焼山真木林道をリベンジ、そして大菩薩峠へ(林道編)
9月の笹子峠&上日川峠遠征は、暑さで消耗度110%となり、当初計画の50%しか達成できず、大いに悔いが残っていました。11月に入り天気も安定して来たので、未消化の50%(焼山真木林道・上日川林道の走破、大菩薩峠アタック)をクリアすることを決断、最も好天が期待できそうな11月4日(金)に休暇を取得して決行しました。
本日のルートは、
2km地点の景徳院(県道218号線)の標高が約700m
10km地点(焼山真木林道)が約1,400m
17km地点(日川林道)が約1,660m ← 自転車パート最高点
25km地点のゴール上日川峠が約1,570m
というレイアウトですので、序盤10kmが勝負です。また、大菩薩峠アタックを決行するには上日川峠到達時間にタイムリミットを設定する必要があります。気温と大菩薩峠往復の2時間を考慮して、上日川峠到着のタイムリミットを12:00としました。
今回は車載でベースキャンプの道の駅「甲斐大和」まで移動、7:20にスタートしました。気温6℃、完全冬装備で臨みました。甲斐大和〜上日川峠の前回所要時間は3時間25分です。十分余裕がありそうですが、今回の方が距離的に4km長く、斜度がキツい部分が多いことを考えると予断を許しません。
国道20号線を少し下り、景徳院入口の交差点から県道218号線に入ります。谷筋の道には日差しがまだ届きません。前回とは打って変わり、寒さとの戦いで幕開けしました。
景徳院を通過すると10%超ゾーンに突入します。前回の苦戦の原因は暑さと思っていましたが、今回もやっぱり厳しいです。辛さを紛らわせるために、ブログに書く文章を考えながら登りました。
景徳院から天目山トンネルまでの区間は、斜度10%超です。特に竜門峡から上日川レジャーセンターは斜度12%と厳しい区間となりますので、覚悟して頑張ってください。
な〜んてことを考えていたのですが、焼山真木林道を走った結果、この文章は没です。以下のように修正します。
景徳院から天目山トンネルまでの区間は、斜度10%超です。そして今日走る焼山真木林道前半は斜度12%中心となります。竜門峡から上日川レジャーセンター区間でこの12%を体験できますので、ここで体を順応させてください。
天目山トンネルへ向かうヘアピンカーブ、もう一息でトンネルです。ここまで来ると体は温まり、寒さは全く感じません。ちなみに先の写真とこのヘアピンの写真は、帰路に撮影しました。この区間を登っている時は、撮影どころではありません。
天目山温泉の少し先に焼山真木林道の起点があります。右の焼山・湯の沢峠方面へと入って行きました。時刻は8:21、ここまで時速5kmペースです。
林道は焼山沢沿いに進みます。キャンプ場の廃屋?の手前で橋を渡ると本格的な登りが始まるのですが、
あれれ、目の錯覚?何だか角度がおかしい!
です。ガーミンの斜度は13%、15%、そして16%と想定外の数値を表示しています。時速は4.3kmまで落ち込み、心拍数は久しぶりの178、
こんなの聞いてないよ〜
と心で叫びながら300mほど頑張ると、再び焼山沢にかかる橋が現れ救済されました。この一瞬の平坦区間で一息入れます。焼山沢を凄い勢で水が流れ落ちて行きます。
橋を通過すると12%の登りとなりますが、先ほどの16%効果で苦痛に感じません。アドレナリンが大量放出され、どうやらこの林道用に感覚が補正されたようです。
たくさんの赤い幟が立てられた龍王宮神社のところで斜度が緩んだので自転車を止め写真撮影したのですが、写真に写る自転車の角度を見るとこの場所も8%以上ありそうです。8%であれば緩い傾斜という感覚設定になっています。
12%の登りを繰り返しながら、どんどん標高を上げて行きます。気持ちの良い林間コース、驚く程路面の状態は良く、車は全く来ませんので、今日は心に余裕があります。
時速5kmでしか進みませんが、この林道は気持がいいです。一つ残念だったのは、これはという景色や被写体に遭遇しても、12%の最中には止まれないことでした。
8km付近のS字のクランクを過ぎると、頭上が開けて来ました。
そして10km地点を通過、斜度が緩むと同時に紅葉区間に突入しました。
標高1,400m付近が今の紅葉の旬のようです。
眺望も良くなってきたぞ〜
次の緩いカーブを曲がると、休憩施設が見えてきました。木立が伐採されていたので、顔を左に振ると、
・・・
ま、マジですか?
・・・
そこには、今年最高の富士山がありました。山並みの向こうに蒼く高く浮かぶ姿、朝の光を受けて光る山頂の雪、感動ものでした。この日は、一日中、富士の姿を見ることができましたが、この地点からの眺めがベストでした。
9:50@休憩施設のベンチに腰を下ろし休みました。この地点でほぼ中間点ですが、既にスタートから2時間半を経過しています。
一服してエナジーゼリーを補給し、後半戦は時間短縮せねばと出発しました。
しか〜し、直ぐに緊急停止です。
こんどは、南アルプス!
なんという絶景林道でしょう。しかも絶景はこれで終わりません。道は山を回り込んで反対側へと向かいます。すると今度は大菩薩嶺が姿を現しました。手前には、石積みの上日川ダムも見えます。
絶景区間を通過すると道は平坦となり、10:20@湯の沢峠への分岐に到着しました。右へ進むと湯の沢峠ですが、道は未舗装でした。
左は日川林道の起点で、こちらへ進みます。
事前の情報収集で日川林道にはアップダウンがあると理解していましたが、標高差100mのアップダウンでした。アップの部分は、やっぱり12%。すっかり油断していていました。路面は最高レベルの状態でしたが、唐松の落ち葉に覆われた部分が多く、慎重にダウンする必要がありました。
アップダウンと言うより軽い山越え2つをこなし、11:03@日川林道終点に到達しました。前回も走った県道218号線の上日川ダムピーク地点の近くで、ゴールまで残り5kmです。
ちなみにこの日、林道区間で遭遇した車両は、平日ということもあり自動車2台だけ、3時間弱林道を一人で占有でした。218号線は森の中をひたすら進む道で面白みがありません。その点、焼山真木林道・日川林道ルートはメリハリが利いていおり、上日川峠を目指すのであれば、こちらがお勧めです。
上日川ダムのピーク地点から一旦下って、上日川峠へ登り返します。前回は、この登り返しでとどめを刺されましたが、今回は余力を持って通過しました。この辺りまで来ると、紅葉もピークを過ぎた感がありますが、もみじだけが赤く染まって残っていました。
11:30@上日川峠に到着。ロッジ長兵衛は、今日はお休みのようです。
写真撮影停車が多く4時間10分もかかってしまいましたが、タイムリミットの12:00までに上日川峠に到着できました。脚もまだ健在ですので、2つめの目標である大菩薩峠アタックの決行を決定しました。
「登山編」へ続きます。
走行距離:25.9km、獲得標高:1,226m、消費カロリー:1,564kcal