Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

御荷鉾スーパー林道EAST(神流湖〜八倉峠)<後編>

道の駅「万葉の里」から36kmを4時間かけて走って、ようやく御荷鉾森林公園の入口(標高1,100m付近)まで到達しました。

saetta0404.hatenablog.com

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11:38@いよいよ未舗装路区間に突入します。この日のために、タイヤをグラベルキングSK-32Cに交換しました。

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最初のカーブを曲がると御荷鉾山連山を一望できるビューポイント(VP-3)がありました。ここまでの道中、西御荷鉾山やオドケ山の撮影ポイントが見つからず、写真は無しと諦めていたのですが、意外な場所でその姿をバッチリ捕らえることができました。

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御荷鉾連山

久しぶりのグラベル走行を楽しむ予定だったのですが、予想以上に斜度が厳しく疲れた脚に堪えます。

11:50@斜度8%〜10%のグラベルに必死で抵抗しましたが、心拍数が危険領域に突入。わずか10分で Give Up となりました。情けないですが、押し歩きスタートです。

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御荷鉾スーパー林道にも流れ止めブレードが設置されていました。ここのブレードは高さがあり、迂闊に突っ込むと跳ね返されるので要注意です。二枚のブレードの繋ぎ目を狙うのがオススメです。

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12:07@トボトボ押し歩いていると「山の神の丘展望台」の道標が現れました。展望台まで20mなら行ってみましょう。

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階段を登って行くと、四阿風展望台がありました。

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望遠鏡(無料)が設置されていました。

全く期待していなかったのですが、立派なビューポイント(VP-4)でした。真正面に榛名山がはっきり見えます。赤城山は霞んでいますが、前橋、桐生あたりまで、西上州の平野部を一望できます。

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西上州の平野部がバッチリ

山の神の丘への分岐を過ぎると、斜度も緩み、走りやすいダートとなりました。

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12:22@御荷鉾森林公園管理棟に到着。歩き成分が多かったので、思っていたよりも遠かった印象があります。管理棟には、プロテクター完全装備のオフロードライダー達が先着していました。

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管理棟の横に広場と四阿があります。日差しを浴びながら四阿で休憩しました。標高は1,400m付近、モミジが色づき始めたところです。紅葉のピークは10月中旬から下旬にかけてですね。

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12:39@エネルギーを補充して出発。珍しく計画より20分先行しています。

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高原の林間を行く極上グラベルロードです。ここに至る全ての苦労が報われます。ゆっくり味わって走らないと勿体無い!

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12:53@送電用の鉄塔を通過すると、ビューポイント(VP-5)がありました。今度は、秩父側の山並みが見えます。

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鉄塔の横を下るとVP-5

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いつも山の名前がわからず残念な気分になるので、帰宅してから調べました。石灰石の採取場となっている叶山は、白い筋のように見えます。その左に双子山、奥に両神山です。そして背後に高く聳えるのが奥秩父の山並み。大弛峠は、甲武信ヶ岳三宝山の方向に位置します。

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13:11@赤久縄山(あかぐなやま、標高1,523m)付近。道標に頂上まで450mと記されており、プチ登山を一瞬考えましたが、垂直方向に100m上昇する余力は無いと諦めました。

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13:22@切り立った崖が現れ、舗装路となります。斜度10%の上りです。

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この崖区間が VP-6 でした。スーパー林道展望台よりもこの辺りの標高は高く、遮るものがありません。秩父方面の眺望はここが一番でしょう。

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13:29@落ち葉に覆われた路面。道は再び未舗装となります。

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また展望台があったので、ここも探検してみます。

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階段の途中で薄々気づいていたのですが、

樹木に囲まれ、何も見えません!

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テーブル&ベンチと屋根と望遠鏡?があるのでここは休憩所と考えましょう。八倉峠から来た場合、ちょっと一息入れたくなる場所と思います。

13:41@そろそろスーパー林道最高地点のはずですが、ランドマークは何もなく、次第に道は下り始めました。

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傾斜がキツくなるに伴い、路面が荒れて行きます。水の流れた跡が深く削れ、大きめの石が散乱、泥濘も現れます。危険を感じる場所は、安全第一の押し歩きです。

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八倉峠までの最後の1kmは、路面が最も荒れていました。もはや私の技術では乗車は不可能、押し歩きで下ります。こんな道でも数台のジムニーと遭遇しました。

14:37@八倉(ようくら)峠が見えて来ました。道を横切るように水が流れたのでしょう、路面が全面的に刳れています。

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土砂が峠付近の舗装路を埋め尽くしており、半年前とは様変わりしていました。傾斜の強い区間の舗装を考えないと、今後維持が厳しいのではと感じました。

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八倉峠から大崩落現場への道は無事でした。

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春は霞んで見通しの効かなかった大崩落現場ですが、今回は感激のクリアビューでした。台風の強風のおかげでしょうか。この場所が、本日最高のビューポイント(VP-7)でした。

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正面に浅間山

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妙義山もはっきり見えました。

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この場所で、今日初めて自転車と出会いました。八倉峠への迂回路は、この道ですか?と聞かれます。前回、私もこのダートでいいの?とちょっと不安でしたので気持ちがよく分かります。彼は、八倉峠から下仁田へ下り、高崎方面へ向かうとのことでした。

14:58@神流町へのダウンヒルを開始します。

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路面状態は基本的に良好ですが、突然、穴ぼこが出現したり、グレーチングに段差があったりと気が抜けません。今日はここまで見事に計画通りです。

充実した一日だったなぁ〜

と、気分は終了モードだったんですが、、、

15:08@峠から下って来た道は、林道八倉線でした。この林道に鋭角に接続する道があり、ここで道は二手に分かれます。

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鋭角な分岐:斜度15%くらいの下り坂です

コースを作成する際に、ちょっと迷ったことを思い出しました。八倉峠からの下りには、選択可能な道が複数あったのですが、ストリートビューの画像はなく、道の状況を確認できませんでした。仕方なく、Garminの「人気ルートを検索」という機能を利用してルートを決定、インプットされたのは道なりに進むコースBでした。

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道標(国道462・神流町 尾附)が指し示す鋭角に下る道はコースAだったのですが、携帯も圏外のため確認できません。少し迷った末、Garminを信じて直進しました。

15:15@小豆の滝。道標には [ 350m 10分] と記されています。今日は時間的にも余裕あるし、寄って行こう!と、軽い気持ちで滝探検に出発したのですが、、、

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たくさん棒切れが立てかけてある意図を察知できませんでした。

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始めは道らしきものがありましたが、そのうちに自力でルートを切り開く、デインジャラスな道というか、斜面となりました。トレッキングポールが欲しい!

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そして、かなり苦労して到達した場所がこれでした。確かに小豆(あずき)サイズですが、、、

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帰宅後、Googleマップに登録されている小豆の滝の写真を見ましたが、似ても似つかぬ風景です。そもそも、沢登り用の登山装備がないと近づけないのでは、、、

15:36@滝探検で20分程ロス、トットと帰ろう!ダウンヒルを再開しました。

しかし、間も無く異変の兆しが現れます。道が上り坂となり、馴染み深い黄色い三角形の標識に、12%と書かれています。

こんな登り返しがあるなんて聞いてないよ!

と心の中で叫びました。さらに数回のアップダウンを繰り返すと、道は本格的な上りとなります(コースC)。ここでGarminがミスコースの警報音を発し始めました。

分岐なんてなかったよな〜

と思いつつ引き返すと、

15:55@コースB(林道境沢線)を発見。これは見落とします。

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恐る恐る林道に入ってみると、未舗装の道が待っていました。

大丈夫か?この林道???

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未舗装区間は短く、すぐにコンクリート舗装の道となりましたが、これがとんでもない斜度、かつ、凹凸があったり、苔が生えていたり、水が流れて、、、

・・・・・

 

気づくと下ハンドルを握ったままの姿勢で道に寝ていました。

濡れた苔で後輪がスリップ、見事に横転したようです。左に倒れたので自転車の駆動系は無傷でしたが、左肩打撲、左臀部に擦過傷、ビブショーツ破損(廃棄処分)と我身で被害を引き受けました。スピードは出ていなかったので打撲や擦過傷で済みましたが、ここで動けなくなっていたら確実に遭難していました。

転倒現場の写真はありません。転倒直後は気が動転していて、現場を撮影する余裕はありませんでした。とにかく斜度が落ち着くまでは押し歩きに徹することにして出発。

写真は、勢いよく水が流れる斜度19%区間です。センター付近の黒い部分がスリッピーで、歩いて下るのも怖かったです。

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16:18@R299/462の神流町恐竜センター付近に出てきました。森の中を1時間は彷徨った気分だったのですが、僅か20分間の出来事でした。

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神流町中里から見る叶山は、山頂が採石場とはとても想像できません。独特の姿で存在感がありました。

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16:50@結局、予定より50分遅れで道の駅に無事?帰着。閉店直前の直売所に飛び込み、お土産の野菜をゲットできました。

八倉峠からの道は、やはりコースAが正解だったのでしょうか? 私が車を運転していたとすると、そのままコースCを進んだ気がします。いづれにせよ、コースB(林道滝沢線)にチャレンジされる方は、くれぐれも注意ください。

走行距離:69.9km、獲得標高:1,572m、消費エネルギー:2,239kcal