Ride on a ちゃり

パワー不足のエンジン搭載ロードバイクの走行記録

GWの〆に柳沢峠、富士山は見えるか?

今年の目標であった累積獲得標高2,000m越えは達成したものの、GW第一戦DNFの結果、奥多摩最深部の柳沢峠に到達できていません。まずは、欲張らずに柳沢峠だけを狙うことにして、いろいろと事前調査をしたところ、アタックの起点となる奥多摩駅まで約3時間の電車移動が必要であることが判明しました。奥多摩駅〜柳沢峠〜塩山駅の距離が56kmであることを考えると、自転車より電車での移動時間が長くなりそうです。かなり躊躇しましたが、天気(GW最終日は風も収まって好天の気配)に背中を押されて決行しました。

3:30に起床、4:35根岸発の京浜東北線に乗車、川崎、立川で乗り換えて、7:37に奥多摩に到着しました。登山者の中に、私だけが異質な存在でした。

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自転車を組み立て、8:03に奥多摩駅を出発します。平均時速8kmで走っても、7時間後の15:00には塩山に到着する、かなり余裕のスケジュールです。それもあって、頻繁に停止して写真撮影というサイクリングモードの一日となりました。(帰宅後、写真を見ながらカウントしたところ、25回も途中停車していました。)

奥多摩駅からは、ウォームアップなしで登りが始まります。武蔵五日市からの檜原街道より、体に負担のかかるスタートでした。

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大嫌いなトンネルを幾つも通過すると、小河内ダムの放水路が見えてきました。

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8:30、奥多摩湖に到着。ここは、4日前に山の上から眺めた地点です。

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奥多摩湖畔は平坦路で、スピードが上がります。赤、オレンジ、緑と塗り分けられた橋を通過しますが、赤い峰谷橋が一番印象的でした。今日は、空の青色が深いです。

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今日は、国道411号線をひたすら走り塩山を目指すというシンプルなルートです。この国道411号線の別名は青梅街道ですが、道路標識は、大菩薩ラインで統一してありました。

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奥多摩湖もいつのまにか渓流に変わります。この渓流沿いをアップダウンしながら進みます。

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8〜9%の登り区間も、こんな景色であれば苦になりません。時々吹き下ろしてくる風も心地よい冷たさです。

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9:46、道の駅「たばやま」に到着。まだ食堂は準備中です。この先にエネルギー補給できるところはありませんので、食堂がオープンする10:00まで待ちました。

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「鹿肉丼」をオーダー。ご飯に甘い醤油味の鹿肉をトッピングしただけのシンプルな丼ですが、はっきり言ってお勧めできません。鹿肉に臭みはありませんが固いです。なにより、チャリダーには塩分不足でした。

10:30に道の駅「たばやま」を出発。それにしてものんびりペースです。

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思っていた以上にトンネルを通過します。というか、道路の改良工事が進行中で、渓流沿いに走っていた道をトンネルで置き換えているようです。随所に、旧道の痕跡を目にしました。

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大菩薩ラインは最後の最後まで渓流沿いの道で、随所に渓流の見所があったのですが、旨く写真に収められませんでした。

道の駅「たばやま」からも、渓流沿いのアップダウンが続いていましたが、一の瀬高橋トンネルあたりから登りが本格化していきます。

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11:26、何ともない登りの直線ですが、左手は巨岩がごろごろしている渓流で、見物ポイントでした。(写真は全滅です  ^_^; )f:id:saetta0404:20160508235356j:plain

11:44、6〜9%の登りが続き、標高も1,000mを突破したでしょうか。新緑も芽吹いたばかりで、雰囲気は高原です。

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12:15、奥多摩方面への視界が開けたポイントに到達。気持ちの良い眺めです。

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12:21、突然、高架橋が出現。橋の下は沢で水が流れています。多摩川の源流の一つと思われます。稜線が近くなり、峠は近そうです。

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12:27、登り切ったところが柳沢峠。写真では急勾配に見えますが、それほどではありません。

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峠のモニュメントは、この石碑だけです。そして、

 

富士山だ!!!

 

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ギリギリセーフ。何ヶ月ぶりかでその姿を拝むことができました。手前の3次元的山並みに対して、2次元的背景の富士山、まるで合成写真のようです。こんな富士の風景をはじめて見ました。

峠の茶屋で山菜蕎を食べて、13:00にダウンヒルを開始します。峠付近の路面はかなり痛んでいましたが、少し下ると土木工事技術を駆使したトンネルと高架橋の道となります。

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私はこの手の高架橋が苦手です。なぜか欄干を飛び越えて落ちて行く妄想が湧き上がります。この時も吹き上げてくる風に体が浮きそうで、ビビリながら慎重に下りました。

裂石(さけいし)温泉を過ぎると斜度が弛み、直線的な見通しの良い下り坂となります。ますますスピードが出てしまいます。疲れて注意力が散漫となると危険です。

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13:44に塩山駅北口に到着。写真を撮りながらでも18kmを44分で下って来てしまいました。塩山はモワ〜として蒸し暑く、これが甲府盆地の気候かと納得。

中央本線での輪行を経験するのも本日の目的の一つでした。八ヶ岳方面を攻略するには、中央本線を駆使しなければなりません。日陰で輪行準備をして、14:13発の中央本線各駅停車高尾行きに乗車します。普通の横長シートの列車がホームに到着。最後部の車両に乗り込むと、えっ!となりました。車掌室の前までシートがあり、いつものスペースがありません。それでも車掌室前はどん詰まり、なんとか自転車1台分のスペースを確保し、ホッとして爆睡です。ガラガラだった各駅停車も高尾に到着する頃にはそれなりに混雑しました。特急利用とどちらがいいか?まだまだ調査が必要です。

高尾、八王子、桜木町と乗り換えて、16:55に根岸に到着。自転車5時間38分、列車移動5時間44分という、まさに旅の一日でした。

走行距離:57.6km、累積獲得標高:1,262m、消費カロリー:1,453kcal