夏休み恒例プチ旅行:丸沼高原と日光白根山
夏休みの恒例行事となっているプチ旅行、とにかく涼しいところ!というのが、奥様からのリクエストでした。自転車ルートの下見という私の重要な要件を加味して決定したのが、群馬県丸沼高原(標高1,400m)です。
そもそも丸沼高原はどこかというと、金精峠の群馬県側、栃木県側は奥日光湯元温泉です。そして、日光から金精峠を越えて沼田へ至る国道120号線(日本ロマンティック街道?)が今回の自転車ルート調査エリアでした。金精峠越えはもちろんのこと、坤六峠、奥鬼怒スーパー林道、栗原川林道と行った群馬県奥地を訪れるためには必須の幹線道路であり、どんな道かを事前に把握しておくことが重要です。
初日は、奥日光の滝巡りです。いろは坂を登ると薄曇り、気温24℃でした。夏のトップシーズンとはいえ平日、華厳の滝も混雑はありません。
半月山駐車場まで行ってみました。随所に10%の標識が登場するなかなかのヒルクライムコースです。半月山駐車場から30分の登山で山頂展望台ですが、この日の山頂は雲の中でパスしました。
竜頭ノ滝も遊歩道で散策。
一番印象的だったのが湯滝。
二年前に山王峠へ行く際に通過した公徳牧場。前回パスしたので立ち寄り、付近を散策してみました。
金精峠への道は、国道標高で渋峠、麦草峠に続く第3位の1,843m。湯ノ湖から距離5km、平均斜度8%です。1,843m地点は、金精トンネルの中にあります。自転車で走れば湯ノ湖を一望する絶景を拝めそうでしたが、覚悟して挑む必要ありです。
群馬県側へ抜けて丸沼温泉環湖荘で宿泊。山奥の湖は、マス釣りに訪れる人がメインの静寂な場所でした。
翌日、宿でお昼のお弁当を用意してもらって、日本百名山の一つ、関東の最高峰である日光白根山(標高2,578m)にチャレンジします。と言っても、標高2,000mまでは、ロープーウェイが運んでくれるのです。
ロープーウェイ揺られ15分、山頂駅に降り立つと目の前に白根山が聳えていました。台風12号の影響はようやく薄れ、青空が広がっています。
山頂駅ロックガーデンで一際目立った紫の花。ミヤマトリカブトです。初めてトリカブトの実物を見ました。
9:30@登山口には、日光白根山二荒山神社ありました。白根山の厳しそうな山容を見ると、登山の無事を祈りたくなります。お賽銭収入というビジネスモデル上、絶妙の位置にあるな〜と妙なところに感心しました。
白根山への登山ルートは複数ありますが、最も難易度が低い樹林帯コースを選択。標高が高いので暑くはありませんが、たっぷり汗をかきました。
11:25@森林限界を突破、岩稜帯に入ると一気に眺望が開けます。皇海山、武尊山、至仏山といった百名山が、霞んではいるものの確認できました。
岩稜帯は、高山植物の宝庫でもありました。
ガレガレの斜面を青空めがけて登って行きます。この斜面を越えれば頂上が見えるかと期待していると次の斜面が現れます。
12:03@山頂に到着。
関東地方の最高峰ですので、360度の視界を満喫できますが、夏場で霞んでいたのがちょっと残念。しかし、眼下に見えた五色沼は絶景でした。
この絶景をおかずに昼食としました。それにしても、たくさんの赤とんぼが飛んでいます。こんな山頂付近に、これほどの個体数がいるのは何故なんでしょう。調べてもよくわかりませんでしたが、飛んでいたのはアキアカネではなくウスバキトンボという種類のようです。
12:30@五色沼を巡って山頂駅へ戻るのがお勧めルートですが、中級者向け。初心者は無理せずに来た道を辿ります。ガレ場の下りで難儀しましたが無事に登山ミッションを完了しました。
たっぷりと汗をかいたので、まずは温泉です。R120沿いには多数の日帰り温泉施設があり、どこにするか迷いましたが、Googleマップの口コミ評価を信じて「水芭蕉わたすげの湯」を選択。平日とあって空いており、ゆったりできました。野菜も販売していて、あまりの安さに奥様爆買い、大満足でした。
最後は、ずっと気になっていた吹割の滝を初訪問。確かに、凝灰岩、花崗岩の川床を流れる片品川が削り出した名勝ですが、「東洋のナイアガラ」は、さすがにオーバートークですね。滝壺をダイレクトに見ることができない点がちょっと消化不良でした。また、滝=清涼感 を期待しますが、今年の暑さでは、涼しさが足りません。遊歩道の上り下りで汗だくになりました。
R120は、丸沼高原から片品村までは12km、平均斜度6%の下り坂、片品村から沼田ICまでの25kmは、途中に登り区間や長いトンネルもあり、自転車にとってはタフな移動区間でした。う〜む、奥群馬攻略は、容易ではなさそうです。