Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

紺碧の南伊豆(後編)

今回のコースの標高グラフは、こんな感じです。

f:id:saetta0404:20180120122228p:plain

石廊崎からアップダウンを繰り返すヒルクライムコースとなります。石廊崎から松崎まで区間で大小合わせて9個くらい(300m級④⑨、200m級②、150m級①③⑧、100m級⑥⑦、50m級⑤)の峠越えになりそうです。

11:00@15分ほどのヒルクライムで奥石廊崎海岸を見渡せる展望台に出ました。設置されていた観光案内には、

石廊崎海岸は、安山岩質集塊岩からなり岬と湾入が多く変化に富み、岩礁上の松の緑と紺碧の海、それに様々な色の岩礁の取り合わせは色彩の美を極めるとされています。

と記されていましたが、岩礁というよりも巨大な石で構成された海岸線です。この日は風がなく海面も穏やか、太平洋という大きな池を利用して創られた日本庭園のようです。

f:id:saetta0404:20180115231342j:plain

f:id:saetta0404:20180115231451j:plain

おじさんには関係ありませんが、ここが Cape Aiai です。西伊豆観光協会はこの手のモニュメントが好きなようです。

f:id:saetta0404:20180115231516j:plain

11:16@アイアイ岬からダウンヒルすると松崎まで30kmの表示。地魚料理の昼食@松崎と考えていましたが、早くも赤信号が点灯しました。

f:id:saetta0404:20180115231552j:plain

最初は緩い登りでしたが、最終的には9%と帳尻を合わせてきます。車はほとんど通らないし、天気も最高なので楽しいヒルクライムでした。2つ目の峠を超えてマーガレットライン(国道136号線)に合流します。

f:id:saetta0404:20180115231651j:plain

3つ目の峠をクリアすると、11:49@妻良(めら)漁港が見えてきました。ヒルクライムで暑くなりジャージのファスナーを開き、ダウンヒルの際には閉じると言うのが、ルーティンとなります。

f:id:saetta0404:20180115231719j:plain

妻良を通過すると300m級の峠越えが始まります。反対斜面に土木の国の象徴である高架橋が見えてきました。土肥から修善寺へ走った際にも同じような高架橋があり、その部分の斜度が国道の掟破りの10%超でヒイヒイ言った記憶が蘇りました。またかよと思いましたが、ここの高架橋は至ってマイルドでした。

f:id:saetta0404:20180115231746j:plain

妻良の先は、超ワインディングロード。グネグネと高度を上げていきますが、走っても走っても同じような場所にいる感じです。駿河湾を一望できるカーブまで来て、ようやく妻良地区から脱出できました。

f:id:saetta0404:20180115231809j:plain

12:36@蛇石峠への分岐点を通過。少し空腹を感じてきました。道端に作業小屋があり、腰を下ろせる場所もあったので休憩にします。おにぎりとパンでエネルギーを補給です。

f:id:saetta0404:20180115231836j:plain

12:48@リスタートすると程なく夕日ケ丘休憩所に到着。駐車場と小さなドライブインがありました。こんな施設があるのであれば、ここで休憩にすべきでした。この場所、夕日ケ丘と命名されただけあって駿河湾に沈む夕日を鑑賞する絶好のロケーションです。しかし、真昼間にここに来ても見えるのは大海原のみ。一枚だけ写真を撮って、先を急ぎました。

f:id:saetta0404:20180115231901j:plain

波勝崎はパスして、300mゾーンの最後のピークをクリア。雲見へのダウンヒルが始まりました。

そして、思わず、

やった!!!

歓喜の声を上げてしまいました。

雲ひとつない富士山の登場です。

f:id:saetta0404:20180115231933j:plain

13:09@雲見に到着。松崎町は、ここ雲見海岸で「世界でいちばん富士山がきれいに見える町」宣言を行なっており、今回のルートで最も楽しみにしていた場所です。

牛着岩(うしつきいわ)越しに見る富士山、期待を裏切らない景色でした。

f:id:saetta0404:20180115232037j:plain

f:id:saetta0404:20180115232102j:plain

どこから眺める富士山がベストかと雲見漁港を散策したのですが、驚くほど透明なエメラルドグリーンの海が印象的でした。

f:id:saetta0404:20180115232219j:plain

雲見から松崎の区間は、海岸線の断崖の中腹に道があり、富士山をたっぷり拝むことができました。

f:id:saetta0404:20180115232350j:plain

富士山だけでなく、雪を冠った南アルプスの山並みも見えて、さらに感激。左から聖岳赤石岳荒川岳です。

f:id:saetta0404:20180115232326j:plain

前方に凄い切り通しが見えて来ました。あの部分は人工的に切り崩したのでしょうか?

f:id:saetta0404:20180115232424j:plain

雲見から先の国道136号線は、彫刻ラインという名称になります。道路沿いに白い彫刻が点々と設置されているのですが、今一つピンときません。これは写真はボツだなと思い始めた頃、絵になる場所を発見しました。

f:id:saetta0404:20180115232447j:plain

ついに松崎の町が見えてきます。

f:id:saetta0404:20180115232516j:plain

富士山ともお別れになるので、ラストの一枚を撮影。

f:id:saetta0404:20180115232539j:plain

14:00@松崎に到着。いつものことですが、予定より1時間遅れです。昼食を食べようと思っていた「地魚さくら」へ行って見ると、この時間にもかかわらず駐車場には多数の車が停まっていました。店内を覗くと席は空いているようでしたが、太陽が急速に傾いてきますので注文して待つ時間はありません。泣く泣くコンビニの肉まんで我慢しました。

14:20@下田へ向け県道15号線を進みます。はじめは那賀川沿いの平坦な道で、日当たりも良く暖かいです。

f:id:saetta0404:20180115232622j:plain

山間部の山影に入ると一気に体感温度が下がりました。太陽の力は偉大です。

f:id:saetta0404:20180115232737j:plain

本日最後の峠が婆娑羅(ばさら)峠です。コースを調べているときに、なんか凄そうな名前の峠があるぞ〜と少しビビったのですが、厳しかったのはラスト1kmくらいでした。やけにペダルが重いなと思ったら、Garminの斜度が14%なんてところもありましたが、距離が短く救われました。

15:06@婆娑羅トンネルに到達。それにしても何で「婆娑羅(華美な衣装などで飾り立てたり、ぜいたくの限りをつくしたりして、この世を謳歌すること)」なんて名前がついたのでしょうか?少し調べてもわからずじまいです。

f:id:saetta0404:20180115232805j:plain

トンネル内も軽い上りだったので、最高地点はトンネルを抜けた下田市の標識あたりでした。下田まで15kmです。

f:id:saetta0404:20180115232848j:plain

婆娑羅峠からは下りです。15:50@一気に駆け下りて道の駅に戻ってきました。

 道の駅でお土産の干物を購入し、腹ごしらえをしようと思ったのですが、中途半端な時間のため市場の食堂もお寿司屋さんも支度中です。唯一オープンしていたハンバーガーショップで下田バーガーという金目鯛のフライのハンバーガー(1,000円)を注文してみました。

f:id:saetta0404:20180115232914j:plain

ボリュームはたっぷり、意外とあっさりしていました。まぁ、一度食べれば十分かな。

帰路、河津の「踊子温泉会館」にて温泉にゆっくりと浸かりリフレッシュ。驚いたことに、渋滞に遭遇することなくストレスフリーで横浜まで戻ることができ、気持ち良く週末を終えることができました。

走行距離:79km、獲得標高;1,438m、消費エネルギー:1,857kcal

伊豆半島一周の旅、残るは「土肥〜松崎」の区間です。しかしこの区間、スタートポイントに立つのも容易ではありません。さて、どうやって攻略しましょうか?