Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

丸太の森から明神林道をフルに走ってみました。

このブログを読んで、今週のコースは、決定しました。

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南足柄から金時峠を経て仙石原へ抜ける明神林道が、6月18日から2020年春まで通行止めとなるニュースです。

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こりゃー通行止になる前に行って来なければ!と、ルートを検討。地蔵堂から黒白林道経由のアプローチでは新鮮味が乏しいので、林道の起点「丸太の森」からの明神林道全線を走ることにしました。丸太の森に行くのであれば、すぐ隣の大雄山最乗寺に立ち寄るというのは必然でした。

6:17@江ノ島。前日の土曜日まで蒸し暑い日が続きましたが、一晩で空気が入れ替わり、カラッとして冷んやりした朝でした。透明度の高い空気が、いつもと違う江ノ島の景色を演出しています。

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8:05@富士見大橋で酒匂川を越えます。強い北東の追い風が、ここまで快調に運んでくれました。Stravaの江ノ島〜大磯のタイムも自己ベストを更新。ここは、頑張る区間じゃないのですが、、、

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富士見大橋:正面に見えるのは明神ヶ岳?

酒匂川CRからも、丹沢の山々がやけにクッキリ見えました。この時間に山頂にいる人達は絶景を目にしているのでしょう。これだけ良い天気ですが、西の空には大量の雲があり、富士山は全く見えません。

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8:47@足柄峠へ向かう際に右折する竜福寺の交差点は直進、大雄山駅前を通り、狩川を越えると最乗寺へのヒルクライムが始まります。自宅から65km地点です。

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ルートラボで計測すると距離3.1km、平均斜度9%のヒルクライムは、斜度10%超区間が繰り返し登場し、予想通りの苦行を強いられました。参道杉並木の直線は、視覚的にもゲンナリしました。この区間ヒルクライムに専念というか、ペダルを廻すことで精一杯で、写真がありません。

途中に、明星林道の起点がありました。入口は未舗装ですね。興味津々ですが、また今度です。

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9:07@上っても上っても姿を現さない最乗寺。最後の苦行が、この十八丁目茶屋の前の斜度15%でした。ちなみに、その先に二十二丁目茶屋というのもありました。

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9:15@路線バスの折り返し地点に自転車を駐め、杉の巨木に囲まれた階段を登り始めます。毎週のように山の中を走っていますが、これだけの巨木群を目にすることは、そうそうありません。

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山門を通過しても、杉並木の参道が続きます。

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9:24@ようやく本堂の伽藍に到着。

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南足柄市のHPから、最乗寺の紹介文を拝借しました。

大雄山最乗寺(道了尊)の 草創応永元年(1394年)。福井県永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式のある曹洞宗のお寺です。創建に貢献した道了という僧が、寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したと伝えられることから、道了尊とも呼ばれています。この道了にちなんで、境内には多くの下駄が奉納されています。また、仁王門からの参道約3kmには樹齢500年以上の杉並木(県天然記念物)がうっそうと茂っています。

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最乗寺観光は15分の予定でしたが、大幅に時間超過。奥の院まで行くのは諦めて、戻りました。全てを見て回るとすると最低でも1時間は必要です。

10:00@来た道を少し戻った所に丸太の森への分岐があります。案内標識もあるので、迷う心配はありません。

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山の斜面を回り込んで行くと、叫び声が聞こえてきます。丸太の森の「パカブ」というアトラクションで遊ぶ子供達の声でした。

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10:07@丸太の森の駐車場を通過すると明神林道起点。延長19.216kmとあります。ゲートは開いていました。

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ゲート通過直後こそ少し上りましたが、すぐに杉の植林帯の緩いアップダウンの道になりました。枯葉、枯枝、堆積した土砂とトラップの多い路面なのですが、写真のようにコントラストが強烈で路面がよく見えません。

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「湧き水」とあったので覗いてみると、

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小さな水場があり、確かに岩の下から水が湧いていました。触ってみましたが、雪解け水ではないので、痺れるような冷たさはありません。口に含んで見ると、丸い水でした。

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10:25@最初の分岐。あれ、ここはどっちだ?と迷います。周囲を見渡すと水源林の看板に地図があり、よ〜く見ると右の道に小さい文字で明神林道と記されていました。奥多摩で痛い目に会いましたので、ここは慎重です。

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こいつが設置されているのは神奈川県の林道だけでしょうか? この辺りにも、たくさん設置されていました。私のタイヤは32Cですから、気にせず乗り越えていきましたが、それなりの衝撃があるので、細いタイヤは気を使う必要ありです。

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突然現れた景色に、思わず自転車を停めます。光と影が織りなすコントラストが、異世界に迷い込んでいくような不思議な空間を作り出していました。

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10:52@川入橋を通過。橋の下を流れているのは、朝、大雄橋で越えた狩川です。

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狩川の流れは、渓流としては緩やかですが、見ていて心休まりました。こんな場所があったとは、新たな発見でした。

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川入橋から本格的なヒルクライムが始まりました。

11:00@矢倉沢方面との分岐。左に進路をとります。

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ここまでずっと視界の効かない杉木立ちの中を走って来ましたが、はじめて周囲の山並みを確認できる場所に出ました。矢倉岳が見えます。

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上空には鮮やかな飛行機雲。ポートレイト(縦)にしてもっと周囲の山を入れた構図で撮影するべきでした。

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11:17@黒白林道との分岐点のゲートに到着。このゲートは、いつも閉じています。

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11:25@少し休憩して、後半戦をスタートしました。明神林道前半は、ほとんど木陰で「陰」のイメージでしたが、後半は明るい「陽」の道です。

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後半戦のスタート直後は斜度6〜7%、いつもは苦にならないのですが、今日は、何となくシンドイ。斜度9%の標識が現れ始めると、アップアップの状態となって来ました。この調子では、この先の10%区間を突破できそうにありません。

11:52@金時平橋にちょうどいい木陰があり、休憩することにしました。朝7:00に大磯でバナナとホットドッグを補給したのですが、ガス欠となってしまったようです。ここで昼食にすることにしました。

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12:15@おにぎりと羊羹を食べて、再スタート。補給はしましたが、エネルギーはまだ枯渇状況、ゆっくりのんびりに徹して、難関の10%区間を超えました。

12:28@金時山の見える駐車場を無事通過。峠は、強い風が吹き抜けていたので、早々にトンネルを抜け、仙石原へと下りました。

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振り返らないと金時山は見えません!

仙石原のコンビニに立ち寄り、行き先を検討しました。エネルギーを充填したので、徐々に回復してくるかもしれませんが、 余り無理をしてもしょうがありません。小田原から輪行するか、御殿場から輪行するかの選択です。距離はありますが、小田原は、ほぼ下りオンリーで辿り着けます。一方、御殿場は、長尾峠越えが必要となります。

選択したのは、御殿場でした。理由は単純、長尾峠からの絶景を見たかったからです。

まずは、大型車に怯えながら県道736号を目指してR138を走ります。K736に入ると交通量は激減し、ホッと一息。長尾峠まで、残り3kmです。いつもなら苦にならない斜度ですが、ノロノロとしか進めません。

13:47@ようやく長尾峠に到着。

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これが見たかったのです! 期待通りの眺めでした。

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さて、そろそろ御殿場へと思った時に、道標が目に留まりました。

長尾峠 10分 ・・・  

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前回、この場所に来た時は、ロードバイクのシューズでしたので、山道を歩くなんて考えもしませんでしたが、今日は、SPDトレイルシューズです。僅か10分、行かないと後で後悔するので探検しておきましょう!と、プチハイキングを開始しました。

御無体な段差の階段と、直登に近い斜面を登ること8分、前方の三叉路に道標が見えて来ました。

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あれ、長尾峠がない?????

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道標の下にある案内図をよ〜く見ると、[現在地] の指し示す先に 長尾峠 とあります。

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やられました。長尾峠は、御殿場側への眺望が開けた場所と思い込んでいましたが、笹薮に囲まれた三叉路が峠でした。勝手な思い込みをした私が悪いのですが、これまでに何人もの人が同じ過ちを犯したに違いありません。帰宅後に地図を確認したところ、さらに20分ほど登れば、富士見台という期待通り場所があるようですが、、、

14:11@モヤモヤした気分で長尾隧道を通過しましたが、トンネルを抜けるとモヤモヤは一気に解消しました。今年は、富士山の当たり年のようです。

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富士山撮影にベストな場所は何処かと探しながら、K401をダウンヒルします。絶好のロケーションにある道路なのに、撮影ポイントはほとんどありませんでした。

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最終的にベストだった撮影ポイントは、K401ではなく、R138との合流後の富士松展望レストラン駐車場でした。

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15:00@御殿場駅に到着。風が強かったので、自転車を担いで階段を上り、コインロッカーの横で輪行の支度をしました。屋内で作業できる点が御殿場駅の利点です。

まだ富士山の登山客はいないため、御殿場線も空いています。今日はいつも以上に疲れたようで、国府津まで爆睡でした。

走行距離:105.5km、獲得標高:1,510m、消費エネルギー:2,445kcal