Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

桜満開の裏和田峠、最高心拍数を更新

久しぶりの雨の心配のない週末、どこに行くべきか悩みます。先週は、牧馬峠〜宮ヶ瀬を走る予定でしたが、ちょっと地味で面白くありません。もう少しインパクトのあるところと考え、思いついたのは陣馬山和田峠です。東京の八王子(表和田)からと神奈川の藤野(裏和田)からの2つのルートがあり、表和田は激坂で有名で私の実力ではちょっと無理そう。そこで、裏和田ルートで藤野から上って八王子へ下ることにし、評判の激坂を自分の目で確かめてみることにしました。

気合いを入れて5:30に出発します。国道16号線、町田街道と昼間は走りたくないルートも日曜の早朝は気持ちよく走れます。国道20号線甲州街道)は避けて、橋本から国道413号線を進みます。ルートラボでコースを作成した際には気づきませんでしたが、アップダウンの繰り返しのルートでした。津久井湖GCのところで、本日初の本格的な坂が現れて苦戦、本日の先行きに不安が走ります。また結構飛ばす車が多く、ストレスを感じながらの走行となります。

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8:40

道志橋で春を感じる風景が目に入り、ダウンヒルで獲得したエネルギーを放棄してストップ。橋の上から撮影です。この時点ではほぼ無風で津久井湖の水面は鏡状態です。

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9:00

津久井湖からダラダラ続く坂道を淡々と登り、相模湖へダウンヒル。ようやく相模湖大橋が見えてきました。相模湖駅前で国道20号線に入りましたが、

アレレ!!

交通量も少なく、道幅も広いので、413号線より全然走り易いです。ルート選択をミスったかもしれません。

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9:45

藤野駅の手前で山へ入って行きます。中央線の線路を越えるとすぐに沢井隧道が現れます。断面が変化するトンネルとしてマニアの間では有名のようです。

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中へ入ると50m程先で一段階幅が狭くなっており、さらにその先でもう一段階狭くなっています。車道は車2台がすれ違うだけの幅はありません。入り口に信号機もありませんので、自主的な片側交互通行が求められる、「大丈夫かよ?」というトンネルです。写真を撮影しているとバスも入って行きます。トンネル嫌いの私としては、かなりビクビクしていたのですが、一番狭いところでも幅1m程度は歩行者用に確保されていて、無事通過できました。

トンネルを抜けると別世界です。山里の風景となります。平地の桜は既に散ってしまいましたが、この辺りは満開、見頃を迎えています。

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小川の上に桜の枝が伸びて、いい感じ。

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10%の登りも、こんな風景が入り口ならOKです。

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個人のお宅の桜の木ですが、見事でした。

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山の南斜面は、茶畑になっています。

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10%越えの登りでしたが、思わずストップして撮影。この場所で再スタートは失敗しそうだったので、斜度の緩いところまで少し下って再スタートします。

山里の中をゆるゆる(の割りには12%とかあったような・・・)と登ってきましたが、とうとうメインディッシュの登場です。

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10:35

ここから峠までの2.6kmで250m上昇します。このゲートから12%の直線的な登り坂となり、和田峠が牙を剥きます。ここまで撮影でストップしてばかりでしたが、ここから先は登坂に専念します。途中にあるはずの富士山が見えるビュースポットまで、足着きなしで登ることを目標にしました。

この12%区間を通過すると道は九十九折になり斜度は少し緩くなります。といっても斜度が10%を越えなければ緩く感じるという世界です。そしていつのまにか13%区間に突入します。時速5kmを切り今にも止まりそうです。転倒したくないという思いだけでペダルを踏み込み堪えます。

13%区間を突破しても10%以上の上りが続き休ませてもらえません。そんなとき、突然道端に置かれたベンチが目に入ります。「何だ?」と思って顔を上げると、いつの間にか視界が開けていて遠くに富士山が! ビュースポットがこんな傾斜のところにあるなんて予想外でした。しかも再スタートのことを考えると止まるに止まれず登坂を続行せざるをえませんでした。

ビュースポットを通過すると傾斜はさらに厳しくなり12%の登りが続きます。ガーミンの心拍数がさっきから182を表示して動きません。「大丈夫か俺?」と思いつつ最後の力を振り絞ります。

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11:00

限界一歩手前のところで峠に到着。ベンチに座り込み呼吸を整えます。10分以上休んでようやく記念撮影する気になりました。

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峠には見晴らしは全くありませんが、売店(水100円)、駐車場(有料)、トイレ(無料)がありました。写真左の階段を上って行くと陣馬山の山頂です。表和田から続々と自転車が上がってきますが、皆さん疲労度Maxです。

一息付いたところで、撮影できなかった富士山について考えます。そうです、もう一度あそこへ行かなければ後悔します。が、その為には、あの最後の12%区間を御代わりする必要があります。

それでも行きますか? ・・・・・・ yes

ということでダウンヒル決行。

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ベンチのある場所まで下ってきましたが、富士山の姿はありませんでした(泣)。しかたがないので、眼下に見える九十九折の写真を撮影しました。

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しばらく待っていると、うっすらと富士山の影が見えたので撮ってみましたが、この写真じゃネ。どうも今年は富士山に縁がないようです。

さて、また峠に戻らねばなりません。道を斜めに使い、なんとか再スタート成功。2回目の12%区間は、休憩の効果で1回目よりはほんのちょっとだけ楽に上がれました。

再び上がった息を整え、八王子側へのダウンヒルを開始します。表和田は評判通りの激坂でした。表和田への挑戦なんて絶対にしない!と心に決めました。

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12:00

陣馬街道へ出ると鮮やかなピンク色が目に飛び込んできました。桜かと思い近くで見るとツツジのような花でした。でもツツジはこんな大きな木になるのでしょうか?

目的は達したので、後は横浜までの60kmの道のりを帰るだけですが、日中の町田街道は混雑します。渋滞すれば車の横をすり抜けて行くことになりストレス満載です。そこで今日は境川CRを利用してみました。

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桜美林大学の辺りから目黒の交差点までの区間境川CRを走りましたが、ストレスの大幅軽減になりました。お年寄りが散歩していたり、小さな子供を連れた家族連れがいるので、安全最優先でスピードを抑えて走る必要がありますが、お勧めの道です。

16:00

無事帰宅です。

 

走行距離:144.1km、獲得標高:1,469m、消費エネルギー:2,552kcal