Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

北総を横断して犬吠埼へ(後編)

後編は、屏風ヶ浦犬吠埼を目指します。屏風ヶ浦は、東洋のドーバーと呼ばれています。東洋のナイアガラ「吹割の滝」は、ちょっとがっかりだったのですが、果たして屏風ヶ浦はどんなもんでしょうか?

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11:40@芝山仁王尊をスタート。道はいつしか県道45号線となっています。かつての谷津道が県道に昇格したような道でした。道路案内標識のローマ字表記で、八街を「やちまた」と読むことが判り、千葉県理解度がアップした気分になります。

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県道45号八日市場八街線

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ルートラボ

北総台地を抜け、九十九里の平野部に突入。再び道路案内で、匝瑳を「そうさ」と読むことが判明、普通これは絶対に読めませんよ。

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多古町付近

11:49@高谷川。鏡面のような水面が印象的でした。長閑でホッとする景色です。

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高谷川

匝瑳市飯倉付近で総武本線に到達しましたが、幹線道路の国道126号線を避けて一本裏の地道を走りました。この辺りから犬吠埼を目指して北上開始です。

12:45@九十九里ビーチラインに到達。スタートから80km、房総半島の横断完了です。

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匝瑳市吉崎付近

九十九里ビーチライン(県道30号線)という名称ですが、海は全く見えません。九十九里サイクリングロードを走れば海岸線で太平洋を見ることができますが、海辺のCRは砂に埋もれている可能性があるのでパスしました。この判断は正解だったのか?と今になって気になっています。

13:06@九十九里海岸最北端の荻園海岸まで来て、ようやく太平洋と対面しました。思いっきり視野が広がります。

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荻園海岸

飯岡漁港まで来ると、次の目的地である刑部岬の飯岡灯台が見えてきました。ムム?あの上までどうやって行くんだ?

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刑部岬

岬手前で左に曲がり、大きくまわり込んでから登坂を開始します。ここまで90km走って来ましたが、私でもアウターオンリーで走れるフラットな道でした。この日初めてのヒルクライムに備え、フロントをインナーへ落とします。

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飯岡灯台への道

13:28@刑部岬の上永井公園に到着。飯岡は、漫画家ちばてつや氏が育った町ということで、明日のジョーの石像が設置されています。

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刑部岬展望台

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飯岡灯台

岬の展望台からの眺めは素晴らしく、特に九十九里海岸を一望する景色は、一見の価値ありです。

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当然ながら丸い水平線を堪能できます。

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春を感じた海

上永井公園には魚料理のお店があり、とても魅力的だったのですが、これから屏風ヶ浦犬吠埼を巡らねばならず、時間がありません。ここはグッと堪えて、最後のおにぎりを食べてエネルギー補給しました。

14:00@銚子ドーバーラインへ向けスタート。この区間も幹線道路は避けて地道を行きます。畑の中をアップダウンする道とその両側に開ける景色は、三浦半島先端部と驚くほど似ていました。

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キャベツ畑の道

 

14:24@銚子ドーバーライン、正式名称は、県道286号愛宕山公園線で屏風ヶ浦の上を走る道です。観光道路なのでそこそこの交通量があり、この日唯一ストレスを感じた場所でしたが、屏風ヶ浦観光のためにはこの道を走らねばなりません。

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ドーバーライン

ドーバーラインの途中で自転車を停め、屏風ヶ浦探検を開始。Googleマップの航空写真で確認した海岸線へ降りることができるポイントです。駐車スペースもなく、車両ではアクセスすることができませんが、自転車ならアクセス可能です。

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轍があるのでオフロードバイクの先客があったようです。道の先端で視界が開けるかと思ったら、そうは簡単には行きませんでした。この崖の上へ行く必要があるようです。

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関東ローム層の赤土の崖

ズルズルに滑る赤土の台地、斜度も20%以上あります。慎重に慎重に登りました。歩けるSPDシューズだからなんとかなりました。

そして、東洋のドーバーは、期待を裏切りませんでした。

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海岸線に降りてみると、さらに大迫力の絶景でした。海岸線に連なる断崖絶壁、波により侵食された海食崖だそうです。こんな景色は初めて見ました。

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犬吠埼方面

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刑部岬方面

屏風ヶ浦に大満足。本来の観光スポット「屏風ヶ浦遊歩道」にも立ち寄る予定でしたが、もう十分です。犬吠埼へと先を急ぎました。

15:03@途中の地球の丸く見える丘に立ち寄りましたが、飯岡上永井公園の展望台の勝ちです。展望台も有料なのでパスしました。

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地球の丸く見える丘から見る屏風ヶ浦

15:18@犬吠埼灯台に到着。観光客で賑わう有名観光地、観光地然とした場所なので、今ひとつ興味が湧きません。この気分が写真にも表れていて撮り方が雑です(自転車の車輪が切れてます)。

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犬吠埼灯台

観光案内では、

関東・銚子半島の最東端の犬吠埼。三方を海に囲まれた海食台地で、断崖絶壁の下に横たわる無数の岩礁で荒波が砕ける様は、見ごたえがあります。

となっていますが、断崖絶壁にせよ、砕ける波の迫力にせよ、屏風ヶ浦のの方が数倍強烈でした。ルートとしては、犬吠埼屏風ヶ浦→刑部岬の順に巡るのが正解のようです。

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犬吠埼

15:47@半島部の外周をグルっと周りゴールの銚子に到着。最後のランドマーク銚子大橋を写真に収めました。それにしても、利根川河口の迫力に圧倒されました。凄い川幅、凄い水量です。河口と言うと、地元の相模川河口のイメージで固定化されていたのですが、叩き壊されました。

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銚子大橋

予定より早く銚子に到着できたので、駅周辺で魚料理と思ったのですが、当たりをつけていたお店は皆お休みです。仕方なく駅のNewDaysで鯖の押し寿司を購入し、総武本線に揺られながら食べたのでした。

走行距離:115.4km、獲得標高:456m、消費エネルギー:2,178C