Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

2018-紅葉狩りライド:谷川岳一の倉沢

2018年-紅葉狩りライドの第一弾として実施した先週の富士北麓ライド。ハズレ無しのコース選定のはずだったのですが、雪の富士五合目という予想外の展開となりました。あれはあれでとても面白かったのですが、紅葉狩りライドという点では大失敗でした。次は外せないというプレッシャーの中、選んだ目的地は群馬県水上周辺です。紅葉情報では、谷川岳一の倉沢、照葉峡と行った定番紅葉スポットは今が「見頃」です。そして、照葉峡の少し先には片品村との境界の坤六(こんろく)峠もあり、見応え+走応えの両方を満たすことができるはずです。ただし、紅葉の名所のため週末は混雑が予想されます。天候を考慮し、有休を取得して、平日(10/26)に決行しました。

7:31@湯檜曾公園の駐車場をスタート。水上の天気予報は晴れマークでしたが、残念なことに現地は曇り空(今にも雪降りそう)でした。駐車場の標高は600m程ですが、周囲の山々はすでに紅葉見頃の様相、今週はハズレ無し!です。

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上越線に並走する国道291号線を北上していきます。

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周辺の山が十分に紅葉しています。

ありゃ、谷川岳は紅葉のピークを過ぎちゃったんじゃない?

と心配になります。

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7:47@JR土合駅前を通過。未舗装の駅前に驚きと新鮮さを感じます。

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土合踏切、上越線上り線の線路です。下り線は地下深くを走っているのだそうです。

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土合橋を渡るとスノーシェードの中の上り(斜度10%)が始まりました。

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7:58@スノーシェードを抜けると谷川岳ロープーウェイが見えてきます。車が入ってこれるのは、このロープーウェイ乗り場の駐車場まででした。

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8:05@谷川岳登山指導センター前のプチ激坂(50m、斜度13%)を登り切るとゲートがあります。きつい上りはここまでで、この先は林間の平坦な登山道でした。

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気持ちの良い自然林の中を進みます。登山道と書きましたが、この道、実はR291なんです。R291の清水峠は有名な「自動車交通不能区間」で、「点線国道」(地形図に点線で記載されているため)だとか、「登山道国道」などと呼ばれています。

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8:18@マチガ沢に到着。

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ボードにマチガ沢の由来が記されていました。

その昔、マチガ沢の出会いには3軒ほど宿があったらしく、清水峠を越えて越後から山道を夕暮れ時に疲れて下って来た人が、この辺りで灯火を目にして「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉が由来となっています。

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マチガ沢

道は尚も奥へと続き、木々の色づきが増していきます。同時に、冷たい風が吹き抜けていきます。この付近は氷河で削り取られた岩石や土砂が堆積した地層で、空間が多くある地盤となっており、その中を冷たい水が流れ、それが空気を冷やして冷気を生み出しているそうです。暑い日に素敵な贈り物「氷河のといき」と案内板に書かれていましたが、このシーズンには凍えます。

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8:30@眼前に一の倉沢が出現。

す、凄い!

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振り向けば、紅いグラデーションの白戸門が見えます。

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初めて上高地から穂高を見たときの感覚に近いものがありますが、鋭角な岩峰との距離感の近さに圧倒的されます。そして、この紅葉、、、

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一ノ倉の案内板から、

当地方の方言で岩や岩壁のことを「クラ」と呼んでいますが、この岩場は世界で最も登挙の困難な岩壁の一つに数えられ(グレード6)、剣岳穂高と並んで日本三大岩場として知られており、谷川連峰一の岩場であることから「一の倉」と名付けられています。

青空が背景であればと思いましたが、この白いガスをまとった姿は、まさに魔の山。これはこれでOKです。

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早朝からいきなりメインディシュを食べてしまった気分で満腹です。これを見てしまった後では、

照葉峡の紅葉なんて全然響かないんじゃないか?

と不安を抱えつつ、一の倉沢を後にしました。