Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

奥多摩ライド-2018春(最強林道対決編)

二週間前に南房総でミスコースしたばかりですが、またやってしまいました。そのおかげで、写真のような景色を見ることができたのですが、、、

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とても東京都とは思えない景色でした

久しぶりに奥多摩へ行こうと、地図を眺めながらコースを考えました。奥多摩でまだ未探索なのは、檜原街道の橘橋を右折する都道205号線エリア(時坂峠、入山白岩林道、風張林道)と奥多摩湖の北側エリア(奥・峰谷集落、日原鍾乳洞、川乗林道)です。この中から私の脚力では太刀打ちできない風張林道をまず除外しました。川乗林道は落石により通行止とのことで、これも除外。なんとなくコースが見えてきました。武蔵五日市駅を起点とし、入山白岩林道経由で数馬、奥多摩周遊道路で風張峠、奥多摩湖へ下り、奥集落往復、青梅街道・吉野街道と走り、最後は梅ヶ谷峠を越えて武蔵五日市駅に戻るというコースです。

4月8日(日)7:43@武蔵五日市駅前のコンビニ駐車場で、ガーミンにインプットした地図をロード、スタートボタンを押すと、何故か「保存しますか?」と聞いてきます。気付かぬうちにスタートボタン(start/stopは同じボタン)を押していたようです。地図のロードからやり直す必要がありますが、ちょっと面倒です。「今日のコースで迷う場所はないよネ!」と、地図なしでスタートしました。この時、今日の出来事のスタートボタンも押してしまったのですが、本人は知る由もありません。

8:15@橘橋を右折して、都道205号線に入ります。檜原とうふの左横の道を行けば、払沢の滝や時坂峠ですが、次回のお楽しみ、今日はパスです。

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この日は、晴天&花冷えで気温が低い予報です。服装に迷いましたが、風張峠、奥集落とも標高1,000mクラス、かつ、奥多摩湖への高度差500mのダウンヒルがあります。十分な寒さ対策が必要と考え、冬用ジャージを選択しました。この時点では、空気も冷たく、この選択は正解でした。

北秋川沿いの道をゆるゆると登っていきます。橋の上から渓流を覗き込むと眩しい新緑です。

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新緑のライトグリーンが眩しい!

青空とのコントラストが鮮やかな赤い橋を通過。

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9:01@藤原集落に到着。山肌の白いガードレールに目が吸い寄せられます。

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多くの自転車ブログで見てきた反転カーブ。「これがあの風張林道の入口か?」と感慨に耽りました。

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風張林道経験者は、「こいつ、何言ってんだ?」ですね。そうなんです、私は、大きく勘違いしているのです。この道は、小河内峠方面へ向かう別の道なんです。でも、私はこれが風張林道だと思い込んでいたのです。

今日、私が行くのは入間白岩林道、民家の左側の道へ進みました。事前の情報蒐集により、しばらく行くと林道入口があり、林道の序盤1kmは未舗装というデータが、頭の中にインプットされています。

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集落の中を進みます。(マジな上りじゃん!

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10分経過。(おかしいな〜 林道入口がない! また、やっちまったの〜

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斜度もさらにアップして10%超となってきました。そして特徴的な分岐が出現します。一本の道は、まっすぐに登って行きます。もう一本は、V字にターンして急激に上昇して行きます。そして、V字ターンの道には、

檜原きのこセンター▶︎

という看板が、、、

ほとんどパニック状態でしたが、

きのこセンター=風張林道

そっちじゃない!!

と、咄嗟に判断して分岐点を通過、そのまま直進しました。そして、50mほど先の斜度が緩んだ地点で一旦停止。まずは、現在位置の確認です。スマフォを取り出し、Google Mapを開きますが、

圏外

の二文字が冷たく表示されました。この地点の写真はありません。写真を撮ることを忘れるほど動揺していました。

直進する道は、分岐点通過後に急激に荒れ始めていて、廃道臭が漂っています。どこでミスコースしたんだろうか?と記憶を辿りますが、思い当たる場所がありません。実はこのまま直進が正解で、あと100mも進めば入山白岩林道入口に到達していたはずなのですが、そんなことは思いもしませんでした。

この時点で唯一確実な情報は、きのこセンターの看板であり、現在地は、風張林道の何処かのようです。奥多摩最強の風張林道ですが、休み休みでも前進すれば最終的に風張峠に到達できます。

行くしかないか・・・

と覚悟を決め、V字ターンの道に突入しました。

わかっていましたが、エグい斜度です。少しでも斜度が緩んだら休憩することだけを考えつつペダルを踏み込みました。

9:33@500mほど進んだカーブで斜度が緩み、一回目の休憩。息を整え、水分補給して再スタート。

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9:39@二回目の休憩。斜度が更にアップし、這うようなスピードでしか進めません。上って来た道を振り返ると、よくまぁ上ったもんだと感心してしまいました。ファイナルロー34Tがあればこそです。

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斜度14%の直線的な上り

9:47@三回目の休憩。ここは、眺めが良かったので無理やりストップして写真撮影。かなりの斜度のところですが、この部分だけ道幅が広くなっていて、それを利用して再スタートしました。

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三回目の休憩ポイントから檜原きのこセンターまでは、ガーミンが常時15%以上を表示、心拍数も170オーバーの一番きつい区間でした。日差しを浴びての激坂クライム、ジャージのファスナーはフルオープンです。

9:56@ようやく辿り着いた檜原きのこセンター周辺は、比較的平坦でした。ここで四回目の休憩です。道端に座り込んで、エナジーゼリーを補給しました。

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半分は来たんじゃないか、最大の難所は通過したからこの先は楽になるんじゃないか、と期待を抱きながら出発。

甘かったです!

10:08@脚も心肺も限界寸前となったところで辛うじて平坦な場所に到達し、五回目の休憩。ハンドルにもたれて息を整えていると、自転車が一台上って来ました。息が苦しそうですが、おかまいなしにガンガンと踏み込んで進んでいきます。皆さん凄いです。

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ついに有名な巻貝の横を通過します。もちろん私は大外を通過しました。斜度的には箱根大天狗神社のカーブの方が厳しそうですが、あそこは巻貝というよりも大蛇という感じです。巻貝としては、この風張林道の方が美しく厳しいと思います。

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10:15@巻貝を通過したところが平坦区間で、ここで六回目の休憩です。

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10:23@七回目の休憩。まだ少し余裕があったので、ここは通過しても良かったのですが、この先何が待ち構えているかわからないのでストップ。

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10:31@そして八回目の休憩ポイントがここでした。

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とても東京都内とは思えない景色です。ここまでの苦労が報われます。

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八回目の休憩ポイントのあたりまで来ると、奥多摩周遊道路を走るバイクのエンジン音が聞こえます。ということは、ゴールは近いということです。よし、残りは一気に走り切るぞ!と気合を入れて出発。しかし、すでに山の稜線に出ているのに斜度は12%付近を推移、次のカーブを曲がれば、、、を何度も繰り返しますが、なかなかゴールに到達しません。

10:47@ゴール付近は平坦じゃないかと想像していましたが、最後の最後まできっちり10%超のヒルクライムでした。トータル八回も休憩しましたが、とにかく風張峠に辿り着きました。パチ、パチ、パチ(拍手)

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Stravaの記録では、奥多摩周遊道路Climb(距離6.27km*, 高度差629m)タイム97分でした。移動時間は66分ですので、31分休憩していたことになります。

*標高500m地点がスタートポイントのようです。

林道ゲートを自転車を担いで通過します。ここのゲート横は、人ひとり分の幅しかありませんでした。

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風張峠の駐車場にはラックが設置されていましたが、皆さん都民の森で休憩済みのためか、ここに自転車を停めるのは私だけでした。風張林道でショートカットしたことで、時間的にはオンタイムですが、想定外のダメージを負ったことは確実です。さて、これからどうしましょうか?

私のような脚力でも、休み休み上れば風張林道を攻略することができましたので、参考までに休憩ポイントの地図をアップしておきます。とはいえ、平均斜度10%の世界ですので、くれぐれも用心してください。

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