Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

聖地巡礼

先週の暖かさは、どこに行ってしまったの?と思う週末。天気も今ひとつぱっとしないので絶景は期待できません。こういう時は、聖地を巡礼しかないとヤビツ峠に行ってきました。

今週は横浜マラソンのため自宅周辺も交通規制。遅くなると身動きが取れなくなるので、寒いですが、6:15に出発です。アンダー重ね着、ネックウォーマー、シューズカバーと真冬の装備です。

江の島の定点ポイントもドヨーンとしています。相模大橋の温度計は6℃でした。

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私の聖地巡礼は、儀式化しています。134号線を走り、平塚のデニーズで朝食を取ります。メニューも決まっています。何度か巡礼を繰り返すうちに最も調子が良いパターンとして定着しました。いろいろなアプローチルートを試しましたが、134号線は信号も少なく路面もいいので高速で走行できます。必然的に気分が高揚します。平塚は自宅から40km地点で休憩する頃合いです。またヒルクライムの直前に補給するよりも、少し前に補給した方が有効なエネルギーとして活用できる気がします。エネルギー補給と称してパンケーキにシロップをドバドバドバとかけるのも、巡礼の日だけは許されます。

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平塚からは、金目川を遡上します。水に沿って進むというのが、巡礼気分を高めます。今日は、この金目川沿いを走っている時だけ富士山が見えました。

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平塚から40分程で、スタート地点の名古木交差点に到着。トイレを済ませ、タイム更新を祈願してエネルギーゼリーを補給します。だいぶ暖かくなって来たので、ネックウォーマーは外してヒルクライムを開始しました。

序盤は、山から吹き下ろしてくる冷たい北風の洗礼を受け、今日は駄目だ〜という気分になりましたが、蓑毛の登りにさしかかると、民家や木立が風をシャットアウトしてくれて気にならなくなりました。

ヤビツは、コース前半に最も厳しい蓑毛の登りがあります。初めてのときは、明らかに角度が違う直線道路に気持が萎えました。また、蓑毛の坂は「く」の字型をしていて、はじめに見えるのは「く」の時の下側だけ、後半部分が見えた時は衝撃でした。写真はその「く」の字の後半部分です。おまけに最大斜度(13%くらい)は、坂の終点となる蓑毛バス停の手前部分にあり、あと10mで楽になるはずなのに、その10mがなかなか終わりませんでした。はじめのころは、必死の形相で力任せに登っていましたが、最近は静かに淡々と上っています。体幹が少しは鍛えられたのかなと思います。スピードは遅いままですが、、、

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蓑毛を過ぎ、丸いパターンのある斜度8%くらいの坂を上ると、斜度は5、6%で落ち着き、杉木立の中を淡々と上って行きます。と、今日はいつもとは異なる風景が現れました。杉が伐採されて、広々とした空間になっていました。眺めは良くなったのですが、太陽を遮るものがなくなりましたので、夏場はこの場所は苦行を強いられそうです。

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ヤビツというと蓑毛の登りが有名ですが、実はもう一つ厳しい区間があります。浅間神社を過ぎると再び斜度がアップし、写真のヘアピンカーブから菜の花台までが何気につらいです。今日も平均心拍は蓑毛区間よりもこの区間の方が高いという結果となりました。このカーブも、運悪く車が来てインコースを通過となると14,15%は覚悟しなければなりません。

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菜の花台のあたりからは眺めが良くなって来ます。お勧めは菜の花台から50m程アップした辺りで、天気が良ければ富士山も見えるし、秦野の街が一望できます。

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菜の花台から峠まで3km程です。最後の力を振り絞りますが、ところどころにきつい区間が現れ、残りの力を奪って行きます。私の場合、この残り3kmが特に遅いので、今回は意識して頑張ってみました。

そしてようやくゴールです。自己ベストを2分短縮しましたが、タイムは72分(^^;)。まあ、頑張ったから良しとしましょう。

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巡礼に来たら行わなければならないのが、この記念撮影。込んでいる時は、順番待ちとなります。

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路面はドライでしたが、先週、少し降ったようで山の斜面や木の枝に雪が残っていました。峠の気温は1℃、体が冷えてしまうので10分程の滞在で出発しました。この天気でも巡礼者が途切れることはなく、30分程の下りの間に20名程とすれ違いました。

ある有名ブログに、「ヤビツ峠は、超ちょうどいい峠」というコメントがあります。まさにその通りと思います。短過ぎず長過ぎずの距離、辛過ぎはしないが決して楽ではない斜度、自分の能力に応じてチャレンジでき達成感を味わえます。聖地巡礼は楽しいです。

走行距離:130.7km、獲得標高:1,247m、消費カロリー:2,664kcal