年末駆け込み西上州遠征(旧碓氷峠編)
この遠征を実行したのは12月23日土曜日、前日の22日は冬至ですので日暮れが早いです。寒さがちょっと緩んだ隙をついての遠征でしたが、ゴールの旧碓氷峠見晴台からは、妙義山の向こうに来年のターゲットとなる御荷鉾山を含む上武山地の姿が見えました。
この更新が、2017年ラストになると思います。皆さん、良いお年を!
11:31@国道18号線の分岐点(右:碓氷バイパス、左:旧中山道)を通過。計画から30分遅れの状態は続いています。
ほとんどの車が碓氷バイパスへ流れ、ここから先は自転車天国でした。
11:41@坂本宿のあたりは、長〜い直線道路。碓氷峠の登り口の宿場として、計画的に開発されたからのようです。
坂本宿から碓氷峠までの区間は、全てのカーブに番号が振られています。この長い直線の終点が、No.1カーブでした。
各カーブに番号札が設置されていることは、事前の情報収集でキャッチしていたのですが、カーブの総数をチェックし忘れて、せっかくのカーブNo.情報も役立ちません。確か200は超えていなかったはずですが、、、
五分ほど走っただけで、No.13カーブです。ちょっとした湾曲もカウントされています。碓氷峠ははるか先と思っていたのですが、ヤビツ峠と同じくらいの距離なんだと、ここで気づきました。
11:56@坂本ダムの横を通過しますが、見通しがよくありません。湖畔まで下る時間もないので今日はスルーします。
このルートには明治時代に建設された鉄道施設群が点在しています。それらを結んで「アプトの道」という遊歩道が整備されています。
12:05@めがね橋(碓氷第三橋梁)。私は鉄道マニアではありませんが、この橋を常々見たいと思っていました。長さ91m、高さ31mでわが国最大規模の煉瓦づくりアーチ橋だそうです。山の中に突然現れる人工物ですが、不思議と違和感はありません。
煉瓦とこのRが堪りません。建築美を感じます。
橋の上に登ってじっくり見学したいところですが、時間がありません。帰路に余裕があれば、訪れることにして先を急ぎました。
めがね橋の少し先に駐車場でアンダーを一枚脱ぎ、登りのオーバーヒートに備えます。妙義山もそうでしたが、この辺りのトイレは入口に扉が付いていて寒気をシャットアウトしてくれます。おかげで冷えずに着替えができました。
斜度は、ほとんど5%前後、体に優しい峠道です。木々は完全に落葉し、まるでオブジェのようです。遮るものがないので日差しが路面までたっぷり届いて暖かく、冬の道も悪くありません。
12:24@碓氷第五橋梁。写真を撮るために斜面を登ろうとしたところ、落ち葉の中に足がズブズブと埋もれました。
12:38@撮影ポイントを探しながら進みますが、同じような景色の連続なので、これぞというポイントがありません。そこでキリのいい番号の標識を記念に撮影することを思いつきました。ちょうどカーブの番号も90番台でしたので、No.100を目標にします。No.99を通過し、いよいよ次だという時に、私を追い抜いて行ったクラウンが、No.100の標識の前に駐車しました。皆さん考えることは同じなんだと思ったら、年配の紳士が降りてきて、車の反対側へ回って、、、
生理現象ですので我慢できない場合があるので致し方ありませんが、No.100の写真はボツになりました。
12:52@前方に大きな山が見えてきました。周りに高い山は見当たらないので峠が近そうです。カーブの総数がわかっていないので、景色が頼りです。
13:11@ラストのNo.184カーブです。すぐそこに碓氷峠が見えています。
碓氷峠、標高960m、分水嶺です。このまま直進すれば軽井沢ですが、今日のゴール、旧碓氷峠見晴台へは右折です。
ここからは、町営林道三度山線を行きます。
斜度が8%くらいにアップしますが、いつもに比べればどうということはありません。木々の間から浅間山が見えるのですが、その撮影ポイントがなくイラつきます。
13:31@ようやく現れた撮影ポイントは、崖に飛び出るように設置された別荘の駐車場でした。これだけクリアに浅間山が見えるとは予想していなかったので大満足です。
別荘地の中を先へ進んで行くと、突然、歩道橋が現れました。何でこんなところに歩道橋が?と不思議に思ったのですが、碓氷遊覧歩道というハイキングコースの一部であることが、見晴台の観光案内板で判明しました。
碓氷峠から見晴台までは5kmほどなのですが、これを甘く見ていました。残り1kmあたりでエネルギー切れです。鉄塔が見え、ゴールは近そうなのですが脚に力が入りません。碓氷峠で何か口にするべきでした。
13:57@フラフラの状態で見晴台の入口に到着。
見晴台へは徒歩で少し登らねばなりませんが、完全にエネルギー切れ。この道を登るためにまずは腹ごしらえをする必要がありました。ついでに駐車場のトイレで、再びアンダーを着込んで体が冷えるのを防止します。
石畳を登ったところは公園になっていました。そして県境です。
見晴台(標高1,200m)というだけあって、眺めは最高です。
見晴台で素晴らしいパノラマを堪能できましたが、ひとつ気になることがありました。どこにも
ここが旧碓氷峠だ!
という印がないのです。観光案内図を見てみると、道はまだ先へ続いています。実は峠はここでした!なんて事のないように、もう少し先まで行ってみることにしました。
ひと登りすると熊野皇大神社がありますが、ここにも峠の印はありません。
14:29@神社の前には、しげの屋という茶店があります。「元祖力餅」に惹かれて近づいてみると、
あ、ありました!
ようやくスッキリ、ホッとしてしげの屋さんで休憩にしました。
暖かいものを食べたくて、力餅そばを注文。本当は、甘い力餅も食べたかったのですが、そばプラス力餅(一皿10個)はさすがと無理で諦めました。
見晴台からは県道133号線を軽井沢へ下ったのですが、この県道は旧軽井沢銀座通りに直結していました。この気候にもかかわらず多くの観光客が訪れていて、道は歩行者天国状態です。フラフラとどちらへ動くか予想がつかない観光客の人混みを抜けるのに苦労しました。
15:07@ようやく国道18号線に戻り、再び碓氷峠を目指します。軽井沢側からは、アレっ、もう?という感じで峠に至ります。
陽が傾き、夕暮れの雰囲気の中、碓氷峠ダウンヒルを開始します。山の影の部分の気温は一段と下がり、凍えるダウンヒルとなりました。車もほとんど走っておらず、国道独り占めでした。
往路ではスルーした第六橋梁。影の部分の方が多くなっています。
めがね橋付近は薄暗くなっていて、人影もありません。橋の上へ行くのは次の機会にします。
15:47@鉄道文化村に戻ってきました。30分で下ってしまいました。体が冷え切って、震えが来ます。とにかく温泉へ!と妙義山往復の際に場所を確認してあった「紅葉の湯」へ急行、たっぷりお湯に浸かってようやく回復しました。
帰路の高速道路も渋滞はなく、スムーズに帰宅。急遽、決行した冬の遠征ですが、かなり満足度の高い遠征となりました。
走行距離:72km、獲得標高:1,444m、消費エネルギー:1,692kcal