Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

近場の未走ルート

週末はいよいよ遠征だ!と思っていたのですが、テストライドの翌日起床すると、腰から背中にかけて張りがあり、少し痛みます。この張りがその後二日経過してもスッキリしません。考えて見ると、下半身は走り込みで強化され、奥多摩周回も絶好調で走り切ることができたのですが、全く強化を行なっていない上半身の腹筋、背筋がその強度に対処できずに悲鳴を上げているようです。天気も今一つであり、ここで無理をする意味はないと鎌倉、逗子、葉山あたりで回復走を行うこととしました。しかし、いつものルートでは、面白くありません。そこで、これまで走ったことのない道を探検することとしました。

5:00@自宅をスタート。鎌倉街道を大船砂押橋で左折し、散在ヶ池森林公園の横の坂を上ります。予定では、鎌倉湖の写真を撮るつもりでしたが、まだ、公園ゲートがクロースしていました。そのまま今泉台の住宅街を抜け紫陽花を見に明月院に向かいます。

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5:59@明月院門前には、早朝散歩の人のみ。明月院ブルーの紫陽花が有名ですが、今年はちょっと紫色がかった花の方が綺麗に撮れました。

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明月院

鎌倉街道に復帰して、亀ヶ谷坂の紫陽花と長寿寺の庭園。

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亀ヶ谷坂

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長寿寺

未走ルートNo.1は、亀ヶ谷切通です。長寿寺から岩船観音へ通じる道で、鎌倉時代からの道のようです。写真ではうまく伝えられていませんが、えっ!と驚く斜度の下り坂でした。その後、鎌倉駅西側の今小路を走り抜けましたが、このルートを走るのは早朝故にできる技、日中は観光客の人混みで迷惑行為となります。

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滑川からR134、逗子渚橋からr207という海岸線定番ルート。材木座海岸、逗子海岸と早朝からかなりの人出でしたが、6:52@葉山森戸海岸は散歩する家族づれのみ、静かでいい感じです。

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未走ルートNo.2は、湘南国際村海側に位置する子安の里。以前から気になっていたこの看板のところを入っていきます。

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少し上ると分かれ道、ちょっと悩んで右に進路をとりましたが、最終的にグルっと回って、左の道からこの地点に戻ってきました。

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ちょっと厳しい上り坂が断続的に繰り返されます。民家と民家の間が上り坂という感じです。それを幾つか突破しましたがついにGive Up。短いですが斜度21%ありました。

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斜度21%を過ぎると開けた場所に出ました。この辺りがピークのようですが、それほどの眺望があるわけでもなく、そのままダウンヒル開始。気付けば、先ほどの分岐に戻っていました。ここは自転車で楽しむルートではないというのが私の結論です。かつての里山の佇まいを見て、感じて、楽しむのがこのルートの本来の趣旨ですが、自転車で走るとヒルクライムにばかり気を取られてしまいます。

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*帰宅後、調べてみると「軽部家の長屋門」、「庚申塚」など肝心のポイントを私は見逃していることが判明しました。

未走ルートNo.3は、湘南国際村山側に位置する上山田の棚田。湘南国際村タイムトライアルの際、斜度6%の長〜いストレートがありますが、その途中を葉山CC方面に曲がり、道なりに木古庭方面へ進みます。

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突然、斜面に水田風景が現れました。確かに棚田です。米作コスト的には見合わない規模ですが、整備され、田植えが行われていました。日本の原風景を維持するべく地元の方々努力されているそうです。感謝!

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未走ルートNo.4は、十三峠、本日のメインです。そもそも十三峠ってどこ?ですよね。葉山から横須賀に至る県道27号線と東京湾側の国道16号線の間には標高100m程の山並みが連なり、ちょっとした秘境となっています。ここを突破するルートがないのかと地図を眺めていた際に、この十三峠を発見しました。神奈川県立塚山公園付近の尾根筋に位置します。

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Google Mapの衛星写真ストリートビューで確認すると、横浜横須賀道路の横須賀ICから横須賀市街へ伸びる支線の塚山トンネル付近まで側道が確認できます。その先も登山道のような道があり、塚山公園へ通じていそうですが、木々に覆われて道を確認できません。いざとなれば自転車を担いで突破できるだろうと探検してみることにしました。

8:34@横須賀IC入口。ここは基本的に行き止まりです。Google Mapで確認したルートを辿りさらに奥へ。

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反対方向から山歩き姿の人が歩いてきたので、なんとかなりそうです。

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8:39@ストリートビューで確認した行き止まり地点に到着。なんと森へと伸びる道は舗装されていました。それにしてもここまで調べ尽くすストリートビューは凄いです。

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このまま山越えできるのかと思いましたが、すぐに階段が現れます。まぁ、想定の範囲内、ここからは担ぎです。そんなに急な階段でなく助かりました。

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8:45@3分ほどの担ぎで暗い山林を突破。多分ここが塚山公園ですが、公園のどの辺りなのか見当がつきません。スマホを取り出し現在位置を確認し、公園内を移動します。

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地図上の道路と思しき場所に出ましたが、その道幅は公園内の散策路と同じです。こんな離合困難な道でも時々車がやって来るので驚きです。道路を横断して直進すると「港の見える丘」とあるので行って見ましょう。

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50m程先に展望台があり、横須賀港を一望できました。停泊する自衛艦がはっきり見えます。標高100mから見下ろす景色は、おすすめです。

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公園に隣接して安針塚があります。この付近は、徳川幕府の外交顧問を務めた英国人ウィリアムアダムス(三浦安針)の知行地だったそうで、その没後に供養塔が建立されています。右が安針、左が妻ゆきのものだそうです。

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安針塚の先が目的の十三峠のはずですが、それらしき標識はありません。とりあえず尾根筋のピーク付近で撮影した写真をアップしておきます。十三峠の由来等については、横須賀市のHPを参照してください。

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尾根筋の道からJR田浦駅方面へダウンヒルしていきますが、その途中に道が渦巻き状のループとなっている箇所があります。ルートを作成している時から気になった場所でした。現地を見て、宅地を造成する際に、道路の斜度を緩和するために造られたであろうことが判明。パノラマで撮影してようやく2本の道をフレーム内に収めることができました。

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苦肉の策で引いた未走ルート、全然期待していなかったのですが、思いのほか楽しめました。

腰の張りも無くなり、いよいよ遠征なのですが、こちらの都合と天気が合致せず、フラストレーションが溜まっています。

走行距離:68.7km、獲得標高:595m、消費エネルギー:1,281C