2019-御荷鉾スーパー林道(みかぼ森林公園-大仁田ダム)
週末の天気が今ひとつ、ならばと休みを取って平日ライド(6/14)を行ってきました。木曜日に休めれば最高の天気を満喫できたのですが、休みを取得できたのは金曜日。薄曇りで景色的には残念でしたが、ハードなライドをするには、涼しくてよかったかな。
現在、装着しているタイヤはグラベルキング。未舗装路に行かない手はありません。今年の本命は、久しぶりに通行止解除となった中津川林道ですが、待ちかねた皆さんが殺到していて、かなり慌しい様子です。それ以前に、18kmに及ぶロングダートを私が走りきるには、それなりの事前準備も必要です。
それではどこへ行きましょうか?
栗原川林道、田代山スーパー林道といった有名ロングダートも現在通行止、奥鬼怒スーパ林道はさすがと遠い。となるとここしかありません。
今回は、道の駅下仁田をベースとして、みかぼ森林公園入口からスーパー林道に入り、大仁田ダムから道の駅へ戻るという、御荷鉾の美味しいところを摘み食いする欲張りルートを作成しました。Googleマップを見ながら県道をピックアップし、下図のようなルートが出来上がりました。みかぼ森林公園の入口までに2つの小さなピークを通過することになりましたが、標高1,000mを超える林道区間と比べると小さな突起、気にも止めなかったのですが、これがねぇ、、、
7:15@リニューアル工事が完了し、スッキリした道の駅下仁田をスタート。みかぼ森林公園入口までの30km、目標タイムを3時間に設定しました。
国道254号線を藤岡方向へ500mほど走り、県道193号線へと右折します。これから向かう西上州の山並みは雲の中です。山の上は雨か?と心配になります。
7:45@富岡市との境が、r193のピークでした。標高は約420m、平均斜度5%ほどの道でしたので、調度良いウォーミングアップです。富岡側に一気にダウンヒル、獲得した位置エネルギーを惜しげも無く放出します。
7:56@南後箇(みなみごか)交差点で、V字ターンして県道192号線に入ります。
そして、1km程先の集落を抜けると、
( ̄△ ̄;)エッ・・? 道が消えました、、、
「消える」訳はありません。余りの激変に、そんな気持ちとなったのです。そして、追い討ちをかけるように、
工事中につき通り抜けできません
とあります。一瞬悩みましたが、「まだ朝の8時、工事は始まっていないだろう」と考えて、怪しい細道へと突入しました。帰宅後、群馬県の通行規制情報を調べて見ると「県道192号線」ではなく「秋畑富岡線」として規制情報がアップされていました。地元民じゃないとわかりませんよ〜。
300m先が工事現場(法面のコンクリート塗布)でした。人影があり、既に工事の準備を始めています。恐る恐る通してもらえないかと相談します。
工事の人:この先、重機が道を塞いでいて通れないよ。
私:重機の横を通れませんか?
工事の人:しょうがないな〜。通り抜けられるのなら行ってもいいよ。
私:あ、ありがとうございます。
工事の人:帰りはダメだからね!
私:了解しました〜
自転車を抱えて、重機の横を蟹歩きし、なんとか工事区間を通過できました、ホッ。
8:13@ホッとしたのも一瞬でした。その先に現れたのは、コンクリート舗装の斜度10%超区間です。
少し抵抗しましたが、前方に現れた壁のような上り坂を見て戦意を喪失、降参です。押して歩くのも辛い勾配、ガーミンは17%、18%に張り付いています。南ヶ岳林道の悶絶区間の遥か上を行く即死区間でした。
8:34@ようやく18%区間を突破、集落の畑に出ます。写真の通り、斜度はまだ10%以上あるのですが、私の眼には十分に平坦に見えました。
8:40@「藤田峠キャンプ場」という道標があり、ここは藤田峠と呼ばれるのだと知ります。小さな突起と侮った結果、たった2kmに40分と、大幅なタイムロスとなりました。
甘楽町側へのダウンヒル、道幅は広く、路面も良好でしたが、随所で直下降します。
8:52@秋畑地区の中心部で県道46号線に出ました。r192は一生封印です。遠回りになりますが、r193を甘楽町の道の駅まで走り、そこからr46というのが正解でした。
やっぱり二桁の県道は違うな!と思っていると、こんなアバウトな標識が。
この辺りで、ロードバイクに追い抜かれます。本日遭遇した自転車はこの一台だけでした。
秋畑の集落を抜け、山道となると道幅が、、、
9:35@そろそろ休憩しようと思っていると、遥か頭上に白いガードレールというお馴染みの景色が現れます。r192で散々痛めつけられた割には気持ちは前向きで、あのガードレールのところまで上って休憩しようと頑張ることにします。
9:49@一辺500m以上という気長な九十九折れの道を走り、休憩ポイントに到着。眼下に秋畑集落を眺めながら、エネルギー補給しました。
10:15@神社のあるT字路で鬼石からの県道177号線と合流します。付近に集落は見当たりませんが、よく整備された神社でした。神社の横手に「みかぼ森林公園 8km」の案内表示を発見。既に、目標タイムの3時間が経過してしましたが、まだ1時間かかりそうです。
平均斜度6%の上り坂が延々と続きました。変化の乏しい道で、これはという撮影ポイントもありません。淡々とペダルを回すことに専念します。
11:09@前方の山の斜面に記憶にあるガードレールが見えてきました。
11:13@目標タイムから1時間遅れで、みかぼ森林公園の入口に到着。標高も1,100mを超えました。
11:18@先ほどのガードレールのところで休憩。グラベル区間に備えてエネルギーをチャージします。
かろうじて西御荷鉾山が見えますが、今日は山の景色を諦めるしかありません。
11:38@本日のメインとなる30kmの林道区間をスタートします。目標タイムは4時間と考えていたのですが、舗装路の30kmですら4時間かかったので、どうなることやらです。
八倉峠までの約13kmはグラベルです。昨年秋に訪れた際には、このグラベル区間に至るまでに消耗して、グラベルは半分押し歩きとなりました。今日はそのリベンジです。
管理棟までの1.5kmが少しタフな上り、心拍数が跳ね上がります。冬季閉鎖解除のタイミングで路面が整備されており、昨年秋よりも走りやすくて助かりました。
展望台の所まで来れば、つらい上りもあと少し。この天気ですので、展望台はパスします。
11:53@極上のグラベルに到達。この林道のハイライト区間が始まります。
11:57@森林公園管理棟。駐車場には登山者の車が一台停まっていますが、誰もいません。今日はバイクも見かけません。東屋のベンチに腰をおろして寛ぎました。御荷鉾スーパー林道を独り占めです。
12:10@周囲のグリーンと白い道の対比が美しいお気に入りポイントを通過。これで青空であれば、最高なのですが、、、
12:24@叶山のビューポイントですが、砕石場はぼんやりとしか見えません。
12:42@赤久縄山の登山口付近。標高も1,400mを超え、ここから先はアップダウンの道となります。
12:56@傾斜の強い区間は舗装されています。この付近もビューポイントなのですが、今日は残念な景色です。撮影しているとジムニーがやってきました。林業関係者の車両を除けば、本日遭遇したのはこの一台だけです。
13:04@斜度10%の舗装路を上り切ると、再び、グラベルに突入します。
この辺りが林道の最高到達地点(標高1,460m?)かなと撮影したのですが、この後、一旦下って上り返しました。
13:21@下仁田へ戻ってきました。
13:26@記憶にあるコーナーです。昨秋、道の左側は大きく削れて水路と化していましたが、それが全部埋め立てられていました。冬季閉鎖解除のタイミングで、大量の土を投入して路面を整備するようです。林道の路面が年間を通じて変化していくサイクルが判ってきました。
13:56@とても走れるような状態ではなかった八倉峠付近も整備されていました。一応、フラットですが、柔らかいので大雨が降るとすぐに流れてしまいそうです。
ハ倉峠からは舗装路となります。いつもはホッとひと安心するのですが、今日はなんだか物足りません。
14:02@崩落現場もガスで白く、あの景色はお預けです。
14:17@スーパー林道展望台もパスして先を急ぎました。(展望台への激坂を上らずに済んでホッとしたのは秘密です。)
展望台から塩之沢峠までの区間は大規模な伐採が行われていました。これにより多くのビューポイントが新たに生まれていました。晴天なら各駅停車確実です。
14:40@上南隧道。ここでテールランプのボタンを押しますが、点灯しません。先週の秩父の雨中走行で壊れてしまったようです。車が来ないことを祈って突入します。実は、先週の雨で壊れたものが他にもあります。愛用してきたコンデジのXQ2がおかしなエラーを出すようになってしまいました。今週からカメラが変更となっていますが、この話はまたいずれしましょう。
14:45@塩之沢峠。エスケープして下山するならば、ここが最後のポイントです。晴天であったならば、消耗してヘロヘロになっていたと思われますが、曇天のおかげで体力、気力はまだ十分、予定通り大仁田ダムを目指すことにします。
南牧村まで距離1.5km、標高差100mの上り返し、本日最後の上り坂と頑張ります。さすがとスピードは出ません。この区間、一年前に比べて路面の湾曲が目立つのが気になりました。下の地面が動いている証拠な訳で、崩れる可能性を秘めていそうです。
15:00@写真の突き当りから南牧村です。最後のおにぎりを食べて、グラベルのダウンヒルに備えます。
15:19@屋敷山隧道を通過。このトンネルを抜けると、昨年春に苦戦したガレた坂道となりますが、今回、仮想中津川林道として是非試走したかった場所です。
森林公園内のグラベルのようには整備されておらず、ガレガレ区間は健在でした。何度も自転車のコントロールを失いかけてヒヤリとします。特にガレガレの場所は、下車して安全優先で進みました。
120%の集中と緊張を強いられるので、時々自転車を停め、周囲の景色でリラックスします。
転倒することなく急坂区間を突破。フラット区間に到達できました。ヤレヤレです。
16:02@本日のグラベル修行を無事終了しました。
下仁田への帰路は、この谷筋を走ることになります。
16.09@大仁田ダムは、今日も豪快に放流していました。結局、林道区間の30kmに5時間要しました。
残りは下り基調の20km。大仁田川を下って行きます。
16:45@道の駅に帰着。r192で苦戦して、どうなることかと思いましたが、グラベル区間を高い乗車率で走破することができ、充実した一日となりました。
走行距離:77.9km、獲得標高:1,854m、消費エネルギー:2,223C