Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

紅葉狩りライド2021:秩父往還、入川森林軌道

2021.11.03

想定外の入院で2021年の紅葉狩りライドのスタートが遅れてしまいましたが、気を取り直してスタートです。そうは言っても体は100%ではない為、できるだけ近場で紅葉見頃の場所を探すと、奥秩父中津峡がヒット。文化の日を利用して行ってきました。

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入川森林軌道の紅葉

昨年、秩父往還 -> 中津峡 -> 中津川林道という鉄板ルートを走っているので、どうしようかと地図を眺めていると、一級河川荒川起点の石碑」というのが目に留まりました。何これ?と調べてみると、荒川源流部の入川沿いに、嘗ての森林軌道があり、この石碑まで辿り着けるようです。これは良いものを見つけたと、早速ルートに組み込みました。

7:30@小鹿野町の道の駅「両神温泉薬師の湯」をスタート。名前の通り温泉付きの道の駅で、奥秩父遠征の際のベースとして利用しています。昨年より一週間早い訪問ですが、木々はかなり色づいていました。この場所でこんなに紅葉していると、中津峡はピークを過ぎているのでは?と心配になります。

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8:06@国道140号線で最初に登場するビューポイント「金蔵落しの渓流」は、まだ半分青葉です。

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8:31@大滝の太平橋でR140を離脱し、静かな裏道へと入ります。ループ橋を眺めながらのヒルクライムのスタートです。昨年は通行止めだった滝沢ダムへのルートが、今年はオープンしているのを目視確認。帰路には奥秩父もみじ湖の右岸の道を利用できます。

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太平橋から下流方向

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一気に100m程アップすると視界が開けます。眼下には、先ほど通過した太平橋を見ることができます。

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9:01@大滝げんきプラザ分岐は右折。直進すれば、すぐに秩父往還に合流するのですが、もう少し粘ります。

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9:17@再び100m程アップして、林道麻生線(終点)の標識で左折。一気にダウンヒルします。

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9:20@麻生集落で秩父往還に合流、集落を繋ぐ静かな道(でも勾配は結構エグい)を上っていきます。

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9:56@栃本関跡。道端に座り込み、景色を楽しみながらエネルギー補給。暑くも寒くもなく良い気候です。この谷底を流れているのが荒川で、これからその起点を目指します。

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10:12@栃本からダウンヒルしてR140を山梨方向へ少し走ると、入川渓谷の入口がありました。

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すぐに入川林道の起点。「東京大学秩父演習林入川林道」というのが正式名称です。昭和45年まで、ここから赤沢出合まで森林軌道が存在したそうである。

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荒川の源流部となる入川は、岩がゴロゴロというより、岩盤の上を水が流れている感じです。

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起点付近は舗装路でしたが、すぐに未舗装路となりました。この先にキャンプ場や管理釣り場があり、車両の往来があることから、よく締まった路面です。

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タイヤは、今日から「グラベルキングSS」を投入。SSはセミスリック(Semi-Slick)の略で、トレッドの中央部分がスリック系、サイド部分がノブ系です。サイズを35Cにアップしましたが、舗装路での転がりがSK-32Cよりも軽くてGoodです。また、エアボリュームアップ効果で、乗り心地が一段アップしました。入川林道のようなフラットダートであればスリップもなく、問題なく楽しめました。

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10:24@夕暮キャンプ場。素晴らしい黄葉に圧倒されます。

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10:27@十文字峠登山道ゲート。ここから先は車両通行止めですので、自己責任で進む必要があります。気になる方は、是非、自転車を押して徒歩で進んでください。今まで私が訪れた林道でもトップクラスの紅葉風景が楽しめますので、ここで引き返してしまうのは惜しいです。

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10:41@入川森林軌道ゲート(左)と入川林道(右)の分岐に到達。左の道は、川又十文字峠登山道となっていました。

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ここまでは極上のフラットダートでしたが、森林軌道ゲートから先は、様相が少し異なるため、徒歩で進むことを強く推奨します。その理由は、

  • 落葉で路面が見えず、何を踏むか分かりません。
  • 障害物(落石、倒木、泥濘)がいろいろあります。線路が最も厄介な障害物かもしれません。
  • 線路が残っているため走行ラインの変更ができません。タイヤ側面が線路と干渉すると一気にバランスを崩します。
  • 道幅が狭く、ガードレールなど無いので、10m下の渓流まで転げ落ちる可能性があります。
  • 基本的に登山者しか通りませんので、怪我をして動けなくなるとアウトです。

などです。私は途中でこりゃ危険!と判断し、自転車を押して進みましたが、ゲート付近に自転車を残して体一つで進むのがベストかもしれません。くれぐれも注意してください。

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そんな入川森林軌道ですが、紅葉は見事でした。白い砂利グラベルではなく、落葉に埋め尽くされたネイチャーカラーの道が雰囲気を高めています。

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11:21@東京発電(株)川又発電所取水口を通過。発電設備の維持のために、この道の整備は必須です。重機が用意されていました。それにしても、ここまでよく運んできたものです。

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11:32@入川森林軌道の終点、赤沢谷出合は、入川と赤沢の合流点でした。登山道はここから一気の登りに転じます。

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荒川の幹線流路延長173kmの管理起点となる「一級河川荒川起点」がこの場所です。荒川の最初の一滴となる源流点は、甲武信岳の山頂付近にあるとのことです。

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赤沢谷出合にベンチがありましたが、日陰だったので、少し戻って日当たりの良い場所で休憩としました。エネルギー補給をしながら、入川渓谷の余韻に浸ります。

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時間経過で太陽の位置が変わり帰路の景色も素晴らしい!

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12:43@R140の大峰トンネルに戻って来ました。

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入川森林軌道探検を午前中に終える予定でしたので40分遅れです。中津峡に太陽光が届くうちに辿り着かねば、せっかくの紅葉も残念な写真しか撮れなくなってしまいます。

急げ!!

紅葉狩りライド2021:中津峡、林道金山志賀坂線に続く。