Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

夏ライド、標高2,000mを目指して美ヶ原高原へ

当初、梅雨の中休みの晴れ間を狙って実行するつもりだったのですが、突然の梅雨明けで、2018年の夏ライド第一弾となりました。目的地は、高原道路の定番、美ヶ原高原です。

f:id:saetta0404:20180703224528j:plain

涼しさを感じられる景色です!

美ヶ原高原には、松本から美ヶ原スカイラインでアプローチするのが一般的ですが、朝一番で新幹線輪行しても松本到着は9時過ぎ、このスタート時間では、暑さとの戦いが必至となります。厳しいヒルクライムで有名な美ヶ原スカイラインに暑さのトッピングは、私には食べきれません。早朝にスタートして、涼しい時間帯に標高を稼ぐプランが必要です。さらに、王ヶ鼻、王ヶ頭などの絶景スポットを巡ることなどを考慮した結果、松本からではなく上田側の道の駅を起点とする周回コースが出来上がりました。武石峠ヒルクライム、美ヶ原高原横断(自然保護センターから山本小屋)、ビーナスラインで三峰山にも立ち寄るという欲張りプランとなってしまいました。大丈夫か???

f:id:saetta0404:20180704221350p:plain

ベースキャンプは、長和町にある「マルメロの駅ながと」。不思議な名前の道の駅です。”マルメロ”というのは、かりんに似た果物の名前とのこと。この道の駅、コンビニと温泉(長門温泉やすらぎの湯)が併設されているので、とても便利でした。

7:30@道の駅をスタート。スタート時間を実現するために、横浜を深夜3:00に出発しました。スタート地点の標高はおよそ600m、美ヶ原高原まで標高差1,300mのヒルクライムです。この時間で気温26℃、既に日差しは強烈、先行きがちょっと不安です。

f:id:saetta0404:20180703224554j:plain

県道62号線で武石峠を目指しますが、序盤10kmは、田圃の中の一本道でした。日差しを遮るものはなく、斜度よりも暑さとの戦いです。撮影のために背中のポケットからカメラを取り出すと、カメラボディが熱くなっていました。

f:id:saetta0404:20180703224614j:plain

標高1,000mを越えれば少しは楽になると期待していたのですが、そう甘くはありませんでした。日差しが強烈過ぎます。カラータイマーが点滅を始めました。やっぱり、夜明けと同時にスタートしていないとダメです。

8:39@県道464号線との分岐点となる武石観光センターが見えてきましたが、道路中央に立て看板と警備員の姿があります。昨夜のニュースで軽井沢方面は記録的な大雨が降ったと報じられていたことを思い出しました。この辺りも降ったとなると、どこかで土砂崩れ発生か?と思いつつ、看板に近づくと

 

え〜〜〜

 

7月1日(日)ツールド美ヶ原

 

f:id:saetta0404:20180703224647j:plain

なんということでしょうか!

よりによってツールド美ヶ原の開催日、美鈴湖から美ヶ原頂上までの区間が13:00まで通行止めです。本来ならば、7月第一週は梅雨のど真ん中、こんな時期にヒルクライムレースを開催するとは思ってもみませんでした。

K62通行止めで、がっくり落ち込んだかというとそうでもありません。今回はリカバリー策があるのです。県道464号線も美ヶ原高原へ通じているのです。ただし、到達地点が美ヶ原高原の反対側になるので、山本小屋から自然保護センターに向けて高原を横断し、通行止め解除後にK62をダウンヒルすることになります。ビーナスラインで三峰山は諦めです。

8:41@気を取り直して美ヶ原まで12kmのヒルクライムの開始。いきなり斜度10%区間ですが、木立が日差しを遮ってくれるので、暑さからは解放されました。

f:id:saetta0404:20180703224712j:plain

序盤1kmは平均斜度8%の上り、あっという間に標高が上がっていきます。交通量は少なく、左カーブもセンタライン付近を走ることができたので助かりました。路面の状態が悪い部分が所々ありますが、上りには影響ありません。

f:id:saetta0404:20180703224742j:plain

f:id:saetta0404:20180703224812j:plain

1kmほどで斜度は緩みます。厳しい上りがずっと続くと思っていたので、ちょっと拍子抜けです。まだまだ、たっぷり登らなければならないので、ここで楽をした分は、どこかで反動があるはずです。

カーブには、番号が振られています。スタート地点の武石観光センター付近は60番台でした。第1カーブはどんな場所だろう?と妄想しながら上ります。

f:id:saetta0404:20180703224839j:plain

9:19@残り8kmの標識を通過します。標高1,400m、残り500mです。あれほど暑くてオーバーヒート寸前でしたが、この辺りまで来ると風が冷たく感じられます。

f:id:saetta0404:20180703224858j:plain

9:53@残り4km付近のヘアピンカーブ。標高1,600mです。スタートして2時間経過したので、ここで一休みすることにしましたが、虫が一斉に襲いかかってきました。慌ただしくエナジードリンクを補給して、すぐに出発です。

f:id:saetta0404:20180703224930j:plain

予想通り、後半戦は平均斜度8%の世界です。

f:id:saetta0404:20180703224952j:plain

10:21@突然、石碑が現れます。近づいてみると「白かば平」と書かれていました。

f:id:saetta0404:20180703225017j:plain

標高1,700mに忽然と現れた白樺の林This is 高原!、気持ちがいい景色です。

f:id:saetta0404:20180703225033j:plain

白樺平のレンゲツツジは花数は少なかったですが、大輪で綺麗でした。

f:id:saetta0404:20180705211529j:plain

10:36@カーブNo.も一桁となり、ついに頂上の建築物が見えてきました。脚に疲労が溜まってきている上に酸素濃度も薄くなって、斜度8%でも辛く感じます。特にNo.3からNo.2カーブの区間が長く感じました。

f:id:saetta0404:20180703225054j:plain

これが、No.1カーブです。でも、この先にもう一つカーブがあります。

f:id:saetta0404:20180703225128j:plain

10:57@頂上らしき場所(この先も上り坂が続く)に到達しました。

f:id:saetta0404:20180703225147j:plain

標高1,900m、付近に高い山がなく、上田、佐久方面を一望する絶景です。

f:id:saetta0404:20180705220405j:plain

まだ上りが続いているので、とりあえず一番高いところまで行ぞ!と、物見石山の駐車場までひと頑張すると景色は激変。標高1,900mの山上に展開する雄大な空間は圧巻です。

f:id:saetta0404:20180703225207j:plain

道はビーナスラインとなりました。高原の快走路に笑みがこぼれます。

f:id:saetta0404:20180703225234j:plain

美ヶ原高原横断の起点となる山本小屋ふるさと館に到着。エネルギー補給を行い、シューズを履き替えます。今回の舗装路乗車区間と徒歩区間がはっきりしており、徒歩区間が少なくとも5kmはあることから、乗車区間ペダリング効率の高いロード用シューズ、徒歩区間はトレランシューズという作戦です。

f:id:saetta0404:20180703225312j:plain

11:43@準備完了、美ヶ原高原横断へ出発です。

f:id:saetta0404:20180705221400j:plain

走行距離:28.3km、獲得標高:1,329m、消費エネルギー:1,416kcal