自転車で行ける最高地点へ
今年の目標の一つに乗鞍攻略をリストアップしたのですが、どうやって麓の乗鞍高原まで辿り着くかで計画は難航していました。輪行で往復する根性はありません。となると車載で行くしかありませんが、自宅から往復540kmの運転はとてもできません。最後の手段として一泊二日の自転車旅として企画、9月決行の決断をしました。ところが9月は台風やら秋雨前線の影響で二日連続で晴れの週末が訪れません。今年は駄目かと半分諦めたところでチャンスが巡って来ました。
9月24日の深夜2:20に出発しました。11:30に就寝してはみたものの寝付けず、見切りを付けて起床、出発です。深夜の圏央道、中央高速をトラックと共に走ります。さすがと途中で眠くなり、境川PAで一時間程仮眠をとりました。わずかな休憩でしたが、これで元気回復、この一日を乗り切りました。
松本からの国道158号線は、噂通り暗く狭いトンネルの連続、路面も水浸しの状況です。この区間の自転車での自走は自殺行為です。朝8:00、乗鞍観光センターの駐車場に到着。既に駐車率70%というところでした。気温15℃、雲が多いですが薄日が射しています。
準備を整え、8:30にスタート。長袖のアンダーに半袖のジャージ、下は長パンという服装です。下りに備えて、長袖ジャージやウィンドブレーカーを背中に背負いました。
登り始めるとすぐにウェルカム10%、どこでも歓迎されます。
ほどなく高原のヒルクライムの風景に。
乗鞍高原休暇村を過ぎると斜度は和らぎ、眺めもよく、気分は上々です。
8:57、標高1,700mの標識を通過。残り1,000mか、、、まあ、ゆっくり、楽しみながら行きましょう。
09:10@三本滝、ここで1,800mです。ここでトイレ(無料)を済ませます。ゲートのおじさんに「いってらっしゃい」と送り出されました。乗鞍エコーラインのスタートです。
紅葉シーズンには少し早いためか、交通量は多くありません。たまに来る登山バスは、路肩の広い地点でやり過ごして進みました。ひと登りすると眼下に三本滝レストハウスが小さく見えました。
道端には滝が幾つか現れます。
8%くらいの登りが続きますが、木々が色づき始め目を楽しませてくれます。
10:16@冷泉小屋を通過。この沢には、温泉が流れ込んでいるのか硫黄の匂いがしました。
10:36@位ヶ原山荘(2,350m)に到着、ここで休憩しました。ストーブが焚かれた山荘でコーヒーを注文し、あんぱんを齧ります。ここのトイレは、有料(100円)です。
位ヶ原山荘を過ぎると山全体が色づいて来ました。
写真で見たことがある、登って来たルートを一望できるポイントを通過します。
カーブを曲がると、唐突に森林限界の風景が現れました。2,500m以上の世界は紅葉が見頃を迎えていました。
こんな高所に立派な渓流があり驚きです。今年は雨が多いので、これだけの水量があるのでしょうか?
森林限界を越えれば頂上は近いと思っていましたが、まだまだ登り続けます。大夫疲れて来ました。
前方に何やら危なげなコーナーが見えてきました。でも、あの場所から見る景色を想像すると疲れた脚が動き出します。
危ないコーナーから下を覗くと、直下に位ヶ原山荘が。
ゴールへ向けての最後の直線です。
11:46@岐阜県境の看板に到達、ここが最高地点2,715mのようです。3時間以上かかっていますが、思ったよりもあっさり登り切れた気がしました。
少し下って畳平(2,702m)に到着。なんと畳平は、ほぼ無風です。気温7℃ですが、それほど寒さを感じずに済みました。
レストハウスでかけ蕎を食べて暖をとり、長袖ジャージとウィンドブレーカを着込み、フルフィンガーの手袋を装着します。予定では乗鞍スカイラインを少し下ってみるつもりでしたが、岐阜側から雲が湧き上がって来てしまい断念しました。次回のお楽しみです。
帰路もゆっくり景色を味わいながら下り、無事に観光センターに帰着。一日目のミッションクリアです。
自転車を分解して車に積み込み、今日の宿泊地の諏訪へ向けて出発。しかし、諏訪に到着してみると雨、それも本降りです。
明日は大丈夫か????
走行距離:41.8km、獲得標高:1,230m、消費エネルギー:2,105kcal