Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

滑る金ヶ岳林道と悪路の松平林道

2021.05.14

定年再雇用の契約を更新して、五月から週休四日の生活がスタート。休みの金曜日を利用しての初ライドはどこに行くか?と思案した結果、山梨に向かう事にしました。理由は、平日ならば中央高速の小仏渋滞が無いからです。

ルートとして選んだのは、2年前に走って極上グラベルと感激した金ヶ岳林道です。前回は、瑞牆山で力尽きて信州峠まで辿り着けなかったのですが、今回は完走を目指します。

saetta0404.hatenablog.com

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甲斐駒ヶ岳をバックに愛車を撮影できるのはここくらいか?

ルートマップの金ヶ岳林道部分は、衛星写真をベースにトレースしているので、正確ではありません。

7:41@道の駅韮崎をスタート。前日の雨で空気が澄んでいますが、夏日となる予報です。午後になると雲が多くなりそうです。

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塩川を渡る橋の上からは富士山がバッチリ。この方向から見る富士山は、バランスのとれた二等辺三角形で美しいです。

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ウォームアップなしで河岸段丘クライムがスタートしますが、南アルプスの山並みが綺麗に見えます。

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河岸段丘の上の県道23号線を走るのが私のお決まりルートで、南アルプス八ヶ岳の撮影ポイントがあります。朝は風も弱く、水田に映り込む山並みの写真が撮れるのではと期待したのですが、ちょうど田圃に水を引き始めたところで一週間早かったです。八ヶ岳には、早くも雲がかかり始めてしまいました。

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鳳凰三山

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甲斐駒ヶ岳

ビンテージGCから前山林道、前山大明神林道とグイグイ高度を上げていきます。

9:08@金ヶ岳林道ゲートに到着。この場所で既に標高900m、道の駅から500mアップです。さあ行くぞ!グラベルに突入しました。

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ありゃりゃりゃ、ち、違う!

2年前に走った極上グラベルは、茶色いダート道で、ペダルを回すと軽快に進みましたが、今回は、グレーの砂利道、迂闊にペダルを踏み込むと滑ります。残土を運搬するダンプカーによって舗装路並みに踏み固められた路面から、細かい土や砂の上に小石がばら撒かれた路面となっていました。オフロードの車両やバイクの走った形跡はありますが、もうダンプは通行していないようです。

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路面の状況は変わりましたが、絶景は変わりません。まずは、南アルプスのビューポイント。

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このカーブミラーのポイントからは、八ヶ岳瑞牆山金峰山を見ることができます。

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八ヶ岳

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瑞牆山金峰山

漸くこのスリッピーな路面に慣れてきました。通常のペダリングは、12時から3時で踏み込みますが、ここではNGです。踏み込みはなしでひたすらクルクル回すのです。このために、姿勢が重要で、自転車の重心に乗り、腰を伸ばし、上半身の力は抜きます。この方のブログがとても参考になります。私とは、次元が異なりますが、、、

solitary-boy.com

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未舗装林道の勾配のきつい区間は、雨裂が生じ、ガレガレとなるのが定番ですが、金ヶ岳林道のこの手の区間(3箇所)は、コンクリート舗装されています。おかげで押し歩きの頻度は激減、この林道の好感度アップに寄与しています。

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10:02@道が下りに転じると山中に立派な橋が出現、金ヶ岳大橋です。橋の上から眺める新緑に心が癒されます。

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横尾山

10:08@金ヶ岳大橋の先に待ち受けるのが、悶絶激坂区間です。前回は、あまりの辛さに降参し、途中から押し歩いたので、今日は勝負と突入します。

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10:23@悶絶すること15分、蛇行して斜度を軽減するなどのあらゆる手段を駆使して、ギリギリでクリアしました。

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伐採作業の現場を通過。山仕事の邪魔にならないようにしましょう。

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10:48@エネルギー補給の休憩。伐採により出来た見晴らしのいい場所なのですが、腰を下ろす場所がありません。レジャーシートを持参するのだったと後悔です。

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11:15@休憩地点からはあっさりと観音峠(標高1,395m)に到着。金ヶ岳林道で遭遇したのは、オフロードバイク1台のみでした。ゲートの先は、林道観音峠大野山線です。

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木賊峠までの5km程は、緩やかな上り区間。疲れた脚を休められます。黒富士登山口、小森川林道分岐、長窪峠といったランドマークを通過していきます。標高1,500mの世界は、緑が芽吹き始めたところでした。

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12:13@木賊峠(標高1,670m)に到着。今回は、富士山がバッチリ見えました。のんびり富士を眺めながら昼食としました。

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12:35@後半戦をスタート。クリスタルライン金峰山へ向けてダイブします。急勾配区間はコンクリート舗装、ガタつく自転車のコントロールとブレーキングで腕が疲れます。

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12:51@本谷川と金山沢の合流地点の落合(標高1,250m)。ここから瑞牆山荘へ向けて300m上り返します。途中に見たくもない10%の標識が何度も現れ、嫌になります。

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13:29@瑞牆山荘に到着。前回、ここで食べたラーメンの塩分が、疲れた体に効果的だったので期待していたのですが、メニューからラーメンが無くなっており、ちょっとガックリ。仕方なくソフトクリームを注文してクールダウンとしました。

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13:47@いつもの撮影ポイント。何度も撮影しているので構図もわかっていて、すんなり終了です。

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瑞牆山自然公園の東屋で休憩。後半戦は、休んでばかりです。

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最後の目的地、信州峠へと向かいます。公園の奥をさらに進むと未舗装路となると記憶していたのですが、これは5年前の話。すでに全線舗装されていました。

14:20@かつての未舗装路のスタート地点付近には、林道小川山線のゲートがありました。どんな道なのかと覗いてみます。

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500mくらい走ってみましたが、なんと土の道でした。勾配はそこそこありますが、走りやすい路面です。地図で調べると終点はカサメリ沢駐車場となっています。次回の瑞牆山訪問時は、この道を探検しましょう。

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14:30@小川山林道ゲートから綺麗な路面の道を下って行くと、松平林道への分岐がありました。信州峠へと至るこの林道、先人の方々の評価は芳しくありません。さて、それがどんなもんかと自ら検証します。

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出だしはコンクリート舗装でした。

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ひと登りすると未舗装路になります。ジャリジャリの滑る路面ですが、金ヶ岳林道での修行が役立ちます。

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平坦部分は綺麗なダート、"なんだ走りやすいじゃん"とこの時は思いました。

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14:52@ピークで分岐が現れます。左へと進路を取ると下りが始まりました。

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下りの路面は、ボロボロでした。始めのうちは、頑張ってみましたが、ブレーキングでテールも流れるので諦めました。至る所に雨裂が生じていて道を分断しているため、走行ラインが確保できません。

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15:36@漸く松平林道を突破。悪路として認定します。信州峠→瑞牆山のルートは、絶対にやめたほうがいいです。瑞牆山→信州峠は、悪路のダウンヒルをものともしない猛者限定です。

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15:44@信州峠に到着。本日の全てのミッションを達成しました。休憩しながら、素直に県道を走っていれば、15:00には到着できたよなと振り返ります。

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帰路、県道610号線から眺めた松平林道は一見良さげですが、悪路です。

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16:02@黒森のT字路から瑞牆山に別れを告げます。実は、まだミッションが残っていました。道の駅で野菜を購入するという最重要ミッションです。道の駅がクローズする17:00までに到着できるか微妙な時間、焦ります。

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16:50@道の駅韮崎に帰着。ギリギリセーフで野菜を購入、ミッションコンプリート。

温泉で汗を流し、食事をしてから帰宅しましたが、山梨県の感染対策は評判通りです。小さな食堂でもきっちり感染対策が行われています。中央高速は渋滞なしで、至ってスムーズに横浜へと戻ることができました。

走行距離:77.7km、獲得標高:1,834m、消費エネルギー:2,244C