2019.11.09-紅葉狩りライド:二度上峠
台風の影響で、紅葉狩りライドを予定していたルートが走れません。秩父の中津川三峰口停車場線が通行止(11/09時点)で中津峡や中津川林道にアクセスできず。前日光は大芦渓谷を訪れたかったのですが、林道河原小屋三の宿線は白井平橋より先が通行止です。埼玉、栃木が駄目なら群馬にするかと候補に上がったのが、北軽井沢の二度上峠(にどあげとうげ)でした。
以前から訪れたいと思っていたのですが、縁がなかった峠です。これに軽井沢の未舗装林道(長倉山林道と長倉併用林道)を組み合わせて、横川駅起点の周回コースを作成しました。
7:26@横川駅前の駐車スペースまで車載です。気温9℃ですが、碓氷峠からの北西風で体感温度は真冬並です。冬用の厚手の手袋とネックウォーマーを着用してスタートしました。
7:34@体を温める間もなく、信越本線の踏切を渡りヒルクライム開始。県道33号線へショートカットします。いきなりの斜度10%超区間ですが、事前にストリートビューで確認済みなので驚きません。AIの深層学習と同じ要領で学習、ストリートビューの画像から斜度を察知できるようになってきました。
7:42@激坂区間を突破して上信越道の上を通過。その先の右折ポイントに林道標識がありました。「林道高墓道添線」ヒルクライムが本日の一本目です。
集落を抜け、薄暗い杉林に突入する手前で妙義山にお別れします。
林道高墓道添線も10%成分多めのヒルクラでした。ピークを通過し下りに転じると落ち葉と枯れ枝が散乱し路面状況が判りません。ところどころに凹みのある荒れた路面なのでスピードを殺して慎重に進みます。
8:10@松井田町土塩で県道33号線(渋川松井田線)に接続。ここから倉渕町水沼を目指します。
r33は 路面良好、交通量も少なく走りやすいな!と思ったら、このカーブを曲がると10%超区間が出現。これは想定外でした。
一旦斜度は緩みましたが、なんだかんだと登り続け、いつのまにか山道です。
9:03@ピーク(標高700m)は安中市と高崎市の市境でした。どうやらここを地蔵峠と呼ぶらしいです。地図で見ると北陸新幹線のトンネルがこの下を通っています。この時間となると気温も上昇、ネックウォーマーを外して薄手の手袋にチェンジ。このシーズンは、上り下り、日向日陰で温度差が大きく、快適さを求めると荷物が多くなります。
峠の少し先に榛名山の峰々を臨むポイントがありました。榛名山がこんなにギザギザした山であるということを初めて知ります。
9:45@地蔵峠から気前よく位置エネルギーを放出して倉渕町へ。標高差300mほどのDHは、日陰部分が多くて指先が冷えました。手袋のチェンジが少し早かったようです。
国道406号線を経由するとコンビニがあったのですが、一本裏の道を進み、県道54号線(長野原倉渕線)に出ました。r54では何台もの自転車と遭遇、それ以上にバイクの数が一気に増えます。
農家の庭先で行われていた脱穀作業。刈り取りと同時に脱穀まで行うコンバインの登場によって秋の希少な風景となりつつあります。
10:06@烏川に架かる橋の上から浅間隠山が見えてきました。いよいよ二度上峠HCのスタートです。
10:28@前半は直線的な上りが続きます。斜度は6%程なので、ゆっくり走るぶんには厳しくありません。いつの間にか浅間隠山が近づいてきました。
10:43@烏川渓谷を見下ろす高架橋の道が続きます。下を覗くと、烏川渓谷に沿って走る道筋が見えます。あっちの道を走るべきだったか?と思います。
周囲の山の紅葉具合が強まってきましたが、逆光で色彩がよくわかりません。
10:53@はまゆう荘に到着。ルート作成時からここを休憩ポイントと決めていたのですが、ちょっと想定と違います。勝手にドライブイン的な施設をイメージしていたのですが、実物は立派な宿泊施設でした。屋外のベンチで一休みと考えていたのですが、なんだかそういう雰囲気ではありません。面倒になって先へ進むことにしました。
峠まで残り8km、ワインディングロードが始まります。
標高900m付近となると紅葉が鮮やかになってきました。いかにも秋の山道です。
11:45@峠まで残り3.5km地点でとうとう力尽きました。縁石に腰を下ろし、おにぎりと菓子パンでエネルギー補給です。
11:58@残り3kmポイントでは、道の両側に視界が開けます。r54は、なかなか景色の良い道です。
標高が1,000mを越えると黄金色のカラマツゾーンに突入。紅葉ピークのカラマツにようやく巡り会えました。
12:34@二度上峠(標高1,380m)に到着。高崎市と長野原町の境界です。ラスト3kmは撮影ストップを繰り返したので時間がかかってしまいました。
二度上峠は景色を楽しめる峠です。紅葉ピークの高崎側、榛名山もはっきり見えます。
浅間山を背景に北軽井沢の高原を臨む長野原側。ここから見る浅間山は、
かっこいい!
の一言です。気に入りました。
12:57@北軽井沢は紅葉のピークを過ぎていましたが、軽井沢高原ゴルフクラブ横のカラマツ並木は絵になります。
別荘地を抜け、国道146号線で軽井沢方面を目指します。交通量の多い地味な上り坂の道は、全然楽しくありません。
14:01@群馬と長野の県境。ここで長倉林道を目指して左折します。この地点を通過するタイムリミットを14:00に設定していたのでギリギリでした。
左折して、長倉山林道へ向かいます。
道の左手には、広大な浅間牧場が広がります。
14:16@林道起点の国境平ゲートに到着しましたが、、、ち、違う! 事前の情報収集の折に写真でチェックしたのは土の道、ダートだったのですが、目の前の道は落ち葉に厚く覆われて路面は全く見えません。轍の痕跡もなく、しばらく車両の通行がない雰囲気が漂っています。
ゲートの前でしばし悩みました。突入すると無人の道を10kmを走り切らねばなりません。まだ14時ですが既に夕方の気配が漂います。落ち葉で路面が見えないのでパンクのリスクは大です。ネガティブ、弱気な発想しか湧いてこないので、こりゃ駄目です。
撤退!、撤退!!、撤退!!!
14:50@R146まで撤退完了。50分のロスです。最後の気力を振り絞って本日の最高地点となる峰の茶屋まで頑張りました。峰の茶屋で温かいものでも食べたかったのですが、そんな余裕はなく、通過します。
15:33@軽井沢も素通りするつもりでしたが、まさに紅葉のピークを迎えていたので雲場池に立ち寄って見ました。たくさんの観光客に取り囲まれた池は、既に日陰となっており、全く絵になりません。
15:48@碓氷峠。長いダウンヒルに備え、厚手の手袋、ネックウォーマーを装着します。通行止になっていた町道三度山線は復旧していました。
184のカーブをカウントダウンしていきます。旧道は紅葉が見頃ですが光線が足りません。
16:40@日没前に横川駅に到着。全身冷え切ってしまい、日帰り温泉へ急行しました。
走行距離:99.2km、獲得標高:2,176m、消費エネルギー:2,432C
景色の良かったこのコース、獲得標高2,000mオーバーとなりちょっと驚きでした。