Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

半原越と林道法華峰線

好天の週末でしたが、遠征の準備ができていません。サッカーのアジアカップが気になるし、先週の霞ヶ浦で写真を撮りすぎて、纏めるのに時間がかかってしまいました。伊豆方面に向かうべく金曜日の夜にジタバタしたのですが、ルートを決定できずに断念、結局、土地勘のある地元神奈川を走ることになりました。

7:30@寒さ対策でゆっくり目のスタート。裏ヤビツの通行止が解除されたとのことですので、とりあえず宮ヶ瀬を目指しました。鎌倉街道港南台付近の丘を越えると気温がガツンと下がります。東京湾側の気候と相模湾側の気候の境界がここに存在します。

8:43@境川CR。快晴で日差し十分ですが、水辺の空気はキンキンに冷えています。散歩の人影もありません。

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境川CR

寒いはずです。遊水池には氷が張っていました。

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遊水池には氷

桜並木もひっそり、春の気配は全くありません。

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桜並木、春はまだ先

通常、宮ヶ瀬に行く際は、長後街道で境川CRを離脱します。このため、長後街道から国道246号線目黒交差点までの区間を走ったことがありません。いつも同じ道を走っていても面白くありませんので、今日はCRを遡ることにしました。

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長後街道から先が未走区間

境川沿いにCRが続くのだと思っていましたが、大和付近でCRは一旦消滅します。川沿いの一般道となりました。特に大和駅付近では、川沿いを離れて迂回します。

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大和駅付近の迂回路

相鉄線のガードを越えると、再びCR復活です。若干の向かい風ですが、太陽光はたっぷりです。

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CRが復活

東名高速の下を通過。

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東名高速

9:43@R246に到達しました。この場所は、国道16号線を走れば自宅から1時間強で到達できるので、倍の時間がかかっています。境川CRのこの区間は、私にとっては余り利用価値はないようです。しかし、何となく気になっていた区間を塗り潰せたことで、気分はスッキリしました。

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国道246号線

神奈川県内はかなり走り尽くしていますが、まだまだ「未走の道」が存在します。特に、相模原から愛川町というルートは、走る必然性が乏しいために空白地帯となっていました。今日はこの空白地帯も塗り潰しましょう。

愛川町へ行くのであれば半原越だな!

と、今日のルートが決定しました。

県道507号線を北上して、上溝付近で西へと進めばなんとかなるだろうと、適当にスタートします。交通量の多い道でしたが、道幅も広いので、それほどストレスを感じずに走れました。

11:15@途中のコンビニでエネルギー補給しながら、道に迷うこともなく、県道54号線の高田橋で相模川を超えて愛川町に入りました。ここから斜度10%の上りがスタート。相模川の河川敷から一気に80m程アップします。

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相模川:県道63号線高田橋

r54のアップダウンを進むと、丹沢の山が近づいてきました。

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愛川町

11:40@ようやく中津川に到着、r54を離れて土手道を行きます。正面に仏果山、高取山といった山並みが聳えます。あの山並みの向こうは宮ヶ瀬湖です。相模川と中津川は、1kmほどしか離れていませんが、雰囲気が全く異なります。より自然を感じられる中津川の方がお気に入りです。

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中津川の土手道

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平山橋の上から中津川下流方向

11:53@r54の馬渡橋を渡ってすぐのバス停。ここが、本日のヒルクライムの起点、馬渡大坂の入口です。自ら「大坂」と名乗る通り、入口直後の10mは御無体な角度です。この場所は、これまでにも何度か通過したことがありますが、

こんな坂、誰が登るんだ!

と毎回目を背けて素通りしてきたポイントです。今日のテーマは「未走の道」、ついにここに突入する日が来ました。

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馬渡大坂の入口

出だしの無茶苦茶な10mを通過すると斜度は12%で安定、500mほどで国道412号線の交差点に出ます。今回も34Tのおかげで何とかクリアできました。

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R412との交差点

交差点を横切ると馬渡ヒルクライムの第二ラウンド(距離1km、斜度10%)の開始です。

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馬渡HC後半戦

12:08@斜度が少し緩み、塚原橋を過ぎると、半原越の入口があります。初めての人にはわかりにくい場所です。ブロック塀の「リッチランド」の矢印に注意です。

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半原越の入口

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リッチランドが目印

まずは、南山林道で山の中へと入っていきます。ところどころに斜度のキツイ区間があり、久々のヒルクライムの体には堪えます。

12:25@林道法論堂線の終点の標識がありました。ここから法論堂(おろんど)林道となるようです。

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林道法論堂線終点

法論堂林道の最初のカーブを曲がると、コンクリート舗装の激坂(斜度15%、距離180m)が立ちはだかります。私の先を進むライダーが、蛇行して上って行くのが見えます。久々に心拍数が170を突破しました。路面がアスファルト舗装に戻っても、厳しい上りが続きます。オーバーヒートでジャージのファスナーを下ろしました。

12:45@峠(半原越)に到着。法論堂林道区間は、距離1.6km、平均斜度10%、清川側よりも厳しい上りでした。もっと距離があったように感じましたが、こんなもんなんですね。

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半原越

ひと休みしようと思いますが、峠は日陰です。名前のわからない林道のゲートの先に日の当たる場所があります。あそこで休憩することにしましょう。

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林道標識が破損していて、林道の名前さえ判りません。

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日向で休憩

ガードレールに腰を下ろし、コンビニで調達した月餅で糖分補給したのですが、林道のフラットな土の路面が気になります。

この林道は、どこへ通じているのだろう?

調べようとスマホを取り出しますが圏外でした。既に裏ヤビツに行くには遅い時間ですが、このまま帰宅するのではちょっと物足りません。どこへ通じているのかわからない道ですが、探検してみることにしました。

13:00@探検開始。すぐにガレガレの道になるのではと予想したのですが、経ケ岳山腹を巻くようにフラットなダート道が続いていました。

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雨が降ると泥濘そうですが、走りやすい楽しい路面でした。

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木々の間から1時間前に走った中津川が見えます。

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中津川

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平山橋

さらに進むとパノラマが広がりました。愛川町、相模原方面が一望できます。遥か遠くに見える高層ビル群は、新宿のようです。

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直下に見えるのは大厚木CCと思われ、その先は厚木、海老名、さらに三浦半島方面です。こんなにも眺めの良い林道はそうありません。この道は何で無名なの?と不思議に思います。

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13:21@ハイキングルート(関東ふれあいの道)とクロスしました。「田代」は、中津川の写真を撮った平山橋付近です。

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ここまでも非常に走り易いダートでしたが、ついには舗装路面まで出現。さらに走りやすくなります。

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舗装路?どこに通じているのだ?

道が下りはじめました。落石が多く、ところどころに穴ぼこもあるため、慎重に下ります。すると前方に白い路面が見えてきました。これまでの経験上、路面の色変化は要注意です。減速して近づくと、案の定、凍結していました。

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13:27@そして突然の終端。この林道が「法華峰線(ほっけみね)延長3,537m」であることや、これだけの景色を楽しめるのに無名な理由が、ここで判りました。

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土砂に埋もれた法華峰林道の終点

帰宅後、「林道法華峰線」で検索してみると、あのタマチャリン氏が2013年1月に訪れていることが判明しました。ブログにアップされている当時の写真をみると、6年の歳月が経過していますが、ほとんど変化がないようです。廃道化していないので、最低限の維持が行われているようです。しかし、あの終点の様子からすると、これ以上延長される可能性も低そうです。

13:52@半原越のゲートに復帰。行き止まりでしたが、楽しい時間を過ごせました。ゲートの横には経ケ岳への登山道があり、山頂まで0.7kmのようです。半原越+経ケ岳登山というのも面白そうです。

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日が傾いて来たので帰路につきます。清川側へダウンヒルしました。

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伊勢原まで戻ると第二東名高速の工事がさらに進んでいました。今は静かですが、一年後には、騒音が気になりそうです。

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第二東名

16:10@夕暮れの境川CRを流します。帰宅は日没後の17:30となりました。

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夕暮れの境川CR

無計画でスタートした1日ですが、「未走の道」を塗り潰せたし、法華峰線のダートを楽しめたりと、収穫のあるライドとなり満足です。

走行距離:131.6km、獲得標高:1,853m、消費エネルギー:2,528C