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Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

秦野峠林道、ディープな丹沢に圧倒されました。

真冬の寒さに震えた一週間でしたが、一転して週末は11月の気候、山へ行くチャンスです。それではと選んだのは、秦野→三廻部(みくるべ)林道→秦野峠林道→丹沢湖という西丹沢を横断する、私にはかなりチャレンジなルートです。来年暖かくなってから行く予定でしたが、最近林道に興味津々のため前倒しです。折しもテレビ東京アド街ック天国で山梨県早川町(日本で最も人口の少ない町)の放送がありましたが、是非とも走りたい丸山林道の地元とあって釘付けでした。

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いつもの通り情報収集してルートを作成。秦野から丹沢湖まで26kmの山岳コースです。落石が多くパンクのリスクが高いことが判明したので、交換用チューブ2本と交換用タイヤを背負ってという万全の装備で臨むことにしました。最後に念のためにと神奈川県のHPで道路状況を確認したところ、

4. 秦野峠林道の通行止めについて

7.足柄林道、足柄久野林道、三廻部林道、白銀林道の通行止めについて

なんて記載があります。こりゃダメかと思いましたが、詳細を読んでみると、秦野峠林道は寄大橋の塗装工事、三廻部林道は積雪の倒木で通行止となっていました。塗装工事は日曜日はやっていないはず、倒木は自転車を担いで乗り越えられるだろうと、予定通り決行です。現地まで行ってやっぱりダメな場合は、目的地を尺里(ひさり)峠に変更です。

5:20にスタートしましたが、走り出してすぐに先週との違いに気づきます。

さ、寒い!

鎌倉街道を大船まで来ると気温は更にダウン、11月の気候という天気予報に騙されました。放射冷却でキンキンに冷えています。

6:45@片瀬海岸、ようやく明るくなってきましたが、まだ日の出前です。釣り船が続々と出航して行きました。

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少し雲がありますが、今日も富士山がはっきり見えます。べた凪でサファーの姿はありません。

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134号線で平塚を目指しましたが、寒さで指先が痺れてきて泣きが入ります。私は指先が柔軟に動くことを重視していて、必然的に冬用グローブも薄手なんですが、そんな自分の好みが恨めしくなりました。指先の痛みが我慢できなくなってきたところで信号ストップ。見上げると青空にサザンビーチの標識が浮かんでいました。普段ならここで写真を撮ろうとは思わないのですが、今日は何故かここで一枚という気持ちに。僅か5分ほどの一時停止でしたが、これが意外にも効果を発揮、指の痛みを解消することができました。神様のお告げだったのでしょうか?

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相模大橋の温度計は4℃、帰宅後にガーミンのログを見ると-3℃、凍えるはずです。秦野まで一気に走る予定でしたが、あまりの寒さに平塚のデニーズで朝食休憩にして体を温めました。

平塚から金目川を遡りますが、川の冷気で一向に暖かくなりません。寒さ対策でゆっくり走行です。途中の土屋橋から富士山がクッキリ、すごく大きく見えました。

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秦野市内に入り水無川沿いのセブンイレブンで昼食用のおにぎり2個とミニジャムパン(4個入り)を購入。時刻は9時を過ぎ、ようやく暖かくなってきました。

9:25@三廻部林道へ向けスタート。堀川交差点を右折して渋沢の市街地を抜けると、いきなり三廻部の山里が出現しました。景色の劇的変化に驚きです。

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波多川に沿ってゆっくりと登って行きますが、表丹沢の山並みが眼前に広がります。

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「みくるべ病院」の白い看板を右折します。このまま直進すれば中山峠を越えて寄(やどろぎ)地区へ行くことができます。

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9:59@三廻部林道の起点を通過。厳しそうな登りが待ち構えている雰囲気が漂いますが、すぐに斜度は落ち着き、谷沿いを奥へ奥へと進んで行きました。

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10:12@秦野側のゲートに到着。ゲートの手前100mが10%超区間(Max.13%)でした。

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ゲートの横を抜けると、落ち葉がびっしりと敷き詰められた道がお出迎えです。斜度も12%はありそうで、私のテクニックではとても発進できる状況ではありません。大人しく50mほど押し歩きしました。

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断続的に10%超区間や落ち葉の絨毯が現れますが、距離は長くはないので淡々と登って行きました。気温が上がってきたので、ファスナーを開いてエンジンをクールダウンします。

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視界が開けたポイントからは、江ノ島三浦半島まで見えました。

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10:37@峠に到着。ここが秦野市と松田町の市町境でした。写真を撮っているとハイカーが登山道を降りてきます。この時間に下山してくるというのは、いったい何時に出発しているのでしょうか?

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松田側の路面は最近整備されたようで、落ち葉の絨毯はなく安心してダウンヒルできました。10:46@あっという間に松田側のゲートに到達。

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ゲートを抜けると、すぐに県道710号線でした。三廻部林道よりも710号線の方が、路面がガタガタです。すぐに赤い寄大橋が見えてきました。

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予想通り塗装工事はお休みでした。日当たりの良い橋の上で休憩、エナジーゼリーを補給し、本日のメーンイベントの秦野峠林道に備えます。

10:58@松田側のゲートを通過すると、猟銃とおぼしきケースを担いだ親父さんが道を下ってきました。狩猟の流れ弾が、、、なんて妄想が頭をよぎります。

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晴天が続いているのに路面を水が流れていて小石が散乱、落ち葉もウェットです。しかも路面は穴だらけ、評判通りの悪路でした。ウェルカム15%のお出迎えもあったのですが、コースどりに必死で斜度を気にする余裕はありませんでした。

800mほど進むと1つ目の橋が現れます。この辺りまで来てようやく最悪の路面から解放されました。

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少し進むと二つ目の橋です。赤い橋桁は、先ほどの1つ目の橋です。この先もこの手の橋をいくつも超えて進みました。

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2つ目の橋を渡ると北側斜面となるのですが、水溜りには氷が張っていました。この先水溜りは要注意と気を引き締めます。

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出だしこそ15%なんて区間がありましたが、その後は比較的穏やかな登りが続きます。しかし、至る所に落石があり気は抜けません。おまけに時々、藪からドタバタと何かが動く音が聞こえてきます。熊さんはもう冬眠している、していて欲しいと念じながら進みました。

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林道は、山肌を巻くように進んで行きます。

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11:34@幾つ目かわからなくなった橋(多分「菰吊沢橋」)を通過します。この橋は谷底との高低差が大きく、轟々と水の流れる音が響いていました。ここを通過したあたりから斜度がアップ、10%超区間が始まりました。

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10%超に抵抗して頑張ってきましたが、そろそろ限界というところで秦野峠に到着。峠は虫沢林道と三叉路となっており、虫沢林道方面は工事通行止の看板が立っていました。ちょうど12時、風もなく暖かい日差しを浴びて昼食としました。

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この地点は登山道と交差していて、ハイカーが雨山方面から下山してきました。この日、この林道で遭遇したのは、狩猟の親父さんを含め合計三名でした。神奈川県とは思えぬディープな世界、トラブルが発生するとかなりヤバそうです。幸いこの地点からは携帯の電波が入ったので、万が一に備えて自宅に現在位置と写真を送信しました。

秦野峠からの眺望です。前方で雲に隠れているのが富士山と思いましたが、、、

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首を右に降ると山頂が顔を出していました。

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12:31@ブッツェ峠へのアタック開始、まずは100mほどのダウンヒルです。下りきったところは滝の流れる伽藍沢橋でした。

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ブッツェ峠への登り返しは、このルートで最大の難所でした。地蔵堂から先の足柄峠と同じような斜度です。ここまでなかった斜度12%の黄色い標識が現れます。ヒイヒイ言いながら、いつもの時速4kmで這い上がっていると、前方の路面を障害物が横切っており緊急停止。シリコンゴム製のブレードが10cm位路面から飛び出ていました。何のために作られたのかさっぱりわかりませんが、気付かずにこれに突っ込むとバランスを崩して落車しかねません。要注意!!です。自転車を押してこの障害物を回避しました。

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最後は先週と同じく立ち上がって全体重でペダルを押し込み、12:56@ブッツェ峠に到達しました。冬枯れで峠が見えていたので、何とか頑張れました。

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ブッツェ峠」とは不思議な地名なので少し調べてみましたが、ほとんど情報がありません。唯一、ヤマレコという登山情報サイトに、

ブッツェ平(日影山)とは、南北朝時代に戦に敗れた武士たちが逃れて来たところからきた「武士平」らしい

という記述があるくらいでした。

ブッツェ峠には何もありませんが、景色は雄大です。正面に見える山は、丹沢最高峰の蛭ヶ岳でしょうか?

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ガードレールから下を覗けば、崩落した斜面が一気に谷底へ続いています。高低差300mの眺めです。

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その谷底には、これから下っていく道筋が見えます。

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13:01@全開にしていたファスナーをクローズして防寒対策完了、ダウンヒルを開始しました。が、斜度12〜13%の下り坂、おまけに落石、穴ぼこ、凍結と一瞬たりとも気が抜けません。ブレーキをしっかりかけて時速20km以下で慎重に下ります。2回ほど自転車を降りて、落石と水溜りを回避する必要がありました。

道は最悪ですが、眺望はなかなかです。このポイントも雲がなければ正面に富士山が見えるのですが、、、

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ようやく丹沢湖が見えて来ました。ここも雲がなければ正面は富士山。なかなかの絶景ポイントです。

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崩落が沢を埋め尽くしていますが、水は新しいルートを切り開いて流れ落ちて行きます。

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13:17@峠から見下ろした辺りまで下って来ました。

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13:26@山北側ゲートに到着。

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ゲートを通過しても急な下りは続き、斜度14%の標識まで出現します。最後の1kmは、何故か舗装したばかりの綺麗な路面でした。

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13:32@玄倉に辿り着きました。冒険は無事終了です。

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ディープな丹沢に圧倒され、丹沢湖の畔でしばしボケーっとしました。

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14:00@玄倉を出発。落石の心配をせずに走れる一般道の走り易さに感激。疲れたというよりも今日はもう満腹です。国府津から輪行でのんびり帰宅しました。

走行距離:115.8km、獲得標高:1,443m、消費カロリー:3,445kcal