天空のポピーは大渋滞
秩父の桜を見たいと思っているのですが、なかなかタイミングが合わず、いまだ実現していません。この週末は、秩父高原牧場の「天空のポピー」が、ちょうど見頃をむかえるようです。このチャンスを逃すと、これも次は一年後、行くしかありません。
秩父高原牧場へのアクセスルートは複数あり、どれを選択するべきかと迷いましたが、中間平→釜伏峠→二本木峠→秩父高原牧場→粥新田峠→定峰峠→白石峠→堂平山天文台と北から南へ縦走するルートを選択しました。起点は、道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」です。
7:00@道の駅をスタート。「天空のポピー」は混雑が予想されたので、自宅を4:30に出発しています。さすがとこの時間は、人影もまばらでした。
槻川の流れに沿って県道11号線を寄居方面へと走り始めましたが、すぐに面白そうなものを発見してストップです。川幅5mはあろうかという場所に3枚の板を組み合わせただけの渡り板が架けられています。ここで暮らす人としては、これが有ると無いでは、利便性が大違いです。試しに渡ってみましたが、予想以上の強度でビックリでした。
7:09@落合橋の交差点。K11(左折)とはお別れで、寄居方面(県道294)は直進です。小さな峠を越えると寄居までダウンヒルとなります。
7:30@ルート作成の際に、鉢形城址跡を通過することを認識していましたが、パスして先を急ぐ予定でした。しかし、現地へ行ってみると予想以上の規模の史跡です。ちょっとだけ見学してみることにしました。
寄居町のHPより
鉢形城跡は、戦国時代の代表的な城郭跡として、昭和7年に国指定史跡となりました。城の中心部は、荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれていて、天然の要害をなしています。この地は、交通の要所に当たり、上州や信州方面を望む重要な地点でした。
確かに、荒川の河岸段丘の上に位置しており、天然の要害でした。
中間平への入口を目指して走っていると、ガーミンがコースアウト警告を発します。曲がる場所なんてあったか?と首を捻りながら少し引き返すと、こんな脇道が、、、
私は、Garmin Connectでルートデータを作成するのですが、アプリに任せると、気づかぬうちにこの手の脇道が選択されてしまいます。チェックしてマニュアルで修正する必要がありますが、これはチェック漏れですね。どうせろくなことはないだろうと思いましたが、土地勘もなく、ここに突入を決断!
やっぱり最後は自転車を押すことになりました。
7:48@とりあえず、それらしき道に出たのでOKです。
斜度10%でひと汗かいて、高台に出ると「中間平2.4km」との案内標識がありました。
道が、再び植林地帯に突入すると、斜度が一気にアップします。1.5kmほど、斜度10%超が続きました。一番キツイところは、15%くらいです。まだ、脚がフレッシュだからなんとかなりますが、疲れていたらGive Upしそうです。
植林帯を抜けると、斜度が緩みました。
8:17@中間平に到着。
展望台が設置されていて、寄居方面が一望できるのですが、この日は霞んでいてちょっと残念でした。
中間平から釜伏峠への道も、10%超区間が登場。なんだか今日は10%以上の割合が多いです。
8:55@釜伏峠に到着、途中に関所跡の史跡がありましたが、観光ポイントとしては今ひとつです。峠は杉林の中の十字路で、見晴らしはゼロ。釜伏神社の鳥居があったので、探検してみました。
峠から5分ほどで到着。先週、最乗寺を見ていることもあり、ここもインパクトが弱い。
二本木峠へ向けては、再び10%。明らかに10%成分が多いコースです。
突然、山の斜面を埋め尽くす太陽光発電パネルが現れ、意表を突かれます。地球防衛軍の基地といった雰囲気です。
この辺りから、道は平坦になります。木々の間から秩父のシンボル武甲山がチラチラ見えるのですが、今日は霞んでいます。
9:17@茱萸(ぐみ)ノ木峠。予定外の峠を一つゲットしました。走ってきた道を振り返って撮影しています。
9:26@二本木峠までは、上りオンリーと思っていたのですが、最後はダウンヒルでした。この辺りから車の往来も増えてきました。
二本木峠からは、尾根筋の道となり、すぐに牧場らしき景色が見えてきました。
9:38@秩父高原牧場のレストハウス。休憩したいところですが、まずはポピーを見に行くことにします。
ポピー畑は、レストハウスの先200mを皆野町方面へ少し下ったところなのですが、、、
ガ〜ン、渋滞してる!!
9:30の時点で、大渋滞です。道幅も狭く、渋滞した車が路肩側へ寄せて停まっているので、横をすり抜けることもできません。やむなく対向車を気にしながら反対車線を下りました。
100mほど下ると、ポピー畑が見えてきたのですが、、、
ち、違う!!
天空のポピーというキャッチフレーズと、インスタ映えする数々の写真で、私の妄想は膨れ上がっており、丘全面が、赤いポピーで埋め尽くされた景色をイメージしていました。現実は、丘の半分だし、濃淡が随分あります。妄想イメージとのギャップに愕然となりました。
確かに写真の撮りようでは、こんな感じになるのですが、、、
現実に目にしている景色は、これです。う〜ん、やっぱり違います。
ポピー見物は、そうそうに切り上げて、秩父高原牧場のレストハウスに戻り、休憩しました。戻るにも斜度10%の登り返しなので、ひと苦労です。
おにぎり1つとミニあんぱんを1つ食べましたが、少し物足りません。先週、エネルギ補給に失敗したので、売店でちまきと惣菜を購入して、がっつり補給しました。
ポピーの次は、粥新田峠を経由して定峰峠へ向かう計画でしたがコースミス。ガーミンのアラームでそれに気づきましたが、渋滞に阻まれて戻れません。仕方なく県道361号線を道なりに下ります。驚いたことに渋滞の列は、K361の起点となるK11の交差点付近まで続いていました。この日、K361で天空のポピーを目指した自転車が、何台も渋滞に阻まれて難儀しています。皆さんが無事にポピーに到達できることを祈るしかできませんでした。
槻川沿いを定峰峠へ向けて、ゆるゆると進みます。実は、ゆるゆると走っているのは私だけで、たくさんの自転車に追い越されました。個人的には、頑張っているのですが、全然スピードが出ません。
白石車庫のバス停を過ぎると、定峰峠ヒルクライムが始まりました。斜度7%くらいの安定した上りが続きます。だいぶ気温が上り、今シーズンで最も水を飲んだヒルクライムとなりました。
11:35@定峰峠に到着。峠の茶屋でアイスクリームを購入してクールダウン。定峰峠は、ヤビツ峠に相当する場所です。皆さんタイムアタックをしているので、凄いスピードで峠に飛び込んできます。そんなわけでガヤガヤ、ワサワサと賑やかでした。
定峰峠から白石峠への道は、暴走車対策なのか、路面に蒲鉾状の突起がところどころに設けられていて気持ちよく走れません。これといった景色もなく、単なる移動区間でした。
12:17@白石峠に到着。定峰峠に比べると落ち着いた雰囲気が漂っています。この峠は、昨年9月の奥武蔵グリーンライン以来、二回目です。前回は、疲れていてパスした堂平山が、今日のゴール(最高到達点)です。
また、厳しい上りだろうと覚悟していたのですが、堂平山天文台までの2kmは、斜度7%程度と比較的穏やかでした。途中には、眺めの良い場所もあります。
12:38@堂平山天文台の周りを一周してゴールイン。既に天文台としては現役を引退していますが、ときがわ町は、堂平山の山頂一帯を「星と緑の創造センター」と名付けて整備しています。天文台の建物の中に売店があり、皆さんうどんを注文して屋外のベンチで食べていました。
堂平山山頂から12kmのロングダウンヒル、途中、コーナーで膨れてきた車にヒヤリとする瞬間がありましたが、事無きを得ました。都幾川からダイレクトに白石峠へアプローチするルートは、厳しいですが達成感がありそうなヒルクライムコースでした。
ときがわベースの信号で左折し、ラストの松郷峠を超えて、小川町でK11に出ました。
13:57@一日中一緒だった槻川を遡り、道の駅に帰着しました。朝、ガラガラだった駐車場は満車となっていました。
今回の天空のポピーは、秩父での花見実現に向けての教訓になりました。来年、秩父で桜を見たいのならば、渋滞回避の作戦を十分に練って臨む必要があります。
走行距離:66.4km、獲得標高:1,663m、消費エネルギー:1,928kcal