Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

梅ノ木峠、大ダワ、奥多摩ミニ周回コース

12月に入り、そろそろ山シーズンも終盤です。行ってみたい場所がたくさんあるのですが、日没時間と私の走力を考えるとコンパクトなコースであることが必須条件となります。今週も2つのコースのどちらにするか、前夜までかなり迷いましたが、武蔵五日市を起点に、梅ノ木峠(大入林道)、大ダワ(鋸山林道)、神戸岩(かのといわ)という奥多摩ミニ周回コースを選択しました。梅ノ木峠も、大ダワも初挑戦です。

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神戸岩

ギリギリまで迷ったもう一つの候補は、な、なんと御荷鉾(みかぼ)スーパー林道。八丁峠遠征の準備でいろいろ調べているうちに、西上州の峠群が目に止まり、その存在が気になり始めました。グネグネ道の田口峠、長野県境の十石峠、ぶどう峠、そして、御荷鉾スーパー林道と役者揃いです。これらの峠群は冬場(12月中旬から)は通行止めとなるため、訪問するならば今週がラストチャンスになります。このエリアを本格的に探索するのは来年ですが、情報収集しておきたいところです。道の駅「万葉の里」を起点にして、神流湖(かんなこ)から御荷鉾スーパー林道に入り、塩沢峠までのコース(走行距離45kmのミニ周回コース)を作成し、やる気満々でしたが、天気予報で神流町の朝8時の気温(0℃)を見て、無理!と断念しました。

8:10@武蔵五日市駅の駐車場をスタート。八王子から武蔵五日市にかけては、今が紅葉のピークでした。

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つるつる温泉を目指し、都道184号線をゆるゆると行きます。今日は、完全冬装備(アンダー2枚重ね、厚手の手袋、ネックウォーマー、シューズカバー)です。この装備のおかげで、キーンと冷たい朝の空気も、程良い緊張感に感じられました。

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事前調査通り、つるつる温泉1km手前あたりから、斜度が急激にアップします。

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まだ脚がフレッシュですから、斜度10%でもペダルを軽く廻せます。つるつる温泉まではすんなりと上れたのですが、温泉入口を過ぎると斜度が14%にアップ、なんてこった!と懸命にペダルを踏み込んで、8:52@林道大入線起点まで到達しました。

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斜度は8%以上をコンスタントにキープする感じですが、序盤は、竹林や石垣と行った雰囲気のある場所を通過していきます。

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再び斜度14%が登場。厳しい登りもこのカーブでお終いだろう?と思ったら、その後も斜度はジワジワとアップ、ついにはガーミンの表示が17%を示します。心拍数も久々の170越えとなりました。

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なんとか17%区間を乗り切ると白い電波塔が見えて来ました。久しぶりに斜度9%を平地に感じます。

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9:27@梅ノ木峠に到達。完全冬装備はオーバースペック、たっぷり汗をかきました。

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峠からの見晴らしは良いのですが、この時間帯はモロに逆光です。

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大入線青梅側は、現在、森林伐採作業のため月曜から土曜は完全通行止めです。日曜は大丈夫だよな?とちょっと不安に思っていると、青梅側から自転車が一台やって来ました。

私:通り抜けられますか?

青梅側から来た人:通れますが、路面がひどいですよ〜

通れるのであれば OK、行くしかありません。

9:35@青梅側へのダウンヒルを開始。

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路面は落ち葉や枝に埋め尽くされていて、変なものを踏まないように、そろ〜りそろ〜りと慎重に進む必要がありました。おまけに青梅側は山影で、あっという間に冷気に体温が奪われます。ブレーキを握る手も疲れてきます。僅かな日向を見つけては小休止を繰り返し下りました。

9:52@伐採現場を通過。かなりリアルな伐採現場です。平日の作業中は、ここは通れませんね。

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9:56@吉野街道に到達。奥多摩駅方面へ進みます。

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大入林道の下りで難儀しましたから、吉野街道がもの凄く快適に感じます。気持ち良く走っていると、道端に看板が。

 

奥多摩渓谷…

奥多摩渓谷駅伝 12月…

 

奥多摩渓谷駅伝 12月4日 9:50-13:30 古里〜氷川 通行止め

・・・・・

 

「12/4 国道134号線湘南国際マラソンで通行止め」などと皆様に注意を促しておきながら、肝心の自分がやっちまったようです。ともかく古里まで行ってから、その先のルートを考えることにします。

万世橋を渡り古里駅前に出ると、青梅街道の交通規制が始まっていました。ところが、ランナーがこの地点を通過するのはもう少し後になるようで、奥多摩方面は通してもらえました。なんという幸運でしょうか、おまけに交通規制のおかげで青梅街道はガラガラ、新氷川トンネル(全長605m)もひとり旅で通過し、10:49@大ダワ・鋸山登山口に到着しました。

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大ダワ(鋸山林道)は、奥多摩屈指の難コースの一つです。奥多摩側からは、距離 6.2km で 660m アップというスペックですので、押し歩きになることは覚悟の上、二時間かければなんとかなるだろうと、気負わずに挑みます。

ここの通行止めは事前情報でキャッチしていて、行ってみてダメだったら引き返す作戦でした。

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厳しい上りに備えて腹ごしらえしていると、自転車が2台下ってきました。

私:通り抜けられますか?(本日2回目)

大ダワから来た人:行けますよ、でも、凄いことになってますよ〜

頭の中に、道路陥没=巨大な穴 という妄想イメージが湧きあがります。

私:歩いて通れば、大丈夫ですか?

大ダワから来た人:乗ったままでも行けますよ。

よくわからないけど、通れるのであれば OK、行くしかありません。

10:57@大ダワヒルクライムを開始しました。

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11:05@鋸山林道起点を通過。「最高勾配:12%」となっていますが、嘘です!

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最初のヘアピンカーブ、ガーミンの表示は14%でした。コンスタントに10%超の登りが続きますが、梅ノ木峠での予習のおかげで驚きはありません。

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一気に高度を稼ぐと見晴らしの良い区間に出ます。が、見えるのは山ばかりです。

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標高が上がるに連れ、路面状態が悪化、表面が磨耗、風化して凸凹となり、ついには穴だらけとなります。自転車2台とすれ違いましたが、どちらの方もスピードを殺して慎重に下って行きました。

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11:59@スタートして1時間、そろそろ脚が限界となり、日当たりの良い場所で休憩です。

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再スタートすると、間も無く「奥多摩昭島市民の森 標高795m」の看板を通過。残りは 2km 位のはずですが、路面の状況がますます悪くなってきました。時速5km以下でヨロヨロと進む私にとっては、ちょっとした凹凸は命取りです。危険箇所は、押し歩きで通過しました。

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ようやくいい感じの道になったかと思うと、その先に、ほとんどダートと言うしかない区間が出現しました。

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酷いとは聞いていましたが、ここまでとは思っていませんでした。2017年度ワーストワン決定です。今日は、神戸岩を探検するためにトレランシューズを持参していますので、ここで靴を履き替え、万全の押し歩き体制で進むことにしましたが、、、

結局、このダート区間 50m が最後の押し歩きでした。

12:51@大ダワに到着。誰もいません。妙に広々としているので、少し寂しいです。「ダワ」というのは、「たわんでいるところ」のことだそうで、要は峠です。

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木々が落葉しているので見晴らしがありますが、夏場は眺望ゼロでしょう。

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最後のおむすびを補給し、トイレを済ませ、さぁダウンヒルです。

13:05@通行止め区間へ突入しました。少し下ると伐採区間となり、檜原側の景色が広がります。

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奥多摩側よりも路面は良い(あくまでも奥多摩側との比較です)のですが、突然、何が現れるか心配なので、ブレーキを引きっぱなしで下ります。檜原側もかなりの勾配のようで、止まって休もうとしても自転車がなかなか止まってくれません。今日は、腕が疲れます。

鋸山林道も伐採作業真っ最中、ユンボが斜面に豪快に停められていました。通行止めの看板には路面陥没とありましたが、それらしき箇所は見当たらず、この伐採作業で通行止めになっているようです。

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神戸川沿いの道には陽の光が届かず、めちゃくちゃ寒かったです。

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13:40@神戸岩のトンネルに到着しました。このトンネル、照明はなく真っ暗です。

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トンネルの脇に自転車を停め、探検開始。

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ちょっぴり神秘的な雰囲気の渓谷

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ジュラ紀のチャート層が削られてできた渓谷

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幅30cmの散策路、鎖がなければ落ちます

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小さな滝が幾つもあります

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流れがないかのような静かな水面

反対側に出ました。というか、こちらが表側ですね。

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自転車を取りに、真っ暗なトンネルを歩いて戻ります。自転車のライトに照らされたトンネル内の路面は、よく転ばずに歩けたと思うほどボロボロでした。

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まだ14:00だというのに、夕方の気配が漂います。

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ここで再びビィンディングシューズに履き替え、一気に武蔵五日市へ戻りました。今日は、安心して走れる路面のありがたさが身に沁みるな〜。

14:56@武蔵五日市駅に到着。狙い通り、日差しが温かいうちに本日のライド終了です。

走行距離:56km、獲得標高:1,502m、消費エネルギー:1,770kcal