Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

御荷鉾スーパー林道 (2021春)

2021.04.24

御荷鉾スーパー林道冬季閉鎖が4月20日に解除されたので行って来ました。実は、昨年秋に訪問する予定で準備をしていたのですが、当日朝に車に乗り込みエンジンをかけると無反応。奥様が車内灯を消し忘れ、バッテリーがあがっていたのでした。そんな背景もあり、解除の報を聞いて即決しました。

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林道崩落跡から眺望

今回のルートのメインは、塩之沢峠です。2018年9月のぶどう峠、田口峠ライドで、最後に立ちはだかったのが塩之沢峠だったのですが、先の2つの峠越えで疲弊してしまい、塩之沢峠越えを断念、湯の丸トンネルに迂回したのでした。そんな訳で、塩之沢峠リベンジを前提にルートを作成しました。甘楽総合公園を起点とするループです。

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7:50@雄川沿いに位置する甘楽総合公園をスタート。車載の際は、Googleマップ衛星写真で駐車スペースを探します。ここもそうして発見したのですが、公園に至る道筋の小幡は、城下町の風情の残り、静かで長閑な場所でした。

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まずは、県道193号線(下仁田小幡線)で下仁田を目指します。国道254が並行して走っていますが、交通量は段違い、ストレスなく走れます。途中、藤田峠キャンプ場の標識を見て、以前にこの道を反対方向に走ったことを思い出しました。

8:39@名も無いピークを通過。記憶では、軽い山越えだった印象でしたが、そこそこのアップダウンでした。

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8:55@前面に大きな岩壁が見えるとr193も終点、下仁田の青沼公園に出ます。ここからは、県道45号線(下仁田上野線)を進みます。

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新緑の南牧川、水も澄んでいます。

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9:27@桧沢大橋を左折、ヒルクライムがスタート。10%混じりの上りで、前回は泣きが入りましたが、今日は余裕があります。

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9:48@峠へ向かう旧道の分岐点。一瞬、いきなりこんな激坂を行くのか?と思いますが、入口は、その先の新大倉橋の所です。本格的な上りに備えて、ここで休憩を入れます。入口に通行止めの看板があり、5/9(日)と6/14(日)は、自動車ラリーが開催されるため、八倉峠-塩之沢峠間が通行止めと掲示されていました。これから訪れる際は要注意です。

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10:14@10%混じり上りを800m程進むと、バス停(大倉)がありました。こんな所にバス停?と思いましたが、人家があるのは旧道沿いの方だ!と納得。

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大倉バス停から先は、斜度7%の道が峠まで続きました。かつての幹線道ですから林道よりもワンランク上のしっかりした道です。しかし、交通量は林道並みで、それを独占して楽しみました。

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気付けば周囲はカラマツ林、いつの間にか標高が1,000mを超えています。

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視界の開けた区間に至ると、残雪の浅間山、遠くには上越県境の山並みが見えます。

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11:18@塩之沢隧道に到着。このトンネルを抜けると上野村です。御荷鉾スーパー林道にアプローチするルートとしては、今回のルートは比較的マイルドです。

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いつも写真の構図に困る塩之沢峠。超広角レンズでもないと風車のような全体構造が収まらないのです。写真左側がトンネル、これから右側ガードレール方向へと進みます。直進すれば、スーパー林道大仁田ダム方面です。

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11:41@昼食休憩。昼食は展望台の予定でしたが、空腹で力がなくなってしまいました。伐採された切り株に腰を下ろしてコンビニおにぎり弁当を食べます。前方の岩の上に、小さな桜の木が花を咲かせてました。

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塩之沢峠から八倉峠の間は、伐採が進み視界が開けた区間となっており、両神の山並みを随所で見ることができます。この眺望の良さが御荷鉾スーパー林道の魅力です。

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塩之沢峠からは尾根筋の道で斜度も5%程度なのですが、軽い向い風のため体が重く感じられて妙に辛かったです。展望台が遠く感じます。

12:38@展望台に到着。心配していた展望台へのアプローチの急勾配は、無理せずゆっくりペダルを回してクリア。展望台には、数組、10台ほどのオフロードバイクが停車していました。冬季閉鎖解除を待ち侘びていた人達です。

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霞んでいますが、奥秩父の山並みを一通り見ることができて満足。

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13:10@展望台から崩落跡までは、軽い下りで気持ち良く走り抜けます。崩落跡からは、西上州の山並みの絶景を楽しめます。

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ここから、いよいよオフロード区間がスタートします。八倉峠までの短い区間は、ウォーミングアップのダートなので走り易いです。

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13:20@八倉峠からが本番のオフロード。ここで本日初めて自転車と出会います。展望台でバイクの人達が、"今年は道が荒れていない"と話していたので、期待して突入しました。

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確かに深くえぐれた亀裂のようなものはありませんが、傾斜のキツイところはガレています。ガレた所は無理せずに押して進みました。私は、オフロードに入ると心拍数が、+10は上昇します。走るためのエネルギーが舗装路よりも必要だからと思っていたのですが、どうやらそれだけではなく緊張のために心拍が跳ね上がるようです。平常心で走れるようになるには、まだまだ修行が必要です。

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分かりづらいですが、道の真ん中に20cm程の段差があります。四輪車は腹を擦りそうです。

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この日は、20台以上のオフロードバイクとすれ違いました。お互いの走行可能ラインが重複するので、早めの判断で譲り合います。路面が乾燥していたので、バイクの巻き上げる砂埃には難儀しました。バイクの皆さんは、スタンディングポジションで走っています。腰を浮かせて膝と肘で衝撃を緩和するのは自転車と同じです。

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14:18@木々に囲まれてどう考えても眺望の効かない展望台。この先は短い舗装区間です。ここまで来れば急な上り区間は終了。ちょっとホッとします。

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舗装区間は視界良好。筋状に白く見える場所は、石灰岩採石場の叶山です。

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いよいよ御荷鉾スーパー林道のお楽しみ区間に突入。標高1,400m、新緑はこれからです。GW明けには、一段と色鮮やかな世界になるのでしょう。ここで本日2台目の自転車と遭遇、今度は追い抜かれました。オフロードでもスイスイ進んで行かれます。羨ましい〜!

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14:49@管理棟に到着。今日も楽しかったとまったりと休憩しました。

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管理棟からはダウンヒルなのですが、このオフロードのダウンヒルが苦手なのです。スピードが出るのでライン取りの判断を瞬時に行わなければなりませんし、下ハンを握って暴れる自転車を押さえ込まねばなりません。サスペンションが欲しい、フラットバーならスタンディングポジションがもっと楽では?、チューブレスならタイヤの空気圧を下げられるなどなど、機材に対する言い訳を撒き散らしながら下りました。

15:17@西御荷鉾山が見えるポイントを通過。まもなく県道46号線(富岡神流線)との交差点に至ります。ここでスーパー林道とお別れです。

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15:37@大山祇(おおやまづみ)神社。県道46号線(左)と117号線(直進)の分岐です。ルート作成時に、r117を下った先に焙烙峠(ほうろくとうげ)越えの林道があることに気付き、チャレンジしかけたのですが、r117側からアプローチすると、平均勾配が11%となったので諦めました。今日は、大人しくr46へと進みます。

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r46は、幅員が狭いものの路面は良好です。スピードの出し過ぎに注意しながら気持ちよく下って行きます。視界が開けると、眼下には秋畑集落が見えました。

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r46も台風の影響で通行止めとなっていた時期がありましたが、崩れた斜面はまだ修復中(交互通行)でした。秋畑集落を見下ろす写真を撮影したのは、一番上のガードレールのあたりからです。

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16:10@甘楽総合公園に無事帰着。自転車は埃まみれで白くなっていました。

御荷鉾スーパー林道は今回で4回目となります。何が魅力なのでしょうか?

  • 2つの山並み(奥秩父、西上州)を同時に楽しめる
  • 普通の林道にはないスケール感のある眺望
  • 標高1,400mの極上ダート

などありますが、何よりも

ちょっと頑張らなければ辿り着けない達成感、満足感

のスパイスが効いています。次は、焙烙峠を越えて行くのかな?

走行距離:77.0km、獲得標高:1,562m、消費エネルギー:1,849C