Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

春の日差しを求め西伊豆輪行

3月は週末の天気に恵まれず、金曜日の段階では今週末も曇りの予報。フラストレーションが高まり、少し範囲を広げて探してみると・・・晴れマークありました。箱根を越えて西へ行けば日差しが期待できそうです。となると、かねてから行ってみたいと思っていた西伊豆スカイラインが真っ先に候補地に思い浮かび、往復輪行は面倒だなと思いつつも、我慢できなくなりました。

土曜日の5:32発の京浜東北線に乗るために、根岸駅に4:50到着。時間のプレッシャーを感じながら輪行準備、なんとか間に合わせて予定の電車に乗車できました。車内でホッとしていると車内案内板に「東海道線はシステムトラブルで運行停止中」のメッセージが表示されます。どうしよう?と思いつつ、大船に到着すると「東海道線は動きだし、遅れていた小田原行き電車が間もなく到着」のアナウンスが聞こえます。とにかく先へ進もうと小田原行きに乗りました。電車が遅れたこともあり、早朝でもそれなりの混雑です。最前部車両には、すでにお二人の輪行組もいて場所の確保にも一苦労です。

この後、小田原のホームで寒い思いをして電車を待ちましたが、なんとか函南に到着しました。自転車を組み立て、ここでようやく朝食に用意してきたおにぎりを食べれました。

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7:50に函南を出発します。函南到着時点では曇天でしたが、ようやく薄日が差してきました。函南駅からはいきなりダウンヒルで、冬装備でもまだ寒かったです。

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修善寺へは、通常であれば国道136号線ですが、今回はできる限り狩野川沿いを進ます。このルートは路面も整備されており正解でした。しかし、このルートは、右岸、左岸を行ったり来たりします。私は事前にガーミンにルートをセットしてあったのでなんとか走れましたが、はじめての場合はかなり苦労します。余りにも解りにくかったのでルートラボに記録として残しました。

latlonglab.yahoo.co.jp

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大仁城山が見えてきました。多くのブログでこの山の写真を見てきましたが、ようやく実物を拝めました。雲が切れ始め、日差しも出てきて嬉しい!

狩野川に別れを告げ、修善寺ICを通過し、ラストコンビニとなるサークルKでアタックの準備をします。補給食としてあんぱんを1つ用意しましたが、もっと仕入れるべきでした。あとで後悔します。

ここから戸田峠までは、ルートが2つありますが、今日は温泉街を抜けて行く県道18号線ルートを進みます。

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温泉街を登って行くと、修善寺の地名の元になった修禅寺というお寺の前を通過します。9:30ごろで観光客がそろそろ動き始める時間帯、中国語も聞こえてきます。温泉街ルートは、これ以上遅くなると人出が予想されるので週末は注意が必要です。

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温泉街を過ぎると一気に人の気配はなくなります。車やバイクは路面のいい虹の郷ルートのほうを走るので静かです。緩い登り坂をうぐいすの鳴き声を聞きながら進んで行きます。

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少し登って虹の郷ルートに合流し、戸田峠への本格的な登りがスタートします。達磨山高原キャンプ場の紅い屋根が見えてくる辺りから10%の登りとなり、ハアハアしてきたところで達磨山レストハウスに到着しました。

素晴らしい景色が目に飛び込んできます。

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山並みの向こうに駿河湾、そして富士山。雲の上の山頂付近しか見えませんでしたが、見れただけでOKです。思わずここで写真をたくさん撮りましたが、採用したのはこのパノラマ写真だけです。ここは序の口でした。

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達磨山レストハウスから戸田峠までは1.5kmほどの登りですが、後半は10%となりますので少し辛いです。戸田峠を通過すると尾根筋となりますが、まだまだ登り続けます。そして達磨山が見えてきます。

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う〜ん、絶景です。ここまでの登りの疲れが一気に吹き飛びます。

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眼下に戸田の街が見えます。これだけの見晴らしは、なかなかお目にかかれません。

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道は、達磨山の山頂へ向かってワインディングしながら続いています。写真で感じるよりも勾配はキツいです。でも、全く苦しさを感じません。

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坂の向こうに見えるのは青空と白い雲、それに向かってペダルを踏み込みます。西伊豆スカイラインが「天空の道」とよばれる由縁です。

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登り切って振り返れば、そこには絶景があります。

10%の坂道は達成感を味合うものと思っていましたが、

なんだか楽しい!もっと登って行きたい!!

という感覚が涌き出してきました。

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登り切った先でコーナーを曲がると尾根筋のワインディングロードが現れます。これまた感動。撮影ポイントだらけですが、残りは帰路に撮影しようと先を急ぎます。

伽藍山を過ぎると一気に300mをダウンヒルして船原峠へ向かいます。交通量は極めて少ないし、何しろ大型車両が皆無でしたので、飛ばし過ぎにだけ注意して下ります。

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船原峠から風早峠までの後半戦は、前半戦の感動が大き過ぎて面白みを感じられません。林の中を走るので見晴らしもあまりよくありません。唯一の変化は、棚場山トンネルです。風早峠へ向かう際は緩い下り坂ですが、かなり暗い区間があります。トンネル嫌いの方は、ライトが必需品です。

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後半戦も最後に差し掛かったところで見晴らしが開けます。これから走る道筋が消失する山の稜線に今日のゴールとしている仁科峠の標識らしきものが見えます。

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写真をトリミングしてみると黒い点が見えます。

風早峠はいわゆる山と山の鞍部の峠で、あっさりと通過し、ゴールの仁科峠に向かいましたが、ここの1.5kmの10%の登りが今回一番つらかったです。天空の道の魔法が解けてきて、脚の限界が近づいています。

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そして仁科峠に到達。黒い点だった標識が見えた時は、嬉しかったです。

 

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仁科峠からは、眼下に宇久須の街が見えます。ポイント的には、富士山も見えそうな場所ですが、雲が邪魔をしていました。

日差しも暖かく、風も弱かったので、ここでゆっくり休憩しました。あんぱんと持参したエナジーゼリーを補給し、この後の行程を考えます。当初予定では、来た道を引き返し再び達磨山の天空の道を楽しむ予定でしたが、この時点で既に13:00です。戻るには300mのヒルクライムが必要となります。補給食なしでこれに挑むのはリスクが高すぎると判断し帰路につくこととしました。ルートとして、風早峠から湯ヶ島へ下る道と船原峠から修善寺方面へ下る道があります。天城越えをするなら風早峠ですが、今日は修善寺へ戻ります。事前の情報収集で読んだブログに船原峠からのほうが路面がいいと書いてあった記憶がありましたので、それを信じて後者を選択しました。

船原峠からの下りは、安心して下れる路面状態、斜度も厳しくありませんでしたので、ブレーキで手が疲れることもなく下田街道との交差点に到達しました。

下り基調の下田街道を修善寺へ向かいますが、車が気になります。交通量としては、いつも走っているコースに比べても全然少ないのですが、今日一日ほとんど車のいない環境の中を走ってきましたので、慣れるまでストレスを感じました。

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修善寺からは狩野川沿いを走ります。気温も上がり春らしい雰囲気の中、大仁城山が出迎えてくれました。

帰路は三島から輪行。熱海・函南間ででJR東日本JR東海のテリトリーが分かれますが、東京方向から函南、三島へ行く際は、直通の東海道線がそこそこあります。しかし、逆方向は直通の本数は極めて少なく熱海で乗り換えとなることを、はじめて知りました。今回も乗り換え時間が短く、輪行の荷物を抱えて焦りました。

多くのサイクリストが絶賛する西伊豆スカイライン、本当にその通りでした。マイベストルートのワン、ツーを渋峠と競います。どちらも素晴らしいので順位などつけられませんが。

走行距離:100.7km、獲得標高:1,658m、消費カロリー:2,096kcal