完全燃焼?撃沈の富士スカイライン
大弛峠の不完全燃焼を払拭するために、今週は、富士スカイラインで富士宮口五合目を目指しました。3年前にも走りましたが、御殿場から標高差1,900mのヒルクライムです。更に、五合目から宝永山(標高2,693m)までの登山をプラスして、今週こそ完全燃焼するぞ!と意気込んで挑んだのですが、、、
御殿場市川島田の湯沢平公園をベースにしました。車載の時の駐車場は、Googleマップの衛星写真を眺めて決めています。湯沢平公園は、おそらく地元の方しか利用しないだろう静かな公園と予想したのですが、、、ドッカン、ドッカンと砲声が鳴り響きます。こんな早朝から派手に演習してクレームにならないのか自衛隊?と不思議に思います。
7:10@自転車を組み立て、まずは水ヶ塚駐車場を目指してスタート。標高500mから1,450mまでの前半戦です。五合目+宝永山ということで、今日は登山装備込み(トレランシューズ、トレッキンポール、防寒具)の重装備です。
7:19@玉穂支所入口の交差点で県道23号線へ左折して滝ヶ原へ。直進すれば山中湖へ向かう国道138号線に繋がります。
r23を1km程進んだあたりで、車のドアをロックしたかどうかが気になり始めます。ロックした明確な記憶がありません。今日は、自転車シューズを忘れて一度自宅に戻るというミスを既にしでかしています。小さな不安がどんどん膨れていきます。今日は忘れ物の日かもしれない!と観念してUターン、湯沢平公園へ戻りました。
結局、車のドアはロックされており、25分程ロスしました。しかし、気分はスッキリしたのでOKです。
7:58@滝ヶ原駐屯地の交差点は、なんとなく騒ついていて、自衛官が交通整理を行なっています。
私:何かイベントがあるのですか?
朝からドッカン、ドッカンの理由が判明しました。陸上自衛隊の一大イベント富士総合火力演習の週末でした。本番は翌日の日曜日ですが、前日から気合が入っています。
気合が入っているのは自衛隊だけでなく、見物客を乗せた観光バスや自家用車がひっきりなしに通ります。
総火演の臨時駐車場を過ぎると交通量は激減、ようやく静かな道に・・・
ドッカーン!!!バリバリバリバリ
随分近くに着弾したような気がしました。
8:42@馬返し(標高1,016m)。再スタートから70分で500mアップなので、私としては順調なペースです。
9:07@富士登山道まで1kmの標識。駐屯地を過ぎてから平均斜度7%の上りが続きましたが、それもこの先500mで終了して斜度が緩みます。
9:19@太郎坊洞門。ここまで来れば水ヶ塚駐車場までは平行移動と思っていたのですが、甘かったです。まだ標高差が100m以上残っていました。
9:51@水ヶ塚駐車場(標高1,450m付近)に到着。三年前は、建築中だった森の駅「富士山」がオープンしていました。基本的に土産物店ですが、軽食が食べられます。ウォシュレット付きの綺麗なトイレもあります。
このタイミングで、富士山が姿を現しました。今日の目標の宝永山とその噴火口もバッチリ見えて感動なのですが、よくよく考えると、この時間に五合目にいればもの凄い絶景を拝めたはずです。御殿場スタートではなく、水ヶ塚スタートにするべきだったかとの思いが湧き上がりました。
10:16@交通規制の係員の人に「行ってらっしゃい!」と見送られ、距離12km、標高差950mの後半戦をスタートします。
10:45@二合目を通過。本人としては特に疲れを感じてはいなかったのですが、150mアップするのに30分もかかっています。この時点でペースが明らかに落ちてきています。
途中で、フラットな直線区間が現れます。このなところあったかな?と思っていると、ロードバイクがドピューンと平地のスピードで追い越していきました。
標高1,700mを超えたあたりからペダルを廻せなくなり、さらにペースがダウン。ヨロヨロの走りになってきました。追い抜いていく自転車の方々から、頑張れ〜!と一声かけられます。
11:40@息も絶え絶えに七曲り駐車場(標高1,900m付近)に到着。三年前はノンストップで五合目まで上りましたが、今日は無理です。ここで休憩せざるを得ません。歳のせいかと少し悲しくなります。先ほど追い抜いて行った人が休憩していて、少し話をしていると同じ年齢であることが判明、さらに落ち込みます。
エネルギー補給をしながら休んでいると、クルクルと脚を高回転で廻してMTBがやってきました。そのバイク、よくよく見ればメリダのe-Bikeでした。地元の方で、腰を痛めてロードからe-Bikeに乗り換えたそうです。バッテリーがどのくらい持つのか聞いてみると、
ここまでパワーアシストMax.で登ってきたのでバッテリー残量が40%ですよ〜
とおっしゃっていました。これだけ登れない現実を考えると、私も早晩 e-Bike かなと思った瞬間でした。
12:01@三合目を通過。休憩して少し回復しましたが、斜度10%に立ち向かうパワーがもはやありません。とにかくまずは四合目を目標に頑張りました。
12:37@四合目で小休止。この辺りは完全に雲の中です。残り1.5kmほどですが、ここから斜度がアップして辛かった記憶があります。
四合目の標高が2,300mとなっていますが、ちょっと怪しいです。三合目から四合目の標高差300mを36分で登った事になりますが、このヘロヘロ状態では考えられないタイムです。十の位で四捨五入の表示に違いありません。
13:05@ラストの斜度10%の直線でもう一回小休止して、ようやく五合目に到達しました。ヤレヤレです。
エネルギー補給を行い、トレランシューズに履き替えます。水がなくなったので、自販機で調達。500mlのペットボトルが300円でした。
13:24@登山スタート。ボロボロですが、もはや意地です。宝永山山頂は到底無理そうですが、行けるところまで行ってみましょう。
いきなりの溶岩の階段。トレランシューズのソールは柔らかく、溶岩が足裏に食い込みます。脚を上げるのが辛くて、泣きが入りました。
溶岩ゾーンを突破すると、ザラザラ急傾斜の登山道。ここは、歩幅を小さくすれば、脚を上げずに進めます。
13:45@六合目(標高2,500m)。五合目よりも混雑しています。風が吹くと汗が冷えて寒く、長袖ジャージを着込みました。
宝永山への道は、六合目から水平移動となります。この二日後に山頂付近で落石事故が発生していますが、いつ崩れてもおかしくない山肌です。
突然、ガスが流れ、青空が見えてきました。このチャンスを逃す訳には行きません。小走りで先へ進みます。
14:01@宝永山第一火口縁。走った甲斐あって、ギリギリで宝永山を拝むことができました。この数分後に山頂は再び白いガスに覆われてしまいます。
宝永山山頂を目指すには、一旦火口へ下り、再び登り返さねばなりません。ここから往復2時間、さすがとその体力は残っていませんでした。今日はここで撤収です。次回、水ヶ塚スタートで、午前中に宝永山を狙いましょう。
前回、寒い思いをしたので、今回は指ありグローブも持参して、万全の防寒体制でのダウンヒルです。おかげで標高差900mをノンストップで急降下、20分で料金所に到達しました。
往路で撃沈してしまった富士スカイラインでしたが、とりあえずは完全燃焼はできた気がします。宝永山は、来年リベンジです。
走行距離:72.1km、獲得標高:2,034m、消費エネルギー:2,330C