました。

富士山の八合目救護所と山小屋が休業することにより、五合目より上の登下山道のパトロールや維持管理ができず、登山者の安全確保ができないため、富士吉田ルート登山道と下山道が通行止めになります。
このことに関連して、当林道を通行止めとします。通行止め解除については、令和3年4月下旬の予定となります。

富士登山道封鎖の影響で北麓の林道群も通行止めです。崩落等ではないので、行って行けないこともないか?と思いましたが、今日は有力なワークアラウンドがあります。

目的地変更!富士山五合目へ!!

8:31@富士スバルライン料金所まで戻ってきました。料金所付近には、数グループ、数名のサイクリストの姿があります。通行料として120円を払って、五合目まで距離24kmのヒルクライムを開始しました。ほぼ同時刻に料金所をスタートした人達は、あっという間に消えてしまい、いつもの一人旅です。

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8:52@一合目下駐車場。なんとも微妙なネーミングです。この区間が一番暑くて、早くもオーバーヒート気味。濡れたタオルを首筋に巻き、ヘルメットはリュックに括り付けて頭部をクールダウンする策を講じて再スタートします。

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正面に富士山を見ながら上って行きます。午前中の早い時間帯であれば、木陰を進むことができます。車両の交通量はほとんどありません。スバルラインは、観光バスが多くて嫌いだったのですが、見かけるバスは路線バスのみです。乗鞍を走っている感じです。

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9:11@一合目を通過。それにしても車がいません。走っているのは自転車のみ、サイクリングロードのようです。

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直射が厳しい区間でも暑さ対策が効果を発揮、標高も1,400mを超えて楽になってきました。1km毎に立派な道標が設置されています。

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9:34@二合目。先週の麦草峠では、エネルギー補給に失敗してハンガーノック気味となったので、ここでエナジゼリーを補給します。斜度も二合目を通過すると少し楽になってきます。

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9:47@樹海台駐車場。河口湖方面を見渡せますが、青木ヶ原樹海は手前の山が邪魔をしてほとんど見れません。スバルラインは、途中に4箇所駐車場があり、トイレがあります。普通の山岳道路は山からの湧水ポイントがあるものですが、富士山はありません。したがって、トイレの水道は重要です。

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10:04@三合目(標高1,786m)を通過。この辺りから上空が雲に覆われ始めます。疲れてきたのか写真はブレブレで不採用となりました。

10:36@大沢駐車場。ここで下界を眺めながら休憩するつもりでしたが、ちょうど雲の中で視界がなく通過します。

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雲のゾーンを突破すると青空が戻ってきましたが、この辺りから急激にペースダウン。それほどの斜度ではないのに、呼吸が苦しくて脚が廻らなくなって来ます。先週の麦草峠と同じ症状です。標高2,000mの酸素濃度は標高0mの78%だそうです。これが原因でしょうか?確かに、乗鞍や大弛峠もラスト3kmで辛い思いをする記憶があります。2,000m問題として対策を検討する必要がありそうです。

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10:42@四合目。く、苦しいです。

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奥庭駐車場を通過したところで堪らずストップ。残り3km程なのですが、どうにも体が動きません。路肩に自転車を停めて休憩しました。

エネルギー補給をしながら20分ほど休んで再スタート。スノーシェードをいくつか抜けると五合目が見えて来ました。駐車場には観光バスの姿が全くありません。

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11:41@五合目に到着。普段ならカオスな世界が展開される吉田口五合目ですが、人の姿もまばら、一般観光客とサイクリストの比率が 7:3 という不思議な世界でした。標高2,305m、汗が冷えて冷たく、ウィンドブレーカーを着込みます。ソフトクリームよりも暖かい缶コーヒーを体が求めました。

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こんな五合目を訪れることはないと思ったので、昼食でも食べるかと土産物店をのぞいて見ましたが、ラーメン1,300円の世界。謹んで遠慮させていただきました。

30分程、五合目に滞在してダウンヒルをスタート。車を気にする必要がなく、カーブも最適ラインを狙って通過できます。ブラインドコーナーで対向車が来てビックリというシーンもありません。過去に経験したことのない爽快なダウンヒルでした。自転車には追い抜かれましたが、車両には一台も抜かれずに下り切りました。

注意:そうは言っても車両はゼロではありません。事故ってしまっては元も子もありませんので、くれぐれもご注意ください!

12:43@30分で料金所に戻って来ました。下界は、暑く蒸し蒸しです。

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昼食は、忍野の柳原うどんです。肉玉つけうどん450円。煮干がシッカリと効いた出汁と、桜肉、茹でキャベツ、わかめ、刻み揚げ、ネギ、生卵という吉田のうどんの定番具材。麺は、凶悪と言っていいほど固く、啜って食べてもちっとも美味しくありません。私は、このうどんをよ〜く噛んで食べます。噛むことで旨味が口の中に広がります。この食べ方に気づいてからこのうどんのファンになりました。デフォルトの中盛りでも結構の量ですが、常備されている唐辛子ベースのすりだねを使って味変もできるので、ペロッと食べきれますよ。

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富士スバルラインは観光バスが多くて敬遠していましたが、今年はコロナの影響で様変わり、自転車のパラダイスと言ってもいい世界となっています。今がチャンスです。

走行距離:88.3km、獲得標高:1,499C、消費エネルギー:1,718C