霞ヶ浦と水郷巡り
年明けの三連休、1/12の夜に神奈川西部や奥多摩も雪の予報で、山間部はオフシーズンに突入です。目的地が平野部に限定されたことで、未訪のコースリストの中から霞ヶ浦を取り出しました。実は、私はこれまで茨城県を走ったことがありません。これで晴れて関東6県制覇です。
霞ヶ浦をグルっと一周すると約100kmとか、超フラットであることは、人伝に聞いていました。同じような景色のメリハリのない道が100kmも続く訳です。どう考えても、カスイチは東京湾ループよりも単調なコースとなりそうです。そこで、水郷の観光を組み込むことでコースに変化を加えてみました。土浦を起点として南下し、潮来、佐原で観光スポットを巡ります。そして土浦には戻らずに、成田をゴールとします。北風の季節ですので向い風回避です。
05:53@根岸駅を出発。予報では土浦の早朝の気温は氷点下です。「寒さ対策」として、土浦8:00スタートとなるように列車を選択しました。朝日が上り、少し気温が上昇し始めてから走り始める作戦です。
7:41@土浦に到着。品川での乗り換え一回のみ、奥多摩に行くよりも全然近いです。
土浦を訪れるのは2回目ですが、前回は学生時代なので、実に40年ぶりです。筑波学園都市へ行くためには、ここが起点でした。当時の面影は全くありません。高層ビルまである全く別の街となっていました。
サイクリング拠点施設「りんりんスクエア土浦」があるはずですが、パッとはわからず、駅前の土浦市役所1Fで自転車を組み立てました。
8:03@駅前からは、大きな矢印が誘導してくれるので迷う心配がありません。
矢印に従って走ると、すぐに湖畔に出ました。このまま湖畔のサイクリングロードに突入かと思いましたが、一旦県道48号線に戻されます。コンビニがあるのは県道沿いなので、これはこれでOKです。
8:29@食料を調達して湖畔へ向かうと、一面の蓮田が眼前に広がりました。茨城県はレンコン生産日本一だそうです。
8:34@ほどなくサイクリングロードに出ました。写真のようにサイクリングロードとなっている部分もありますが、大部分が湖畔の一般道、自動車と共存です。
水神様で今日一日の無事を祈願。
すこぶる良好な路面の道を行きます。km標識には「西浦中岸」とありました。通常、霞ヶ浦と認識している湖は、より海側に位置する北浦に対し、西浦と呼ばれるようです。この西浦中岸区間は横風でした。日差しはありますが、冷たい北風を浴び続ける左半身が冷えます。
8:52@遥か前方の陸地が見えません。左が房総半島、右が三浦半島の東京湾のようです。霞ヶ浦の大きさを実感しました。
今回、霞ヶ浦を時計回りに走る選択をしたのですが、一つ誤算がありました。朝に土浦をスタートすると常に太陽に向かって走ることになります。このため常に逆光となり、写真撮影に苦労しました。
湖上に不思議な小屋が見えてきます。湖内に設置した網の中で魚を飼う「網いけす養殖」の施設のようです。遠目に見えた時は、あの小屋まで探検してみようと思いましたが、小屋へ通じる簡易橋は、吊り橋を渡れない人間が歩けるようなシロモノではありませんでした。
コンビニで食料調達を行った際にドリンク購入を忘れたため、水分補給なしで走らざるを得ませんでした。湖岸を走ること一時間、佃煮工場の軒先に自動販売機を発見! 干上がる前に無事給水できました。
9:34@最初のランドマーク、歩崎森林公園のかすみキッチンと水族館を通過。かすみキッチンはまだ開店準備中です。この辺りは北東に進路を取るため、向い風に虐められます。
9:45@霞ヶ浦大橋で対岸へ渡りショートカットします。見事なまでに遮るものが何もありません。強風に煽られる恐れがあるので、姿勢を低くして慎重に走り抜けました。
9:51@対岸は行方市、第二のランドマーク、霞ヶ浦ふれあいランドに到着。ここで1回目の休憩です。いつものようにおにぎりとステックパンでエネルギーを補充します。
10:10@潮来目指して出発。ここより西浦左岸地区となります。追い風の恩恵を受けペースアップします。湖岸の風景が蓮田から田圃へと変化しました。
直角コーナーを曲がると全長2kmの直線、ルートを引いた時から気になった区間でした。霞ヶ浦でしか体験できない直線です。街路灯など一切ないので、夜間は真っ暗で恐ろしそうです。
真新しい休憩スペースには、「空気入れ」まで設置されていました。
11:01@第三のランドマーク、北利根橋が見えてくると西浦左岸も終了です。
11:15@潮来に到着。予定より15分遅れですが、私としては上出来、許容範囲内です。
観光船の船着場にも、あやめ園にも人影はありませんでした。完全なシーズンオフです。やっぱり水郷は春から夏でしょうか。
潮来で昼食と思っていましたが、これだけ寂しいとそんな気分になりません。街をぐるっと周ってから、潮来大橋で対岸に渡りました。対岸は、常陸利根川と利根川に挟まれた大きな中洲地帯です。
11:34@水郷の定番観光スポット「加藤洲十二橋」の入口の水門。五月のあやめのシーズンになると、さっぱ船(櫓を使う手漕ぎ舟のことだそうです)が水路を行き来するニュース映像が流れます。イメージしていたよりも水路の幅が狭く感じます。
水路に沿って遊歩道があると思っていたのですが、水路は民家の間を通っており、近づけません。十二橋ラストの思案橋のところでようやく接近できました。
十二橋を通過すると田園地帯となります。水路は与田浦まで続いていました。霞ヶ浦を見てきたのでサイズ感覚が麻痺していますが、与田浦も十分大きな湖でした。
12:03@利根川左岸に到達。河口から37.5km地点です。次の目的地は、右岸の37km付近なのですが、水郷大橋まで大きく迂回しなければ到達できません。
12:12@何やら大きな水門が見えてきました。
水門のところが公園になっていたので、休憩&エネルギー補給することにしました。この場所は、横利根閘門という水位の異なる河川や運河間の水位を調整する施設です。1921年(大正10年)に建設されたもので、重要文化財に指定されているとのことです。
12:34@水郷大橋の上で千葉県に突入しました。
12:50@津宮鳥居に到着。ここは、かつては香取神宮への表参道口だったそうです。香取神宮へ行くのであれば、由緒あるルートを走ろうと、この場所に立ち寄ることにした訳です。とても立派な鳥居でした。
かつて参道であっただろう道を進むと、今日初の上り坂が現れました。ヒルクライムが新鮮です。
13:05@香取神宮に到着。神社付近は大渋滞、ものすごい人出です。参道には、たい焼き、たこ焼き、イカ焼き、じゃがバタ、射的とお祭り屋台のオンパレードでした。
門前に自転車を停めて歩くこと5分、参拝待ちの大行列を見て引き返しました。まだ、初詣のシーズンなんですね。
13:26@最後の観光スポットとなる水郷の小江戸佐原に到着。小野川沿いに古い街並みが残されています。香取神宮ほどではありませんが、ここもかなりの人出です。
13:45@佐原駅、最近の観光地の駅はオシャレです。駅の周辺で昼食をと思ったのですが、目星をつけていた食堂もラーメン屋も昼の営業を終了していました。やむなく、唯一営業していたパン屋の喫茶コーナで済ませました。
14:10@成田へ向けて出発。当初、佐原から輪行するつもりでしたが、電車の乗り継ぎが今ひとつで、日中の時間帯は成田で総武線快速を30分待つこととなります。ホームで待つくらいなら北総を探検しようと、成田をゴールとするルートを用意しました。
まずは、利根川を遡り神崎町を目指します。この区間、利根川右岸のCR、国道356号線(利根水郷ライン)、R356の側道と3つの道が並走しています。利根川の景色も見飽きたので、交通量も少なく、最も風の影響を受けないR356側道を走りました。
神崎町で利根川とお別れし、県道63号線で一路成田を目指しました。予想していましたが、北総の丘陵地帯を貫くr63は、小さなアップダウンの繰り返しでした。
15:27@香取神宮でお参りできなかったので、成田山でお参りしました。
成田周辺も大渋滞でした。道幅が狭く、歩行者もいるので、渋滞の車列の横をすり抜けることもできません。やむなく一旦駅とは逆方向に走り、線路沿いの細い道を辿って行くと、、、
自転車を担いで強行突破しました。
新勝寺へ向かう参道は歩行者天国。が、ここは横浜中華街か!というほどの人混みです。とても乗車できる状況ではなく、駅まで1kmほど押し歩きました。
15:55@最後でドタバタしましたが、ほぼ計画通りに成田駅に到着。横須賀線直通の総武線快速で帰宅しました。あれだけの人混みだったので、電車が混雑するのではと思ったのですが、それほど苦労せず座席を確保できました。皆さん、どうやって帰ったのか謎です。
今回の輪行で、思いの他、土浦が近いことがわかりました。次は、筑波山ですね。
走行距離;106.7km、獲得標高:294m、消費エネルギー:1,872C